知事からのメッセージ 令和7年7月

ページ番号1087842  更新日 令和7年7月18日

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令和7年7月12日(土曜日)

 令和7年7月12日、「『明治日本の産業革命遺産』橋野鉄鉱山 世界遺産登録10周年記念シンポジウム」を開催しました。

 「橋野鉄鉱山」を含む「明治日本の産業革命遺産」は、平成27年7月に世界文化遺産に登録され、10周年を迎えました。

 本資産は、8つの県にまたがる23の資産で構成され、19世紀半ばから20世紀初頭までの短い期間で、日本の産業革命が結実した過程を知ることができる、貴重な遺産群で構成されています。

 幕末の盛岡藩士・大島高任は、釜石に洋式高炉を築き、「小さく作り、大きく育てる」「西洋の技術をそのまま移入せず、その国の土壌の技術と融和させてこそ成功する」という思想と姿勢を持ち続けながら、幾重にも及ぶ挑戦の末に、日本で初めて鉄鉱石による、強く良質な鉄の連続生産を成功させました。

 この成功が、明治日本の産業革命遺産の礎となりました。釜石での成功なくして日本の近代化は語れず、大島高任のたゆまぬ努力と功績は、岩手県はもとより、我が国、そして世界の大きな至宝となりました。

 本県は、釜石の「橋野鉄鉱山」に加え、平成23年に登録された「平泉」、令和3年登録の「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する、一戸町の「御所野遺跡」の3つの世界遺産を有しています。世界遺産が3つというのは、奈良県、鹿児島県と並び日本一です。

 県としましては、人類共通の宝として貴重な文化遺産の適切な保全とともに、その価値を共有し、多くの方々に御理解をいただけるよう発信に努め、次世代に継承してまいります。

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「明治日本の産業革命遺産」橋野鉄鉱山 世界遺産登録10周年記念シンポジウム

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