JICA海外協力隊:山口 碧さん(ブラジル派遣)
- 日系社会青年ボランティア(コミュニティ開発)
- ブラジル連邦共和国派遣(2019年1月から)
あなた自身について教えて下さい。
現在どの様な活動、または取り組みをされていますか。
日系コミュニティにおいて農村観光の活性化を通じた地域おこし活動に取り組んでいます。これまで現地の人々を対象とした地域の魅力再発見ツアーや住民参加型ワークショップなどを実施し、地域資源の洗い出しや強み・改善点の把握、将来像の共有などにあたってきました。これらを踏まえ現在は「マスコットキャラクターを活用した地域PR」、新たな観光資源づくりとして「特産品開発・もち米プロジェクト」が進行中です。いずれの活動もボトムアップ型の進め方と住民参加に重点を置き、持続可能な地域開発になるよう心掛けています。
お住まいの地域のお正月について教えてください。
あなたの住んでいる地域ではどのように新年を迎え、どのように正月を過しますか。
キリスト教徒が多いブラジルでは、クリスマスは家族・親戚と過ごし、大晦日は友人と出掛けたりパーティーをしたりするのが一般的です。また年末は各地でイベントが開かれており、町のあちこちから音楽が聞こえてきます。またクリスマス休暇はありますが、年末年始は公務員以外は働きます。大晦日が仕事納め、元日が祝日で、1月2日が仕事始めです。真夏の暑い時期であり、クリスマスの飾り付けやイルミネーションも年明けまで残っているので、あまりお正月感はありません。
あなたの住んでいる地域の正月行事や料理などはありますか。
日系人が多いレジストロ市内では、各日系団体が年末に餅つきをし、元日は朝から新年会を開いて皆でお雑煮を食べる習慣があります。その中でも私が活動している農村地域の日伯協会では、今や日本ではほぼ見られない貴重な光景が残っています。元旦、一世から四世までの日系人約50人が集まり、掲げられた天皇皇后両陛下の写真を前に一礼、そして日本国歌・君が代を斉唱しました。お正月の歌「一月一日」も歌いました。この地域は日本人の移住が開始されて100年以上の歴史があります。戦前戦後に移住した方々が行っていた日本の伝統文化が今も根強く残っています。
岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。
古里を離れると、岩手の魅力に改めて気づく毎日です。それと同時に、ブラジルの人々の人生を楽しむ姿に、チャレンジする面白さや新しい文化・価値観を学ぶ楽しさも感じています。帰国後この経験や学んだことを皆さんに還元できるよう、残り1年任地でできることを一生懸命頑張ります。
その他何かありましたらご自由にお書きください。
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