遠野土木センター 所長あいさつ
遠野土木センターの紹介
当センターは、地域のみなさんが安全で安心して暮らすことができるよう、道路や河川など県土の基盤整備と維持管理を実施しています。
遠野地域は「遠野三山」に囲まれた盆地で、他地域との行き来には峠を越えなければならず地域間の交流の障害となっていました。また、大雨時には市街地を流れる川が氾濫するなど水害に悩まされてきた地域でもありました。
近年は、道路の整備や河川の改修も進み、日常生活における利便性や安全性は向上してきましたが、冬季交通の安全確保や集中豪雨による災害の防止等、今後も安全な市民生活を支えるため、計画的、効率的な社会基盤の整備と維持管理に取り組んでいきます。
なお、当センターが管理している施設は次のとおりです。
道路施設
一般国道4路線、主要地方道2路線、一般県道7路線の計13路線を管理しており、その実延長は約208キロメートルとなっています。
当センターが管理している国道4路線は、大船渡市から秋田県由利本荘市に至る107号、釜石市から花巻市に至る283号、陸前高田市から青森県八戸市に至る340号、遠野市と県都盛岡市を結ぶ396号で、いずれも地域の産業経済の発展に欠かせない道路となっています。
国道283号には「遠野風の丘」と「みやもり」の2箇所に道の駅が整備されています。
平成30年11月に国道340号立丸峠工区が供用開始し、また、国が管理する釜石秋田道路が全線供用したことから、新たな交通ネットワークを活用した他地域との交流が進むことが期待されています。
河川施設
遠野市を流れる河川はすべて一級河川北上川水系で、猿ヶ石川、早瀬川、来内川等20河川が県管理河川として指定されており、その総延長は約175キロメートルとなっています。
また、来内川にはカスリン・アイオン台風により遠野市街が大きな被害を受けたことを契機に昭和32年に洪水対策として岩手県営ダムとして第1号となる「遠野ダム」が建設されましたが、昭和56年の台風15号で再度市街地が被害を受けたことから「遠野ダム」の下流に「遠野第二ダム」を建設し、平成23年3月に竣工しました。
平成28年8月の台風10号により北上川水系小烏瀬川(遠野市土淵地区)が被災しましたが、その復旧工事は令和3年3月をもって完了しました。
砂防施設
管内では、砂防指定地76箇所、急傾斜地崩壊防止区域3箇所及び57基の砂防ダムを管理しています。
また、土砂災害警戒区域580箇所の指定が完了しており、遠野市との連携を図り警戒避難体制の充実を図っていきます。
令和6年4月1日
遠野土木センター所長
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