岩手型住宅ガイドライン(令和6年3月改訂)
岩手型住宅は、「岩手県住宅マスタープラン」における重要な施策として、その普及促進を図っています。
令和6年3月の改訂においては、カーボンニュートラルに係る国等の動向、健康寿命等の新しい知見を踏まえて、住宅の省エネ性能を「ZEH+」の水準に改訂するとともに、住宅の気密性能や省エネ住宅の健康面等での効果等の内容を盛り込みました。
1 はじめに
本ガイドラインの目的
岩手で快適で健康的な暮らしを実現する住宅の普及を図るため、「省エネ性能」に加えて「岩手らしさ」が必要であると考えます。
このため、断熱性能など快適な住まいに関する項目だけでなく、岩手の地域性を反映した「岩手型住宅」を設定し、それをわかりやすく説明する『岩手型住宅ガイドライン』 を作成し、岩手型住宅の普及を促進していきます。
本ガイドラインの対象
「岩手型住宅ガイドライン」は、新築及びリフォームする一戸建て住宅を想定して作成しています。
また、岩手にお住いの皆様、住宅を設計・建設する事業者の皆様のほか、県外から岩手に移住される皆様にも参考となる内容となるよう取りまとめを行ったものです。
2 岩手型住宅とは
岩手の自然環境を活かし、快適で健康的な暮らしを提供する岩手型住宅とは、「さらなる省エネ性能」を持ち、県産木材の活用などの「岩手らしさ」を考慮した住宅です。
3 さらなる省エネ性能
望ましい省エネ性能
冬の寒さの厳しい岩手県において、室内の暖かさを維持し、快適で健康的なな生活を送るためには、より高い省エネ性能とすることが重要であり、これから求められる「さらなる省エネ性能」として、「断熱等性能等級6」をクリアする省エネ性能を設定します。
断熱等性能等級6又は7(ZEH+の水準)
気密性能 相当隙間面積C値1.0cm2/m2以下
期待される効果
○ 健康面
(1)冬の寒さ対策、(2)体感温度の改善、(3)結露の抑制効果、(4)カビの抑制効果、(5)疾病有病率の改善、(6)夏の暑さ対策
○ 光熱費等の削減効果
より効果が高められる仕組み
太陽光発電、蓄電池、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)
4 岩手らしさ
県産木材の活用
カーボンニュートラルや地場産業の振興に資する県産木材の活用を推進します。
地域性への配慮
地域の歴史・風土と調和した住環境を形成するよう、地域性への配慮を推進します。
5 岩手型住宅の普及方法
普及の考え方
(1)県民(建築主)と事業者との連携が必要不可欠です。
(2)住宅性能を引き上げるための継続的な取組が必要です。
具体的な普及方策
(1)住情報の提供
(2)岩手型住宅の体感
(3)セミナー・住教育の実施
(4)岩手型住宅賛同事業者の募集
(5)講習会の実施
(6)補助事業の実施
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このページに関するお問い合わせ
県土整備部 建築住宅課 住宅計画担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5934 ファクス番号:019-651-4160
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