釜石港の沿革
沿革
釜石港は「鉄の港」として、製鐵原料と製品の海上輸送が日本の中だけでなく外国との間でも活発に行われてきました。
昭和25年に、国鉄釜石線(現在のJR釜石線)が全線開通し、昭和34年には、仙人有料道路(現在の国道283号)が全線開通して、内陸との交流が活発になったこと、また、製鐵原料・製品の海上輸送が増大したことから、物資の交流が盛んに行われるようになりました。
船で運んでくる貨物量の増加に対応するため、平成3年から建設を進めていたマイナス11メートル岸壁1バース、マイナス7.5メートル岸壁1バース、ふ頭用地3.3ヘクタールが、およそ140億円をかけ平成19年3月に完成しました。この拡張により、マイナス11メートル岸壁1バース、マイナス7.5メートル岸壁2バースとなり、施設能力が大幅にアップし、保船能力も載貨重量18,000トン級まで可能となりました。
平成23年3月11日に東日本大震災津波が発生し、釜石港も大きな被害を受けましたが、港湾施設については、平成28年度までに概ね完成しました。
そして、平成28年に東日本大震災津波の復興支援として、大阪府から岩手県にガントリークレーンを無償譲渡していただき、平成29年8月に大阪府堺泉北港から釜石港に移設し、同年9月に供用を開始しました。これにより、荷役の作業効率が大幅にアップしました。
年表
明治
- 1874年(明治7年)
- 国営製鉄所が建設される
大正
- 1922年(大正11年)
- 内務省指定港湾となる
昭和
- 1932年(昭和7年)
- 臨港鉄道と桟橋2基が築造される(1万トン級船舶が入港可能となる)
- 1934年(昭和9年)
- 岩手県最初の開港
- 1945年(昭和20年)
- 二度にわたる艦砲射撃を受ける
- 1950年(昭和25年)
- 国鉄釜石線(現在のJR釜石線)が全線開通
- 1951年(昭和26年)
- 重要港湾に指定される
- 1951年(昭和26年)
- 第三種漁港に指定される
- 1953年(昭和28年)
- 岩手県が港湾管理者となる
- 1959年(昭和34年)
- 仙人有料道路(現在の国道283号)開通
- 1963年(昭和38年)
- 須賀地区公共ふ頭の建設(5千トン岸壁:1バース)に着手
- 1971年(昭和46年)
- 須賀地区公共ふ頭(5千トン岸壁:1バース)完成
- 1972年(昭和47年)
- 大平地区に工業用地(約9ha)を造成
- 1977年(昭和52年)
- 須賀地区公共ふ頭の拡張と湾口防破堤の整備を骨子とした港湾計画が決定
- 1978年(昭和53年)
- 湾口防破堤の建設に着手
- 1980年(昭和55年)
- 須賀地区公共ふ頭の建設(700トン岸壁:3バース)に着手
平成
- 1990年(平成2年)
- 須賀地区公共ふ頭(700トン岸壁:3バース)完成
- 1991年(平成3年)
- 須賀地区公共ふ頭の拡張(18千トン岸壁:1バース、5千トン岸壁:1バース)着手
- 1998年(平成10年)
- 港湾計画改定
- 2003年(平成15年)
- リサイクルポートに指定
- 2007年(平成19年)
- 須賀地区公共ふ頭の拡張(18千トン岸壁:1バース、5千トン岸壁:1バース)完成
- 2009年(平成21年)
- 湾口防破堤完成
- 2011年(平成23年)
- 東日本大震災津波発災
- 2011年(平成23年)
- 国際フィーダーコンテナ定期航路開設
- 2016年(平成28年)
- 国際フィーダーコンテナ定期航路開設
- 2017年(平成29年)
- 岩手県初ガントリークレーン供用開始
- 2017年(平成29年)
- 外貿ダイレクトコンテナ定期航路(中国・韓国航路)開設
- 2018年(平成30年)
- 湾口防波堤復旧完了
- 2019年(平成31年)
- 東北横断自動車道釜石秋田線全線開通
令和
- 2019年(令和元年)
- 動物検疫港に指定(県内港湾初)
- 2024年(令和6年)
- 国際フィーダーコンテナ定期航路開設
このページに関するお問い合わせ
沿岸広域振興局土木部 河川港湾課 港湾海岸チーム
〒026-0043 岩手県釜石市新町6-50
電話番号:0193-27-5572(内線番号:321) ファクス番号:0193-21-1106
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