天然アユと放流アユ

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ページ番号1008656  更新日 平成31年2月20日

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岩手県のアユは、5月から6月に放流される人工種苗と、海からそ上してくる海産種苗(天然)のアユがあります。
味については天然魚のほうがアユ本来の香りが強いという特徴があります。
また、放流の効果などアユの増殖を研究するうえでも、人工と天然を判別する必要があります。

(図1) 天然と人工のアユを見分けるために、側線上方横列鱗数の数を数えます。

見分けるポイントをアユに印を入れた写真
図1 側線上方横列鱗数

(図2、図3) 時々、ルーペでも数えられるのが有りますが、実体顕微鏡が必要です。


鱗を剥がした写真
図2 作業1 鱗を剥がす。
アユに墨汁をつけた写真
図3 作業2 適当な色素で色をつける。
(今回は薄めた墨汁)

(グラフ図3、図4) 人工種苗の側線上方横列鱗数は14から16、海産種苗の側線横列鱗数は18から23で、識別が可能です。


放流種苗の側線横列鱗数の棒グラフ

海産アユの側線横列鱗数の棒グラフ


人工種苗のアユのアップ写真
人工種苗のアユ
天然のアユのアップ写真
海産種苗(天然)のアユ

天然アユと放流アユを比べた写真 その1

左が海産種苗(天然)アユ。
右が人工種苗(放流)アユ。
同じくらいの大きさでも、海産はスマートで、
背中の色も明るかった。
(特別採捕により投網で採集。)


天然アユと放流アユを比べた写真 その2

下が海産種苗(天然)アユ。
上が人工種苗(放流)アユ。
人工種苗は放流1週間後でも、
お腹の中に脂肪が残っていました。

このページに関するお問い合わせ

岩手県内水面水産技術センター
〒028-7302 岩手県八幡平市松尾寄木1-474
電話番号:0195-78-2047 ファクス番号:0195-78-2549
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