「高齢者の不眠と不安」
「高齢者の不眠と不安」
アメリカ老年学会より
「高齢者の不眠と不安」
睡眠薬はいつも最善の解決法ではない。
米国の高齢者のほぼ3人に1人は睡眠薬を服用している。これらの薬は「鎮静催眠剤」や「精神安定剤」と呼ばれている。それらは脳や脊髄に影響する。医師は睡眠障害にその薬を処方する。薬はまた不安やアルコール離脱のような他の病状治療にも使用される。いつも高齢者は初めに非薬物治療を試みるべきである。アメリカ老年学会によれば、睡眠を改善する、あるいは不安を和らげる安全でよりよい方法がある。
その理由は:
1.睡眠薬はあまり効果がないかも知れない
多くの広告は、睡眠薬が十分な安らかな夜の眠りを助けると言う。しかし、実生活でまさに正しくないと研究は示す。平均的に、これらの薬を服用している人は、服薬していない人よりも少しだけ長くかつよりよく眠るだけである。
2. 睡眠薬は重篤な、あるいは致死的でさえある副作用を持っている
すべての鎮静催眠剤は高齢者で特別なリスクを持っている。若い人より年配者は、薬物効果により敏感であるようだ。そして、これらの薬はより長く体内に留まっているようだ。薬は混乱や記憶障害を起こす:
- 転倒や股関節骨折のリスクが2倍以上である。これらは高齢者で通常入院や死亡の原因になる。
- 自動車事故のリスクを増やす。
3. 新規の“Z”薬もまたリスクがある。
これら新規の薬のため多くの広告がある。初めにそれらはより安全である。しかし、古い睡眠薬と同等あるいはより多くのリスクがあることを最近の研究は示す。
4. 睡眠薬の種類
これらの薬すべては、特に高齢者にはリスクがある:
バルビツール酸系
- セコバルビタール(セコナールとその後発品)
- フェノバルビタール(ルミナールとその後発品)
ベンゾジアゼピン系
抗不安用
- アルプラゾラム(ソラナックスとその後発品)
- ジアゼパム(セルシンとその後発品)
- ロラゼパム(ワイパックスとその後発品)
不眠用
- エスタゾラム(後発品のみ)
- フルラゼパム(ダルメートとその後発品)
- クアゼパム(ドラール)
- テマゼパム(レストリルとその後発品)
- トリアゾラム(ハルシオンとその後発品)
“Z”薬
- ゾルピデム(マイスリーとその後発品)
- エスゾピクロン(ルネスタ)
- ザレプロン(ソナタとその後発品)
5. 一般市販薬はよい選択ではないかも知れない。
ある薬の副作用は年配者には特に厄介である:翌日の眠気、混乱、便秘、口渇、そして排尿困難。これらの一般市販の睡眠薬を避ける:
- ジフェンヒドラミン(ベナドリルアレルギー、レスタミンコーワ、ソミネックス、とその後発品)
- ドキシラミン(ユニサムとその後発品)
- アドビル(イブプロフェンとジフェンヒドラミンの合剤)
- タイレノール(アセトアミノフェンとジフェンヒドラミンの合剤)
6. 睡眠薬を試すときは
睡眠問題が生活の質に影響し、他の手段がなければこれらの薬を考慮しなさい。しかし、医療提供者が、薬が効き、悪い副作用を起こさないかを確かめるため注意深く観察すべきである。この報告は、医療提供者と話し合う時に使用する。医学の指導や治療に代るものではない。この報告の使用は自身のリスクにある。
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