3 教育

ページ番号1072781  更新日 令和6年3月16日

印刷大きな文字で印刷

概要

学校教育の充実や国際交流、文化・スポーツ、産業などの様々な分野での人づくりを進めることにより、将来を担う 子どもたちの心豊かな学びや生きる力の高まりを実感でき、国内外や地域社会の様々な分野で活躍する人材が育っていると実感できる岩手の実現に向けた取組を展開します。 

取組方向

学びや人づくりによって、将来に向かって可能性を伸ばし、自分の夢を実現できる岩手 

岩手さちこのイラスト

主な指標

  1. 意欲を持って自ら進んで学ぼうとする児童生徒の割合             
  2.  自己肯定感を持つ児童生徒の割合 
  3. 体力・運動能力が標準以上の児童生徒の割合 
  4. 高卒者の県内就職率

(1)【知育】児童生徒の確かな学力を育みます

  • 時代に求められる児童生徒の資質・能力を育成するため、主体的・対話的で深い学びの充実や、幼児教育から高校までの連携した円滑な接続に向けた取組を着実に推進します。 
  • 児童生徒の学力の実態を把握し、学習上のつまずきに対応した学びを充実するため、学習状況調査や情報通信技術(ICT)などを効果的に活用した切れ目のない組織的な授業改善を推進します。 
  • 生徒一人ひとりが将来の目標に向けて力を尽くすことができるよう、社会のニーズに対応した学習内容の充実などにより、目指す進路の実現を図ります。  

(2)【徳育】児童生徒の豊かな人間性と社会性を育みます

  • 人格形成の基盤となる道徳性を身に付けるため、「考え、議論する道徳科」の充実や、家庭・ 地域との連携による道徳教育の推進などにより、自他の生命を大切にし、他者の人権を尊重する心を育成します。 
  • 自己肯定感や豊かな情操を育成するため、多様な体験活動や読書ボランティアによる読み 聞かせなどの充実により、達成感や成功体験につながる取組や読書活動を推進します。 
  • 発達段階における豊かな感性や創造性を育むため、文化芸術の鑑賞や文化部活動の振興により、学校における文化芸術教育を推進します。 
  • 子どもたちが将来、社会の一員として生活できる力を身に付けるよう、選挙権年齢や成年年齢の18 歳への引下げにも対応し、主権者教育・消費者教育・地域課題の学習の推進などにより、社会に参画する力を育成します。

(3)【体育】児童生徒の健やかな体を育みます

  • 健康の保持増進と体力の向上を図るため、希望郷いわて国体などのレガシーを継承し、スポーツへの興味、関心を高め、運動習慣の定着を図るなど、豊かなスポーツライフの基盤づくりを推進します。 
  • バランスのとれた生活を送りながらスポーツや文化芸術に親しむ基礎を培うことができるよう、休養日等の設定や地域との連携などにより、生徒のニーズを踏まえた適切な部活動体制づくりを進めます。 
  • 健康で活力ある生活を送るための基礎が培われるよう、学校・家庭・関係機関の連携による基本的な生活習慣の形成や肥満予防の取組などにより、健康教育を進めます。

岩手さちこのイラスト

(4)共に学び、共に育つ特別支援教育を進めます

  • 特別な支援を必要とする児童生徒に対する切れ目のない支援が行われるよう、引継ぎシートなどにより、就学前から卒業後までの一貫した支援を充実します。 
  • 全ての児童生徒が地域の学校で共に学べるよう、通級による指導や特別支援学級での指導の充実などにより、特別支援教育の多様なニーズに対応します。 
  • 児童生徒一人ひとりの状況に応じた指導、支援を充実するため、専門人材の活用や全校種での研修などにより、教職員の専門性を向上します。 

(5)いじめ問題などに適切に対応し、一人ひとりがお互いを尊重する学校をつくります

  • いじめ防止対策の徹底に加え、いじめ事案に迅速に対応できるよう、児童生徒の主体的な防止活動を促進するとともに、いじめの積極的な認知や組織的な指導体制の充実を進めます。 
  • 不登校の未然防止や学校復帰に向けた適切な支援、援助を行うことができるよう、児童生徒に寄り添った教育相談体制の充実により、不登校対策を進めます。 
  • インターネットの正しい使い方などを身に付けるため、情報モラル教育の推進や関係機関などとの連携により、児童生徒の健全育成に向けた対策を推進します。  

(6)児童生徒が安全に学ぶことができる教育環境の整備や教職員の資質の向上を進めます

  • 児童生徒が安心して学べる環境を整備するため、学校安全計画の推進や、学校・家庭・地域・関係機関の連携により、学校安全環境の確保を図ります。 
  • 児童生徒が安全な環境で学ぶことができるよう、計画的な老朽化対策や、新たな教育ニーズへの対応などにより、学校施設・設備を充実します。  
  • 学校運営の活性化を図るため、コミュニティ・スクール等の仕組みを活用した学校マネジメントの充実・強化などにより、組織的な教育活動を推進します。 
  • 学校の魅力を高めるよう、より良い教育環境を整備するとともに、地域社会や地域の産業界などとの交流・連携を進めます。 
  • 不登校児童生徒や外国人居住者の増加等、社会環境の変化に対応するため、適応指導教室や外国人子弟の学びの場など、多様なニーズに対応した教育機会を提供します。 
  • 質の高い教育が行えるよう、多様な評価に基づく採用選考 試験や教員等育成指標の活用などにより、教育への情熱と高い志を持つ有為な教職員の確保と資質の向上を進めます。  

(7)多様なニーズに応じた特色ある私学教育を充実します

  • 多様な教育ニーズに対応するため、私立学校運営費補助などにより、各私立学校が定める中期計画や建学の精神に基づく特色ある教育活動を支援します。 
  • 若年者の離職防止や地元定着を促進するため、私立学校運営費補助などにより、私立学校における職業教育や人材育成を充実します。 
  • 私立学校に通う幼児・児童・生徒・学生の安全確保と教育ニーズに対応するため、校舎等の耐震化の支援や私立学校運営費補助などによる教育環境の整備を推進します。  

 (8)地域に貢献する人材を育てます

  • 郷土を愛し、その復興・発展を支える人材を育成するため、児童生徒に東日本大震災津波の経験や教訓を継承するとともに、家庭・地域・関係機関と協働しながら、「いわての復興教育」 を推進します。  
  • 地域で活躍する人材や全国・世界で活躍しながら岩手を支える人材を育成するため、地域の歴史や文化の探求、地域活動への積極的な参加により、ふるさとを愛し、社会に貢献する意識を醸成する教育を推進します。   
  • 児童生徒が、自らのあり方・生き方を考え、社会人・職業人として自立するため、インターンシップなどの体験的学習や外部人材等を活用した取組により、総合生活力や人生設計力が身に付くキャリア教育を推進します。 
  • ものづくり産業の将来を担う人材を確保するため、教育機関や地元企業などの関係機関と連携した人材の育成・定着や、ものづくり産業の裾野拡大などによる産業人材の定着を促進します。 
  •  農林水産業の将来を担う人材を育成するため、県立農業大学校や「いわてアグリフロンティアスクール 」、「いわて林業アカデミー」、「いわて水産アカデミー」において、必要な知識や技術の習得を支援します。 
  •  建設業の将来を担う人材を確保するため、建設分野における情報通信技術(ICT)の普及促進などの取組による技術力の向上を図り、人材の育成を推進します。 
  • 情報サービス産業の将来を担う人材を育成するため、企業のイノベーション創出や新たな情報通信技術(ICT)の利活用につながる産学官が連携した様々な取組を促進します。 
  • 最先端の科学技術分野における研究開発の促進に向け、科学技術への興味・関心を高める取組などにより、イノベーションを創出する人材の育成に取り組みます。 
  • 次代を担う若者が国際的な視野で地域社会を支え、新たな活力を生み出すけん引役となることができるよう、留学への支援や外国人との交流機会の拡大、英語でのコミュニケーション能力の向上などにより、世界と岩手をつなぐ人材を育成し ます。 
  • 国際的視野を持った若者が地域産業の国際化に貢献できるよう、産学官が一体となって、学生の海外留学の機会の充実や、海外ビジネスを展開する企業等と外国人留学生等を含む人材との交流の機会の創出などを通じて、次代の産業を担うグローカル人材の育成に取り組みます。  

(9)文化芸術・スポーツを担う人材を育てます

  • 文化芸術活動を担う人材を育成するため、一流の文化芸術に触れる機会の提供や、意欲的な創作活動等を後押しする取組を推進します。 
  • 県民が文化芸術活動に積極的に取り組めるよう、文化芸術活動を支える人材育成に向けた企画調整や障がい者の文化芸術活動の支援などを進めます。 
  • オリンピック・パラリンピックをはじめとした国内外の競技会で活躍するアスリートの輩出に向け、中長期的な視点に立った選手育成や最新のスポーツ医・科学サポートなどを通じて、競技力向上に取り組みます。 
  • 身近な地域でスポーツを楽しむ人やトップアスリートなどの様々なスポーツ活動を支えるため、指導者、専門スタッフ、マネジメント人材・ボランティアなどの多様な人材の育成に取り組みます。 

(10)高等教育機関と連携した地域づくり・人づくりを進めます

  • 地域の課題を自ら解決できる地域づくりを進めるため、専門的知識を有する高等教育機関との共同研究など、県内の産 業界や経済界、大学、NPO、行政等の多様な主体による産学官連携を推進するとともに、高等教育機関の体制の強化や「いわて高等教育コンソーシアム」における取組など、相互の機能の補完等による連携を促進します。 
  • 地域をけん引する人づくりを進めるため、県内の産業界や経済界、NPO、行政等の多様な主体と高等教育機関との連携を促進し、高い専門性と教養を兼ね備えた人材を育成するとともに、インターンシップなどによる地元定着に向けた取組を推進します。  

岩手さちこのイラスト

みんなで取り組みたいこと

県民 

家庭や地域で、学校と協働しながら、子どもに対する学習の習慣付けや、文化芸術・スポーツ活動、体験活動への参加支援、特別な支援を必要とする児童生徒に対するサポート、学校行事や学校教育への積極的な参画、地域を支える人材育成の取組などが期待されます。  

(多様な参画・活躍の促進) 

  • 若者の新たな発想を生かした地域課題の解決に向けた取組への参画など 
  • 高齢者の知識や経験を生かした体験活動の提供等による地域と学校の協働活動への参画など 
  • 障がい者の視点を踏まえた子どもたちの学びへの参画など                     

企業 

文化芸術・スポーツを担う人材、支える人材、地域を支える人材の育成をはじめ、地域と学校の協働など地域を支える各主体の取組への積極的かつ広範な支援が期待されます。  

NPO

文化芸術・スポーツを担う人材、支える人材、地域を支える人材の育成への積極的な協働をはじめ、地域と学校の協働への支援など地域を支える各主体の取組への広範な支援が期待されます。  

関係団体・医療機関・事業者 

  • 学力向上対策、豊かな人間性・社会性を育む教育や健康教育の推進、多様なニーズに応じた指導・支援体制の充実、地域と学校の協働が期待されます。 
  • 地域社会を支える人材やグローカル人材の育成、文化芸術・スポーツを担う人材、支える人材の育成への積極的な協働が期待されます。 

市町村 

  • 教員の指導力等の資質の向上や安全・安心な教育環境の整備、家庭・地域・学校と協働した家庭学習の充実や道徳教育の取組などが期待されます。 
  • 文化芸術・スポーツを担う人材、支える人材、地域を支える人材の育成の取組などが期待されます。  

岩手さちこのイラスト

【政策評価の結果】

教育分野の評価結果

このページに関するお問い合わせ

岩手県庁
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10番1号
電話番号(総合案内):019-651-3111