久慈港長期構想
策定趣旨
- 岩手県では、平成28年4月に「岩手県港湾利用促進プラン」を策定し、4つの重要港湾における港湾利用の方向性と主要戦略を定め、社会資本や物流インフラの活用により、地域経済の力強い発展に結び付ける取組を進めてきました。
- 久慈港においては、昭和60年11月に改訂した久慈港港湾計画に基づき港湾の整備や利用を行ってきました。しかし、東日本大震災後の防災対策や復興道路等の整備、人口減少、物流の2024年問題、再生可能エネルギーの導入拡大に向けた動きなどにより、従前の港湾計画の前提となった時期と比べ社会情勢や物流環境が大きく変化しています。
- また、平成30年4月に国土交通省が策定した「港湾の中長期政策『PORT 2030』」の方向性(8本柱)や令和3年3月に新東北港湾ビジョン検討委員会が策定した「東北港湾ビジョン」、令和5年3月に岩手県が策定した「いわて県民計画(2019~2028)第2期アクションプラン」等を踏まえて、今後も久慈港が時代の変化に対応した役割を果たしていけるよう、長期的・広域的な視点に立った将来像を検討し、港湾機能の維持・強化を推進していく必要があります。
- そのため、行政だけでなく、地域住民、企業、NPOなど、あらゆる主体が久慈港の将来像を共有し、それぞれの主体がともに連携しながら取組を進めていくためのビジョンとなる長期構想を策定し、構想の実現に向けて施設整備計画となる久慈港港湾計画の改訂を検討し、港湾の整備、利用及び保全を行っていきます。
基本目標
1.物流・産業を支える港湾
多様な県北産品貨物の国内供給拠点や海外と国内を繋ぐ受入・供給拠点など、『県北地域経済を支える港湾』
を目指す。
2.環境共生する港湾
静穏海域を活用した良好な港湾環境、生物生息環境の創出など、『環境共生する港湾』を目指す。
3.賑わい・交流を支える港湾
水産資源や観光資源等の地域資源を活用した賑わい・交流空間の形成など、『県北地域の観光交流を支える港湾』
を目指す。
4.安全・安心を実感する港湾
防災施設の充実による快適な市民の生活空間や港湾労働者の就労空間の提供など、『安全・安心を実感する港湾』
を目指す。
主要な取組
- 物流ニーズに合ったふ頭の再編
- 大型船型に対応したバルクターミナルの形成
- エネルギー産業拠点の形成
- 地域の水産業を支える拠点の形成
- 小型船だまりの利便性の向上
- 生物多様性の保全
- 温室効果ガス吸収源の創出
- クルーズ船の受入機能の強化
- クルーズ船誘致に向けた観光資源の磨き上げ
- 地域資源の連携による観光交流空間の創出
- 新たな静穏海域を活用した賑わい空間の創出
- 適切な港湾施設の維持管理による安全性の確保
- 防災機能の強化
- 広域防災拠点づくり
添付ファイル
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
県土整備部 港湾空港課 整備担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5911 ファクス番号:019-629-9130
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。