中高一貫教育の取組み
岩手県における中高一貫教育の取組みは、平成10年に文部省から中高一貫教育実践研究の委嘱を受けたことがはじまりです。平成10年9月に「岩手県中高一貫教育研究会議」(船越昭治委員長)を設置して、岩手県の中高一貫教育の在り方について検討を始めるとともに、実践研究を行う研究推進校(高校2校、中学校6校)を指定して、「岩手県中高一貫教育実践研究委員会」を設置(平成10年10月)し、2年間にわたり調査・研究を行っています。
本県における中高一貫教育の在り方(報告)(平成12年3月 岩手県中高一貫教育研究会議)
「本県にあっては、日常的に中学校と高等学校が授業交流、研究を行うなどの進めている地域もあることから、連携型中高一貫教育については、実現の可能性が高いと考えられる。(中略)
中等教育学校、併設型中高一貫教育は、(中略)意義は大きいことから、本県の中等教育の充実のため、今後検討されなければならない課題である。」
この研究会議からの報告を受け、軽米地域と葛巻地域で連携型中高一貫教育の実践的な研究を行い、平成13年度から軽米地域(1高等学校と5中学校)、平成14年度から葛巻地域(1高等学校と3中学校)において、連携型中高一貫教育を導入しています。
平成15年7月には「岩手県中高一貫教育検討委員会」を設置し、上記研究会議の提言で課題とされた中等教育学校や併設型中高一貫教育の導入や連携型中高一貫教育の推進について検討を進めました。また、平成17年9月には、この検討委員会を継承・発展させる形で「岩手県新しいタイプの学校に関する検討委員会」が設置され、今後の中高一貫教育の具体的な導入方法について検討されました。
岩手県新しいタイプの学校に関する検討委員会報告書(平成18年3月)
- 本県における導入:併設型中高一貫校が相応しい
- 導入数・導入地域:通学が容易な沿線部にまず1校
- 導入規模:併設中学校2クラス程度、併設高等学校4クラスから8クラス
- 学校のタイプ:次世代リーダー育成タイプ又は次世代リーダー育成タイプに芸術・スポーツタイプを加味したタイプ
この検討委員会からの報告を受け、県教育委員会での内部検討や併設型中高一貫教育説明会における意見聴取などを行いながら、平成19年2月に県教育委員会として県立一関第一高等学校に併設型中高一貫教育を導入する方針を決定しました。
併設型中高一貫校の設置方針(平成19年2月)
平成21年4月に併設する県立中学校が開校し、併設型中高一貫教育の取組みが始まっています。
岩手県の中高一貫教育校の状況
平成13年度
連携型
中学校:軽米町立軽米中学校・笹渡中学校・小軽米中学校・晴山中学校
高等学校:県立軽米高等学校
平成14年度
連携型
中学校:葛巻町立葛巻中学校・小屋瀬中学校・江刈中学校
高等学校:県立葛巻高等学校
平成21年度
併設型
中学校:県立一関第一高等学校附属中学校
高等学校:県立一関第一高等学校
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