平成28年台風第10号 土砂災害の被害状況等について
台風第10号による土砂災害の被害状況
平成28年8月30日の台風10号により、岩手県内で多くの土砂災害が発生しました。
土砂災害発生箇所数(平成28年10月31日現在)
市町村名 | 土石流等 | がけ崩れ | 合計 |
---|---|---|---|
久慈市 | 6 | 1 | 7 |
洋野町 | 0 | 1 | 1 |
軽米町 | 0 | 2 | 2 |
宮古市 | 18 | 0 | 18 |
岩泉町 | 116 | 4 | 120 |
釜石市 | 1 | 0 | 1 |
遠野市 | 5 | 0 | 5 |
大槌町 | 0 | 1 | 1 |
合計 | 146 | 9 | 155 |
発生箇所のうち、約8割が岩泉町に集中しています。
専門家の調査によると、岩泉町の山間部は岩盤が硬く、元々保水力の低い表土層が短時間の豪雨により雨水を含みきれず、広範囲で土石流や土砂崩れが発生したと分析しています。
災害関連緊急砂防事業
県では、土石流により人家への被害が大きかった箇所や今後大きな被害が予測される箇所については、災害関連緊急砂防事業の導入により砂防堰堤を整備します。
災害関連緊急砂防事業に採択された箇所は以下のとおり。
宮古市5箇所、岩泉町11箇所の全16箇所で採択されました。
砂防ボランティア岩手県協会による土砂災害危険箇所緊急点検
台風10号による土砂災害は広範囲に多数発生したことを受け、県は砂防ボランティア岩手県協会へ「土砂災害危険箇所緊急点検」の支援を要請しました。
砂防ボランティア岩手県協会は県の要請を受け、9月5日から13日、9月28日から10月4日までの2回にわたって、延べ57名による点検が実施されたところです。
土砂災害危険箇所緊急点検は、現地調査により「直ちに応急対策が必要」、「緊急性が低い(土砂災害が見られない)」等を判断します。
この点検結果を受け、県は「直ちに応急対策が必要」と報告があったものについて、災害関連緊急砂防事業による砂防堰堤の整備や県単事業による応急対策等を実施する予定です。
TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)による土砂災害被災状況調査
TEC-FORCEとは、大規模自然災害が発生した場合、いち早く被災地へ出向き、被災自治体などを支援することを目的に国土交通省職員で組織されたチームです。
今回、台風10号の降雨により発生した”土石流”や”がけ崩れ”等の土砂災害箇所の被災状況の把握について支援いただきました。
調査は、平成28年9月1日から9月7日までの7日間で3班体制で延べ11日間に渡り、航空写真、ヘリコプター及びUAV(無人航空機)による上空からの調査と地上からの調査を効率的に組み合わせて実施され、順次、調査結果の報告がなされたところです。
砂防堰堤の施設効果事例
台風10号により土石流が発生した渓流において、砂防堰堤の施設が整備されていたことにより、下流への被害を防止しました。
平成28年台風第10号に関する砂防事業の紹介
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このページに関するお問い合わせ
県土整備部 砂防災害課 砂防担当
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