令和元年度岩手県立病院等事業会計決算概要

令和元年度岩手県立病院等事業会計決算概要

• 令和元年度の県立病院等事業会計決算は、総収益109,594百万円余に対し、総費用110,188百万円余で、差引593百万円余の純損失となった。
  なお、経常損益は320百万円余の黒字となった。
• 累積欠損金は48,428百万円余となった。（平成30年度末47,835百万円余）
• 病院別の純損益では、20病院中、5病院が黒字、15病院が赤字となった。（平成30年度：黒字4病院、赤字16病院）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なお、経常損益でも同様に、5病院が黒字、15病院が赤字。（平成30年度：黒字5病院、赤字15病院）

患者数の状況

入院患者数

令和元年度：1,194,902人
平成30年度：1,209,513人
増減：-14,611人
増減率：-1.2％

外来患者数

令和元年度：1,816,735人
平成30年度：1,856,504人
増減：-39,769人
増減率：-2.1％

決算の状況

収益

令和元年度：109,594,497千円
平成30年度：107,146,408千円
増減：2,448,089千円
増減率：2.3％

入院収益

令和元年度：58,293,931千円
平成30年度：57,104,002千円
増減：1,189,929千円
増減率：2.1％

外来収益

令和元年度：28,273,413千円
平成30年度：26,964,621千円
増減：1,308,792千円
増減率：4.9％

特別利益

令和元年度：0円
平成30年度：318,305千円
増減：-318,305千円
増減率：皆減

費用

令和元年度：110,188,260千円
平成30年度：108,507,436千円
増減：1,680,824千円
増減率：1.5％

特別損失

令和元年度：914,076千円
平成30年度：2,289,084千円
増減：-1,375,008千円
増減率：-60.1％

経常損益

令和元年度：320,313千円
平成30年度：609,751千円
増減：-289,438千円
増減率：-47.5％

純損益

令和元年度：-593,763千円
平成30年度：-1,361,028千円
増減：767,265千円
増減率：56.4％

（注）増減は、（令和元年度）-（平成30年度）で算出
（注）増減率は、（増減）÷（平成30年度）で算出

患者数の状況

入院患者

在院日数の短縮により、平成30年度と比較して14,611人（1.2％）の減少

外来患者

外来新患者数が減少したほか、診療実日数が平成30年度と比較して4日減少したことにより39,769人（2.1％）の減少

収益の状況

入院・外来ともに患者数が減少したものの、患者一人一日当たり収益の伸びによる収益の増加により、平成30年度と比較し2,448百万円（2.3％）の増加

入院収益

手術料収入及び地域包括ケア病床等の入院料収入の増加による患者一人一日当たり収益が伸びた（3.3％）ことにより1,189百万円余（2.1％）の増加

外来収益

高額薬剤の使用の増加等による患者一人一日当たり収益が伸びた（7.1％）ことにより、1,308百万円余（4.9％）の増加

費用の状況

給与費、材料費等の増加等により、平成30年度と比較して1,680百万円余（1.5％）の増加

医業費用

職員の増員、給与改定等により給与費が803百万円余、高額薬剤の使用量の増加等により材料費が1,246百万円余、最低賃金の上昇により委託料等の経費が211百万円余それぞれ増加し、医業費用で2,795百万円余の増加

医業外費用

企業債利息が減少したものの、消費税率の引上げに伴う消費税負担の増加等により260百万円余の増加

特別損失

会計年度任用職員制度への移行に伴う賃金等の費用計上及び病院附帯設備改修に係る除却損により914百万円余を計上

資本的収支の状況

資本的収入は、企業債等17,106百万円余、資本的支出は、大船渡病院附帯設備改修工事及び医療器械整備等に要した建設改良費等で22,672百万円余となっている。なお、収支不足額については、過年度分損益勘定留保資金等により補てんする。