花北・遠野応援隊からのお知らせ
岩手県遠野市には数多くの神楽があり、年間を通じて、さまざまなイベントや神社の例祭などで見ることができます。
花巻、北上、遠野の関係公所で構成する花北・遠野応援隊では、遠野に伝わる神楽の公演情報を紹介し、民俗芸能を通じて遠野の魅力を発信しています。
神楽公演情報
公演日 |
名 称 |
内容 |
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2025年10月5日(日曜) | 2025躍進みやもり祭 |
9時50分~14時20分(塚沢神楽10時30分~、鱒沢神楽11時50分~) 会場:みやもりホール駐車場等(〒028-0304岩手県遠野市宮守町下宮守32-113-1) 交通アクセス:道の駅みやもりから遠野方面に約1km 駐車場:駐車場あり。係員の指示に従ってください。 コメント:宮守郷土芸能まつり同時開催。 |
2025年9月22日(月曜) | 六神石神社宵宮祭 |
18時00分~飯豊神楽、平倉神楽が奉納 会場:六神石(ろっこうし)神社(〒028-0502 岩手県遠野市青笹町中沢17-131) 交通アクセス:JR遠野駅から車で約9.0km/約20分 駐車場:無料駐車場あり。係員の指示に従ってください。 コメント:2017年に建立した神楽殿は、日本屈指の宮大工として知られる遠野市の菊池恭二さんが手掛け、天井には四季を表わす植物の絵柄が施されるなど、荘厳な造りとなっている。 |
2025年9月20日(土曜) |
日本のふるさと遠野まつり(1日目) |
○開会セレモニー(一日市交差点) 10時30分~11時15分 飯豊神楽 ○郷土芸能パレード(一日市交差点前→遠野駅前交差点) 12時05分~ (1)六角牛神楽 (2)飯豊神楽 (3)野崎神楽 (4)大出早池峰神楽 (5)似田貝神楽 13時45分~ (6)湧水神楽 (7)外山神楽 (8)鷹鳥屋神楽 (9)平倉神楽 ○神楽共演会(市役所本庁舎前特設ステージ、各団体演舞20分) 16時40分~ (1)鱒沢神楽(鶏舞) (2)八幡神楽(恵比須舞) (3)鷹鳥屋神楽(三番叟) (4)小倉神楽(八幡舞) (5)平倉神楽(女五穀の舞) (6)石上神楽(三番叟) (7)塚沢神楽(小山の神舞) (8)似田貝神楽(八幡舞) (9)外山神楽(天女) (10)野崎神楽(三番叟) (11)湧水神楽(岩戸開き) ○郷土芸能共演会 19時20分~19時50分 飯豊神楽(遠野駅前交差点)、大出早池峰神楽(サンホビー前) 駐車場:チラシをご覧ください。 コメント:パレードでは子ども達による「しんがく」等が披露される。神楽共演会では本庁舎前にステージを設け、夜神楽を演じる。遠野地区合同庁舎チームは六日町神明会の神輿パレード(12時55分~、17時00分~)に参加する。 |
2025年9月21日(日曜) | 日本のふるさと遠野まつり(2日目) |
○馬場めぐり(遠野郷八幡宮馬場) 13時00分~ 各種団体による郷土芸能 14時10分~ (1)鷹鳥屋神楽 (2)六角牛神楽 (3)飯豊神楽 (4)野崎神楽 (5)似田貝神楽 (6)大出早池峰神楽 ○神楽共演会(遠野郷八幡宮神楽殿) 13時00分~ (1)大出早池峰神楽 (2)外山神楽 (3)塚沢神楽 (4)湧水神楽 駐車場:チラシをご覧ください。 コメント:遠野郷八幡宮は男の神様、六日町の神明神社は女の神様といわれているが、初日に八幡宮を出発した神輿が町内を練り歩き、神明神社で一夜を過ごす。翌日八幡宮に戻り、流鏑馬神事、郷土芸能、馬場めぐりが行われる。 |
2025年9月15日(月曜) 19日(金曜) 20日(土曜)~21日(日曜) |
遠野郷八幡宮例祭 |
15日 11時~12時 八幡神楽、遠野太神楽、他郷土芸能団体(拝殿前) 19日 19時~20時頃 八幡神楽(神楽殿) 20日~21日の内容は「日本のふるさと遠野まつり」をご覧ください。 会場:遠野郷八幡宮(〒028-0541 岩手県遠野市松崎町白岩23-19) 交通アクセス:遠野駅から約2.1km/車で約5分 駐車場:遠野郷八幡宮内駐車場をご利用下さい。 コメント:八幡神楽は松崎町白岩地区に伝わる神楽で、遠野で唯一法螺貝を使用したことから、法螺貝神楽などとも呼ばれた。遠野太神楽は大工町に伝わる太神楽で、口伝では幕末頃「おかめ倉松」という踊りの名人が伝えたのが始まりとされている。 |
2025年8月30日(土曜) | 小友まつり(巌龍神社例大祭) |
13時30分~(外山神楽、鷹鳥屋神楽、他郷土芸能団体の出演は14時30分~17時00分頃) 会場:巌龍神社及び神社前道路(〒028-0481 岩手県遠野市小友町16地割105-1) 交通アクセス:釜石道宮守ICから約3.1km/車で約4分 駐車場:旧小友中学校グランドをご利用下さい。 コメント:土淵町の「山口さんさ」を招聘し、キッチンカーも多数出店します。地域一丸となって祭りを盛り上げます。 |
2025年8月30日(土曜) |
郷土芸能競演会 |
10時00分~12時00分 外山神楽、鷹鳥屋神楽、他郷土芸能団体 会場:産直ともちゃん駐車場(〒028-0481 岩手県遠野市小友町15地割7) 交通アクセス:釜石道宮守ICから約3.1km/車で約4分 駐車場:産直ともちゃん駐車場が満車の場合は、旧小友中学校グランドをご利用下さい。 コメント:外山神楽は小友町外山地区に文政年間(1818~1830)から伝わる岳系統の神楽。鷹鳥屋神楽は小友町鷹鳥地区に伝わる大償系統の神楽で、戦時中一時中断したがその後復活し、現在に至る。 |
2025年8月24日(日曜) | 遠野ホップ収穫祭2025 |
12時30分 平倉神楽(天降り) 会場:蔵の道ひろば(〒028-0523 岩手県遠野市中央通り4−6) 交通アクセス:遠野駅から徒歩3分 駐車場:当日遠野市内の駐車場は限られるため、会場へは公共交通機関をご利用下さい。飲酒運転防止のため、車でお越しの方は飲酒をご遠慮ください。 コメント:「天降り」は、天孫降臨の様子を表現した荒舞で、収穫祭にふさわしく躍動感のある舞です。 |
2025年8月24日(日曜) | 神楽体験会 |
10時30分~11時30分 平倉神楽 会場:遠野市民体育館武道ホール(〒028-0524 岩手県遠野市新町1-10) 交通アクセス:遠野駅から徒歩10分。 駐車場:遠野市民センターと共通の駐車場あり。 コメント:神楽で使われる道具や演目などの解説を聞き、古くから伝わる神楽の歴史について学ぶ。定員20名。事前申込制。遠野市郷土芸能協議会のメール(info@tonogeinou.com)に8月22日までに申込む。 |
2025年8月24日(日曜) | 第20回土淵まつり |
11時20分 似田貝神楽、12時30分 野崎神楽、13時30分 飯豊神楽 会場:土淵地区センター(〒028-0555 遠野市土淵町土淵6地割5-3) 交通アクセス:遠野駅から約4.8km/車で約10分 駐車場:隣接の土淵小学校校庭に駐車可能。係員の指示に従って下さい。 コメント:似田貝神楽は土淵町似田貝地区に伝わる神楽。明治33年頃、飯豊神楽から伝授されたと言われている。野崎神楽は土淵町野崎地区に伝わる神楽。八幡神社に奉納されていた山伏達の神楽舞を明治の中頃に習得し、伝承したといわれている。飯豊神楽は土淵町飯豊地区に伝わる神楽。文化13年(1816)に発祥。 |
2025年8月16日(土曜) | 附馬牛町民夏まつり |
16時頃 大出早池峰神楽 会場:附馬牛地区センター(〒028-0663 遠野市附馬牛町下附馬牛11地割40-1) 交通アクセス:遠野駅から車で約13km/車で約30分 駐車場:附馬牛小学校校庭に駐車可能。交通指導員の指示に従って下さい。 コメント:大出早池峰神楽は遠野に伝わる「神人(しんと)神楽」の系統で、七拍子のゆったりしたリズムで優美な舞が特徴。 |
2025年8月2日(土曜) |
塚沢神社宵宮祭 |
18時00分~塚沢神楽と平倉神楽が奉納 1鶏舞(塚沢)、2翁舞(塚沢)、3八幡舞(塚沢)、4岩戸開舞(平倉)、5小山の神舞(塚沢)、6苧環の舞(塚沢)、7五穀舞(平倉)、8権現舞(塚沢、平倉) 会場:塚沢神社(〒028-0304 遠野市宮守町下宮守6地割) 交通アクセス:国道396号沿いバス停留所「火石沢」からすぐ。 駐車場:神社周辺に駐車可能。係員の案内に従ってください。 コメント:塚沢神楽は天保5年(1834)岳の人から神楽を教わり、明治34年(1901)上郷の平倉神楽に伝承した。(「早池峰岳神楽の継承と伝播」(中嶋奈津子著)より) |
2025年7月17日(木曜)~18日(金曜) | 大出早池峯神社例大祭 |
17日 18時00分~宵宮祭 18日 10時00分~例大祭 出演団体:大出(おおいで)早池峰神楽(17~18日)、小倉神楽(17日)、平倉神楽(17日)、大償神楽(花巻市、18日) 会場:大出早池峯神社(〒028-0661 遠野市附馬牛町上附馬牛19-81) 交通アクセス:車でお越しの方 釜石自動車道遠野ICから約24.1km/車で約40分 駐車場:遠野早池峰ふるさと学校の駐車場利用可 コメント:大出早池峰神楽は附馬牛大出地区に古くから伝わる神楽で、道具として法具を用いるのが特徴。 |













あなたも郷土芸能を体験してみませんか?
遠野市郷土芸能協議会が運営するサイトでは、神楽をはじめ郷土芸能を体験できる団体を紹介しています。さあ、あなたも郷土芸能を体験してみませんか?
神楽体験会の報告
令和7年8月24日(日曜)10時30分~11時30分
場所:遠野市民体育館武道ホール
主催:遠野市郷土芸能協議会
講師:平倉神楽保存会
神楽体験会で、平倉神楽保存会代表 菊池孝二さんから、神楽の活動についてお話いただいた。
○遠野の神楽について
神楽は、動物の皮、竹、木があればできる。だから何も無い古い時代に出来たのではないか。
遠野では、戦前に15団体程あった神楽が、戦後2、3団体しか残っていなかった。後継者もなくした。戦争で無形文化財がなくなった。
私の爺さんも神楽をやっていたが、亡くなるまでの5年間は神社の神事で奏上する御神楽(みかぐら)だけ。それから昭和59年まで約20年間休んだ。外山神楽、駒木神楽、小倉神楽、似田貝神楽、塚沢神楽も休んだ。
神楽はボランティア活動だが、テレビが普及するまでは唯一の娯楽で、家の座敷に案内されて舞った。家を新築した時は、権現舞を舞って火伏せの祈祷をしたが、今ではそのような風習はなくなった。
○平倉神楽について
神楽を復活しようと思ったのは、地域の子ども達が38人程いたが、ほとんどは地元から離れて2~3人しか残らない。それなら地元にいる間に子ども達の思い出作りになればと始めたのがきっかけ。
始めに地区の古老から神楽(しんがく)を教わった。それから十数年経った祭りの後で、お母さん方から「子どもに踊らせて大人は脇で酒を飲んでいる。大人達も踊れば子ども達も少しは休めるのに。子ども達がかわいそうだ。」と言われた。それもそうだとなって、平成12年からお父さん達も神楽をやるようになった。
本格的に神楽を復活するため、花巻市東和町にある同じ早池峰岳流の石鳩岡神楽から師匠を招いて教わった。神楽は一人一人がそれぞれの役割をきちんとやらないと合わない。あれから25年経ったが、今は自分達の神楽を撮影したビデオを見たり、他団体の神楽のDVDを参考にしながら練習している。その気があれば数か月で覚えられる。JAICA協力隊として遠野での3カ月間の研修中に、神楽を覚えて舞台に立った研修生もいる。
神楽は日本神話や物語を可視化したものだが、五穀豊穣や無病息災を主題にしたものもある。最近は神社よりも、イベントで舞う機会が多くなった。にぎやかな舞は人気があるが、静かな翁舞等はあまり人気がない。
○今後の神楽について
昔は女性の参加を認めてこなかったが、今はそんなことはない。子どもは父親より母親と過ごす時間が長いので、むしろお母さんに教えた方が、子どもは自然と関心を持つようになる。
神楽の女舞は、男性が上手に舞うと美しく見えるが、女性が上手に舞っても普通に見えてしまうので、あえて雑に舞うようにと言っている。
地域の人口減少に歯止めがかからない。地域の草刈りで若い人の姿を見かけなくなったが、自然の流れだ。これから神楽を存続させていくためには、神楽どうしの協力が必要だ。塚沢神楽と平倉神楽は弟子神楽の間柄だし、外山神楽は平倉神楽と舞が部分的に似ているため、手伝ってもらうこともある。
神楽は基本を覚えると、細かいところはDVDやユーチューブを見て覚えられる。太鼓や笛は楽譜がないので、直接教わるしかない。
他の芸能も同じだと思うが、神楽は何回舞台に立っても完璧な舞だったと思うことは無いに等しい。だからこそ魅力が大きい。
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菊池孝二さんは遠野市職員ということもあって、昭和63年に神楽の伝承保存を図る遠野郷神楽保存推進協議会の設立に中心となって動いた。平成元年度に初開催した遠野郷神楽共演会は現在も続いており、多くの神楽団体が活動している。
○神楽体験会主催者へのインタビュー
今回郷土芸能体験会を企画した遠野市郷土芸能協議会の一倉誠さんに、お話を伺った。
神楽をはじめ郷土芸能は、見る者と演じる者とが接する機会がない。郷土芸能に興味を持ってもらうために、令和5年にこの催しを開催して以来、毎年講師を替えて体験する機会を設けている。これがきっかけで二人の方が地域の郷土芸能団体に入って活動している。この体験会を通じて郷土芸能に参加するきっかけづくりになればと思っている。
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日本のふるさと遠野まつりでは、遠野市内の神楽、太神楽、しし踊り、南部ばやし、田植え踊り、さんさ踊りなど、毎年60以上の郷土芸能が披露される。


遠野ファンクラブの紹介
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