令和6年度岩手県立病院等事業会計決算概要

令和6年度岩手県立病院等事業会計決算概要

• 令和6年度の県立病院等事業会計決算は、総収益115,012百万円余に対し、総費用122,312百万円余で、差引7,300百万円余の純損失となった。
  なお、経常損益は7,111百万円余の赤字となった。
• 累積欠損金は50,121百万円余となった。（令和5年度末42,821百万円余）
• 病院別の純損益・経常損益共に、20病院中、2病院が黒字、18病院が赤字となった。（令和5年度：黒字3病院、赤字17病院）

患者数

入院患者数

令和6年度：1,092,813人
令和5年度：1,063,124人
増減：29,689人
増減率：2.8％

外来患者数

令和6年度：1,658,902人
令和5年度：1,689,646人
増減：-30,744人
増減率：-1.8％

決算

収益

令和6年度：115,012,616千円
令和5年度：116,739,989千円
増減：-1,727,373千円
増減率：-1.5％

入院収益

令和6年度：60,704,991千円
令和5年度：58,713,650千円
増減：1,991,341千円
増減率：3.4％

外来収益

令和6年度：29,654,781千円
令和5年度：29,844,298千円
増減：-189,517千円
増減率：-0.6％

医業外収益

令和6年度：18,694,935千円
令和5年度：22,203,882千円
増減：-3,508,947千円
増減率：-15.8％

特別利益

令和6年度：0千円
令和5年度：138,764千円
増減：-138,764千円
増減率：皆減

 

費用

令和6年度：122,312,695千円
令和5年度：120,277,103千円
増減：2,035,592千円
増減率：1.7％

医業費用

令和6年度：115,880,447千円
令和5年度：113,497,321千円
増減：2,383,126千円
増減率：2.1％

医業外費用

令和6年度：6,243,328千円
令和5年度：6,364,921千円
増減：121,593千円
増減率：-1.9％

特別損失

令和6年度：188,920千円
令和5年度：414,861千円
増減：-225,941千円
増減率：-54.5％

経常損益

令和5年度：-7,111,159千円
令和5年度：-3,261,017千円
増減：-3,850,142千円
増減率：-118.1％

純損益

令和6年度：-7,300,079千円
令和5年度：-3,537,114千円
増減：-3,762,965千円
増減率：-106.4％

（注）増減は、（令和6年度）-（令和5年度）で算出
（注）増減率は、（増減）÷（令和5年度）で算出

収益の状況

入院収益が増加したものの、補助金等の医業外収益の減少により、令和5年度と比較して1,727百万円余（1.5％）の減少

入院収益

地域の医療機関と連携した新規入院患者の積極的な受入れや、地域包括ケア病棟の効果的な活用等による患者数の増加により1,991百万円余（3.4％）の増加

外来収益

高額薬剤の使用増加等により患者一人一日当たり収益は増加（1.2％）したものの、患者数が減少したことにより189百万円余（0.6％）の減少

医業外収益

新型コロナウイルス感染症入院施設等確保事業費補助金や地方創生臨時交付金（新型コロナウイルス感染症対応）等の減少などにより3,508百万円余（15.8％）の減少

費用の状況

給与費、材料費及び経費等の増加により、令和5年度と比較して2,035百万円余（1.7％）の増加

医業費用

給与改定等により給与費が1,906百万円余、薬品や診療材料の使用量の増加などにより材料費が212百万円余、人件費の増加や物価高騰による委託料等の経費が250百万円余それぞれ増加し、医業費用で2,383百万円余の増加

特別損失

宮古病院附帯設備改修工事中止に伴う建設仮勘定の減損損失や契約解除に伴う損害賠償として188百万円余を計上

資本的収支の状況

資本的収入は、企業債等15,462百万円余、資本的支出は、千厩病院照明器具改修工事及び医療器械整備等に要した建設改良費等18,725百万円余となっている。収支不足額については、過年度分損益勘定留保資金等により補てんする。

• 決算概要 （PDF 825.6KB）