知事からのメッセージ 平成24年3月

ページ番号1070064  更新日 令和5年12月5日

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平成24年3月21日

3月19日(月曜日)、環境省において、細野豪志環境大臣ご同席のもと、東日本大震災津波で発生した大槌町、山田町のがれきの受け入れを表明した静岡県島田市の桜井勝郎市長と面談しました。

島田市は自らが放射能による特産品のお茶の風評被害で苦しんでいる中にあって、本県で発生した大量のがれきの処理の困難さを聞き、全国に先駆けて本県がれきの受け入れを表明していただきました。

桜井市長からは「東北を何とかしたい一心で決断した。がれきが少しでも目に見えて減ることによって、地元の人が多少なりとも精神的に癒されてくれれば。」との大変心温まるお言葉をいただきました。
このご英断を契機として東北の被災地に残されているがれきの広域処理について、全国でお引き受けいただく機運が高まっていければ嬉しい限りです。

また、今回の島田市とのご縁を機に、県庁内の売店で島田市産のお茶の販売を開始し庁内の会議等で積極的に活用することとしました。岩手県ではこうした全国との「つながりの力」をこれからも大切にして復興に取り組んでいきたいと考えています。

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平成24年3月21日

3月17日(土曜日)、盛岡市内の老舗百貨店「カワトク(盛岡市菜園)」に中国産プーアル茶の専門店「上海大可堂(しゃんはいたいかどう)」がオープンしました。
現在、中国国内でプーアル茶の茶器として南部鉄瓶が極めて高い評価を得ております。そのご縁で、岩手県はプーアル茶の主産地である雲南省プーアル市と、上海万博への共同出展を機に、相互に特産品である南部鉄瓶とプーアル茶のPRを行うという友好協定を結んでおります。

大可堂とカワトクの今回の取組は、岩手県とプーアル市の友好協力関係をさらに発展させる、大変意義深い事業です。店内では同市から直輸入したプーアル茶の試飲が楽しめるほか、同茶に適した南部鉄瓶を併せて購入することができます。日中両国の地方同士が特産品を通じてローカルトゥローカルで交流する画期的な空間となっております。
この上海大可堂ショップが、県民の皆さんにプーアル茶の魅力を伝えるとともに、南部鉄器の魅力と価値を再認識していただける場として、末長く愛されていきますことをお祈りしています。

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平成24年3月21日

3月18日(日曜日)、東北全体を巨大な博覧会会場に見立て、さまざまなイベントを展開する「東北観光博(2012年3月18日から2013年3月31日)」が開幕し、東京駅でオープニングイベントが行われました。

国土交通大臣、東北6県の知事等が参加し、駅構内でのスタートアップイベントの実施や、駅ホームでは最初の東北ツアー客を乗せた東北新幹線を見送りました。
本県では4月からJR各社と連携し「いわてデスティネーションキャンペーン」を展開することとしており、被災地の復興を応援するツアーや世界遺産平泉を中心に広く東北を回遊する旅行商品の充実を図ってきたところです。

また、震災以降、全国からのご支援に感謝の気持ちを込め、県民一人ひとりがこれまで以上におもてなしの気持ちを持ってお迎えする準備を整えています。
さあ、皆さん、雪解け、春の息吹を感じる東北は今が旬です。ぜひ東北そして岩手へお越しください。

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平成24年3月11日

あの大震災津波から1年。
犠牲になられた方々に、心から哀悼の誠を捧げます。

思い出すのはつらい、思い出したくない、という方も多いでしょう。しかし、3月11日は、岩手県民にとって、忘れることのできない、忘れてはならない日となりました。

 

極限状況の中で、力を振り絞り、手をつなぎ、温め合い、それぞれの安全を確保された皆さん。
避難誘導、人命救助、救援活動に奔走された皆さん。
電気のない暗闇の中、連絡も取れず、家族、親族、仲間の安否を気遣われた皆さん。

岩手は深く傷つき、大きな苦しみに耐えました。

あの日から1年。岩手県民はかつてないような底力を発揮し、かつてないような「つながり」の力を得て、被災者支援、復旧、復興を力強く進めてきました。

復興への歩みはまだ初期の段階ですが、一歩一歩着実に進んでいかなければなりません。
岩手の復興は、沿岸と内陸が一つになった、岩手全体の復興です。

犠牲になられた方々のふるさとへの思いをしっかり受け継いで、「いのちを守り 海と大地とともに生きる ふるさと岩手・三陸の創造」そして「希望郷いわて」に向かって県民みんなで進んでいきましょう。

また、災害で二度と人命が失われることのないよう、普段から避難場所(避難所)や連絡方法を確認する、食料・飲料水を備蓄する、地域の防災訓練へ参加するなど、家庭や地域で防災に取り組んでいきましょう。

平成24年3月11日

岩手県知事 達増拓也

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