県南地域の取組

梁川ひつじ飼育者の会（奥州市）【平成27年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：めん羊導入による耕作放棄地の解消

概要

 

• 放牧面積：5.6ヘクタール（うち2.1ヘクタール が、中山間地域等直接支払交付金の交付対象）
• めん羊頭数：74 頭
• 羊肉販売額：4,320 千円

取組内容

1. 転作牧草水田等にめん羊を放牧し、耕作放棄地の発生防止と地域活性化につなげている。
2. 羊肉は、県内や首都圏のレストランへ「やながわ羊」として出荷。
3. 「梁川ひつじ母ちゃんの会」が主体となり、地域の齢者や園児を対象に、羊毛加工講習会や仔羊とのふれあい体験を開催。

• 奥州市梁川地区取組事例資料 （PDF 254.7KB）

大森共和国（おおもりきょうわこく）集落（奥州市衣川区）【平成26年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：景観の維持等を図るため、「大森百景プロジェクト」を立ち上げ、地域全体で取組

概要

• 参加者：21人
• 面積：田45ヘクタール
• 作物：水稲、飼料作物
• 交付金額：833万円
• 共同分：51%

取組内容

1. 「大森百景プロジェクト」
   • ア　ホタル等の見学ポイントに、平成12年度から自前の看板を設置している。
   • イ　ホタルの保護には、平成18年度から取り組み、出現数を継続して記録しているほか、土側溝を残すなど、ホタルの生育環境に配慮した水路補修を実施している。
   • ウ　山野草のお花畑プロジェクトは、平成20年度から取り組み、草刈りの際に山百合などの山野草を残して保護、景観に配慮している。被災した農道への砂利敷き等、復旧活動を行っている。
2. 大森神楽の伝承活動を通じ、集落の魅力を外に発信している。

上小田代（かみこだしろ）営農組合集落（奥州市江刺区田原）【平成25年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：農事組合法人上小田代と連携した持続可能な体制の整備、転作作物のトマト等を活用した商品開発への取組

概要

• 参加者：20人、1農事組合法人
• 面積：田29ヘクタール
• 作物：水稲、大豆
• 交付金額：634万円
• 共同分：52%

取組内容

1. 協定参加者の高齢化等による耕作放棄を防ぐため、農事組合法人上小田代との連携による持続可能な体制を整備している。
2. 転作作物としてトマトを作付けし、加工品トマトプリンを製品化した。また、農事組合法人上小田代と連携し、販路拡大による農業所得の向上に努めている。

山寺・大竹・大森（やまでら・おおたけ・おおもり）集落組合（北上市更木）【平成25年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：未作付田を有効活用した転作作物の作付、地域の生産組合を中心とした農地の保全活動や作業受委託への取組

概要

• 参加者：52人,1生産組織
• 面積：田28ヘクタール
• 作物：水稲、そば
• 交付金額：585万円
• 共同分：50%

取組内容

1. 第2期対策の実施を断念した集落を取り込んで第3期対策に取り組み、協定規模を拡大するとともに、作付されていない田に暗渠を設置するなどして、転作作物の生産を進めるほか、農道等の整備を行っている。
2. 集落で立ち上げた生産組合が中心となり、農地等の保全や作業受委託による生産活動、6次産業化への取り組みを行っている。
3. 「中山間フェスティバルin山寺」の開催により、地域の活性化や地域外との交流を図っている。

骨寺荘園団地（ほねでらしょうえんだんち）集落（一関市厳美町）【平成25年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：都市農村交流による地域活性化、土側溝の管理や小区画水田への支援等農村景観の維持に向けた取組

概要（平成25年）

• 参加者：77人,2生産組織,3団体（老人クラブほか）
• 面積：田91ヘクタール
• 作物：水稲、飼料作物
• 交付金額：860万円
• 共同分：51%

取組内容

1. 南部一郎かぼちゃ・まこもだけ等地域の特産物栽培を積極的に奨励・支援している。
2. 骨寺荘園米オーナーや岩手大学の学生等と田植え祭り、収穫祭を開催するなど、集落ぐるみで都市農村交流による地域活性化を図っている。
3. 農村景観を伝えていくため、草刈機械の導入、水田畦畔補修、小区画水田への助成、河川堤防や地域の公葬地の草刈りへの支援を行っている。

18区中村（じゅうはっくなかむら）集落（平泉町長島）【平成25年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：集落内の原野化した町有地の整備等農村景観の維持、農業機械の共同利用に向けた取組

概要（平成25年）

• 参加者：28人
• 面積：田16ヘクタール
• 作物：水稲、飼料作物
• 交付金額：338万円
• 共同分：30%

取組内容

1. 集落内の原野化した町有地を借り受け、雑木の伐採や刈払いの後、桜を植栽するなど、潤いと親しみのある集落環境の整備を行っている。
2. 集落ぐるみ型農業を進めるため、平成17年度に制度活用により購入した農業機械（トラクター、畦塗り機）の共同利用を行い、生産コストの低減を図っている。
3. 協定参加者の全員参加による集落活動を推進し、女性の参画を検討するなど、新たな活動に積極的に取り組む意欲を持っている。

土淵山口（つちぶちやまぐち）集落協定（遠野市土淵町）【平成25年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：自治会組織や大学等と連携した農村景観の維持に向けた取組

概要（平成25年）

• 参加者：21人
• 面積：田11ヘクタール
• 作物：水稲、草地
• 交付金額：222万円
• 共同分：52%

取組内容

1. 「遠野物語」発祥の地と称され、遠野らしさを物語る農村集落であり、地域住民と行政の共働による文化的景観の保存活動に取り組んでいる。
2. 地域住民などで組織する「土淵町山口集落文化的景観推進委員会」が策定した「遠野市土淵町山口集落ながめづくりガイドライン」に基づく景観保全活動を行っている。

下餅田（しももちた）集落（奥州市江刺区岩谷堂）【平成24年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：そば屋の経営を通じて地域を活性化

概要（平成23年）

• 参加者：48人、1生産組合
• 面積：田28ヘクタール
• 作物：水稲、そば
• 交付金額：592万円
• 共同分：76%

取組内容

1. 協定農用地の転作田で栽培したそばを提供する農家レストラン「もちた屋」の経営を通じて、地域の活性化を図っている。
2. 水路の維持管理として、集落内の土側溝にU字溝を継続的に敷設しており、側溝管理や水管理の省力化が進んでいる。

内川目（うちかわめ）2区集落（花巻市大迫町内川目）【平成24年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：自主施工により集落内の施設改修を計画的に実施

概要（平成23年）

• 参加者：43人
• 面積：田31ヘクタール、畑7ヘクタール
• 物：水稲、雑穀
• 交付金額：518万円
• 共同分：50%

取組内容

1. 役員会で優先順位を決め、協定参加者の共同自主施工により、頭首工の改修、土側溝へのコンクリート水路の敷設、農道の補修等の作業を計画的に実施している。
2. 地域で生産された農作物の販売と高齢者の生きがいづくりを目的に、無人産直施設を設置しており、地域住民の交流の場として定着している。

上油田（かみゆだ）3区中山間集落協定会（一関市花泉町油島）【平成24年度中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：新たな地域特産物として「まこもだけ」の栽培を奨励

概要（平成23年）

• 参加者：40人、NPO法人
• 面積：田37ヘクタール
• 作物：水稲、飼料作物
• 交付金額：303万円
• 共同分：70%

取組内容

1. 新たな地域特産物として、「まこもだけ」の栽培を奨励し、今後、更なる栽培拡大を計画するとともに、販路開拓や新たな調理法などについて検討している。
2. 地元NPO法人と共同で田んぼの生き物調査等の自然観察会を実施し、集落における環境保全意識の向上を図っている。

深萱京ノ沢（ふかがやきょうのさわ）集落（一関市藤沢町黄海）【平成24年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：集落営農組織を中心とした持続可能な体制を整備

概要（平成23年）

• 参加者：5人、1生産組織
• 面積：田33ヘクタール
• 作物：水稲、飼料作物
• 交付金額：592万円
• 共同分：55%

取組内容

1. 一関地方第1号として組織された集落営農組織「アグリランド深萱」は、集落営農の中心として、農作業受託や利用調整などに取り組んでおり、数年後の法人化を目指して経営基盤の強化を図っている。
2. 美しい農村景観の維持には特に力を入れて取り組んでおり、年1回の水路清掃、年4回の草刈り作業には集落総出の参加がある。

鳴瀬（なるせ）振興組合集落（奥州市江刺区米里）【平成22年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：担い手を明確にし、農地集積を積極的に推進

概要（平成21年）

• 参加者：217人
• 面積：田157ヘクタール
• 作物：水稲、飼料作物
• 交付金額：2,818万円
• 共同分：66％

取組内容

1. 取組内容の充実と事務負担の軽減を図り、持続可能な共同取組活動を行うために、小規模協定に統合を呼びかけ、1つの集落協定を組織し、活動している。
2. 担い手組織である「鳴瀬営農組合」を設立し、飼料作物・水稲の基幹作業の農作業受委託を推進している。
3. 集落内に「米里産直」を開設し、地場産農産物や加工品の販売に取り組むとともに、集落外での販売にも力を入れ、所得向上を図っている。

鏡（じきょう）集落（一関市）【平成22年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：農作業受託組織による集落ぐるみ農業の実践

概要（平成21年）

• 参加者：28人
• 面積：田47ヘクタール
• 作物：水稲、資料作物
• 交付金額：808万円
• 共同分：51%

取組内容

1. 18年度に、協定参加者全員が加入する農作業受託組織「白カタクリ」を設立し、集落の担い手として位置付けて受委託を進め、21年度には交付面積の約50％の作業を受託するに至った。
2. 「地域の外から人を呼び込むきっかけにしたい」との思いから、集落が自ら働きかけ、仙台市の大学生と、環境保全活動や農業体験活動などを通した交流を行っている。

大木（おおき）集落（一関市東山町長坂））【平成22年度岩手県中山間地域モデル賞】

キャッチフレーズ：郷里の味・手作りコンニャクで集落もいきいきと

概要（平成21年）

• 参加者：67人
• 面積：田55ヘクタール
• 作物：水稲、飼料作物
• 交付金額：1,154万円
• 共同分：50%

取組内容

1. 「東磐井の棚田20選」に選ばれた美しい棚田の景観を維持するため、非農家を含めた協定参加者全員で棚田の保全活動を行っている。
2. 他の地域との差別化を図ろうと、集落全体でコンニャク加工に取り組むことを決め、集落ぐるみでコンニャク芋を生産するとともに、交付金で加工施設を整備した。収穫したコンニャク芋を集落内の女性組織に提供し、製造したコンニャクは、産地直売所や各種イベントで販売している。