児童虐待かも?と思ったら
「あの子、大丈夫かな...」。あなたの周囲に、虐待が疑われるようなこどもはいませんか。児童虐待のほとんどは、家庭という密室の中で起こっており、時には「しつけ」と称して、暴力が振るわれることも...。こどもや保護者の様子に「何か変だ」と思ったら、児童虐待対応窓口にお電話してください。こどもを守るためには、周囲の人たちが虐待にいち早く気づき、救いの手を差し延べる必要があります。
1 児童虐待とは?
身体的虐待
- 殴る、蹴る、叩く
- 投げ落とす、激しく揺さぶる
- やけどを負わせる
- 溺れさせる、首を締める
- 縄などにより一室に拘束する など
性的虐待
- 性器などをさわろうとする
- こどもに性的行為を求める
- 性的行為を見せる
- 性的な写真の被写体にする など
ネグレクト
- 病院につれていかない
- 食事を与えない
- 置き去りにする
- ひどく不潔にする
- 自動車の中に放置する など
心理的虐待
- 「生まれてこなければよかった」など、言葉の暴力
- きょうだい間の差別
- 無視する
- こどもの目の前で家族に対して暴力をふるう(面前DV) など
2 周囲の人が児童虐待に気付くには?
児童虐待のサイン
虐待を受けているこどもだけではなく、虐待をしている保護者にも特徴的な行動や状況(サイン)が現れます。
例えば、次のような特徴が見られ、一つだけでなく、複数の項目に該当したり、頻繁に見られたりする場合には虐待が疑われます。
こどもに見られるサイン
- 説明できない不自然なアザや火傷のあとがある
- 衣服や身体がいつも汚れている
- 急にやせた
- 表情が乏しい
- 落ち着きがなく、乱暴
- 家に帰りたがらない
- 夜遅くまでひとりで遊んでいる
- 親を避けている
- 親がいなくなると急に表情が晴れやかになる
- 拒食、過食、むさぼるように食べるなどの異常な食行動 など
保護者に見られるサイン
- 家の中や外が散らかっていて、不衛生
- 近隣からの苦情や悪い噂が多い
- 近所との交流がなく孤立している
- こどもの健康や安全を考えない
- こどもを置いて外出している
- 人前でこどもを激しく叱る・叩く など
3 児童虐待かも?と思ったら
もし「児童虐待かも?」と思ったら、次の窓口までお電話ください。
- 各市町村の児童福祉担当課
- 県の福祉事務所(各振興局保健福祉環境部)
- 岩手県福祉総合相談センター 電話:019-629-9605
児童相談所では児童虐待などの緊急連絡や相談を休日・夜間問わず受け付けています。
虐待されている確信がなくても連絡してください
電話をする際は、「もし違ったらどうしよう」「児童虐待かもしれないけど、確信が持てない・・・」とためらってしまうかもしれません。しかし、連絡する方が虐待かどうかを判断する必要はありません。連絡がなければ、もし虐待があった場合、こどもはその被害を受け続けます。早期発見できれば、問題が大きくなる前に解決できます。児童虐待は社会全体で解決すべき問題です。虐待のサインを少しでも感じたら、ためらわず連絡してください。
(出典:政府広報オンライン)
このページに関するお問い合わせ
岩手県福祉総合相談センター 児童女性部 緊急支援課
〒020-0015 岩手県盛岡市本町通3-19-1
電話番号:019-629-9605 ファクス番号:019-629-9612
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