花北・遠野応援隊からのお知らせ
岩手県遠野市をはじめ、花巻市、北上市には数多くの神楽があり、年間を通じて、さまざまなイベントや神社の例祭などで見ることができます。
花巻、北上、遠野の関係公所で構成する花北・遠野応援隊では、遠野市を中心に神楽に関する公演情報を紹介し、民俗芸能を通じて地域の魅力を発信しています。
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神楽公演情報 神楽写真 あなたも郷土芸能を体験してみませんか 神楽体験会の報告 神楽太鼓について 遠野ファンクラブの紹介
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公演日 |
名 称 |
内容 |
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| 2026年1月25日(日曜) | 第31回遠野郷神楽共演会 |
10時~15時30分 打ち鳴らし、小倉神楽保存会(附馬牛町)、湧水神楽保存会(宮守町達曽部)、塚沢神楽保存会(宮守町下宮守)、外山神楽保存会(小友町外山)、大出神楽保存会(附馬牛町大出)、石上神楽保存会(綾織町鵢崎)、似田貝神楽保存会(土淵町土淵)、飯豊神楽保存会(土淵町飯豊)、平倉神楽保存会(上郷町平倉)、鷹鳥屋神楽保存会(小友町鷹鳥屋)、遠野東中学校 注出演団体、演目は変更になる場合があります。 会場:たかむろ水光園 芸能館(岩手県遠野市土淵町柏崎7-175-2) 交通アクセス:JR遠野駅から土淵方面へ約8キロメートル、車で約15分 駐車場:施設敷地内に駐車場あり コメント:遠野市内に約13団体ある神楽団体が一堂に会し、それぞれの演目を披露する共演会です。この地に息づく伝統芸能の魅力が存分に感じられる場となっています。 |
| 2026年1月18日(日曜) | 八木巻神楽舞初め |
10時~15時 八木巻神楽 会場:沢崎地区生活改善センター(岩手県花巻市大迫町外川目第16地割16-17) 交通アクセス:大迫総合支所から遠野方面へ約10km 駐車場:会場敷地内に駐車場あり コメント:2020年岩手県無形民俗文化財指定。 |
| 2026年1月3日(土曜) | 岳神楽舞初め |
13時~16時 岳神楽 会場:早池峰神社参集殿(岩手県花巻市大迫町内川目第1地割1) 交通アクセス:大迫総合支所から早池峰山方面へ約18km 駐車場:会場周辺に駐車場あり コメント:1976年「早池峰神楽」として国重要無形民俗文化財指定(第1号)。早池峰神社は近隣に類似名の神社が複数あるため、確実にナビ設定することをお勧めします。 |
| 2026年1月2日(金曜) | 大償神楽舞初め |
10時30分~15時 大償神楽 会場:神楽の館(岩手県花巻市大迫町内川目第39地割37-2) 交通アクセス:大迫総合支所から早池峰山方面へ約4km 駐車場:会場敷地内に駐車場あり コメント:1976年「早池峰神楽」として国重要無形民俗文化財指定(第1号)。 |
あなたも郷土芸能を体験してみませんか
遠野市郷土芸能協議会が運営するサイトでは、神楽をはじめ郷土芸能を体験できる団体を紹介しています。さあ、あなたも郷土芸能を体験してみませんか?
神楽体験会の報告
令和7年8月24日(日曜)10時30分~11時30分
場所:遠野市民体育館武道ホール
主催:遠野市郷土芸能協議会
講師:平倉神楽保存会
神楽体験会で、平倉神楽保存会代表 菊池孝二さんから、神楽の活動についてお話いただいた。
○遠野の神楽について
神楽は、動物の皮、竹、木があればできる。だから何も無い古い時代に出来たのではないか。
遠野では、戦前に15団体程あった神楽が、戦後2、3団体しか残っていなかった。後継者もなくした。戦争で無形文化財がなくなった。
私の爺さんも神楽をやっていたが、亡くなるまでの5年間は神社の神事で奏上する御神楽(みかぐら)だけ。それから昭和59年まで約20年間休んだ。外山神楽、駒木神楽、小倉神楽、似田貝神楽、塚沢神楽も休んだ。
神楽はボランティア活動だが、テレビが普及するまでは唯一の娯楽で、家の座敷に案内されて舞った。家を新築した時は、権現舞を舞って火伏せの祈祷をしたが、今ではそのような風習はなくなった。
○平倉神楽について
神楽を復活しようと思ったのは、地域の子ども達が38人程いたが、ほとんどは地元から離れて2~3人しか残らない。それなら地元にいる間に子ども達の思い出作りになればと始めたのがきっかけ。
始めに地区の古老から神楽(しんがく)を教わった。それから十数年経った祭りの後で、お母さん方から「子どもに踊らせて大人は脇で酒を飲んでいる。大人達も踊れば子ども達も少しは休めるのに。子ども達がかわいそうだ。」と言われた。それもそうだとなって、平成12年からお父さん達も神楽をやるようになった。
本格的に神楽を復活するため、花巻市東和町にある同じ早池峰岳流の石鳩岡神楽から師匠を招いて教わった。神楽は一人一人がそれぞれの役割をきちんとやらないと合わない。あれから25年経ったが、今は自分達の神楽を撮影したビデオを見たり、他団体の神楽のDVDを参考にしながら練習している。その気があれば数か月で覚えられる。JICA海外協力隊として遠野での3カ月間の研修中に、神楽を覚えて舞台に立った研修生もいる。
神楽は日本神話や物語を可視化したものだが、五穀豊穣や無病息災を主題にしたものもある。最近は神社よりも、イベントで舞う機会が多くなった。にぎやかな舞は人気があるが、静かな翁舞等はあまり人気がない。
○今後の神楽について
昔は女性の参加を認めてこなかったが、今はそんなことはない。子どもは父親より母親と過ごす時間が長いので、むしろお母さんに教えた方が、子どもは自然と関心を持つようになる。
神楽の女舞は、男性が上手に舞うと美しく見えるが、女性が上手に舞っても普通に見えてしまうので、あえて雑に舞うようにと言っている。
地域の人口減少に歯止めがかからない。地域の草刈りで若い人の姿を見かけなくなったが、自然の流れだ。これから神楽を存続させていくためには、神楽どうしの協力が必要だ。塚沢神楽と平倉神楽は弟子神楽の間柄だし、外山神楽は平倉神楽と舞が部分的に似ているため、手伝ってもらうこともある。
神楽は基本を覚えると、細かいところはDVDやユーチューブを見て覚えられる。太鼓や笛は楽譜がないので、直接教わるしかない。
他の芸能も同じだと思うが、神楽は何回舞台に立っても完璧な舞だったと思うことは無いに等しい。だからこそ魅力が大きい。
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菊池孝二さんは遠野市職員ということもあって、昭和63年に神楽の伝承保存を図る遠野郷神楽保存推進協議会の設立に中心となって動いた。平成元年度に初開催した遠野郷神楽共演会は現在も続いており、多くの神楽団体が活動している。
○神楽体験会主催者へのインタビュー
今回郷土芸能体験会を企画した遠野市郷土芸能協議会の一倉誠さんに、お話を伺った。
神楽をはじめ郷土芸能は、見る者と演じる者とが接する機会がない。郷土芸能に興味を持ってもらうために、令和5年にこの催しを開催して以来、毎年講師を替えて体験する機会を設けている。これがきっかけで二人の方が地域の郷土芸能団体に入って活動している。この体験会を通じて郷土芸能に参加するきっかけづくりになればと思っている。
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日本のふるさと遠野まつりでは、遠野市内の神楽、太神楽、しし踊り、南部ばやし、田植え踊り、さんさ踊りなど、毎年60以上の郷土芸能が披露される。
神楽太鼓について
取材日:令和7年12月13日(土曜)
語り手:髙松孝治さん(盛岡市)
神楽太鼓を製作している工房は岩手県内でも数件しかない。神楽太鼓について盛岡市の髙松義雄太鼓店の店主髙松孝治さん(63歳)からお話しを伺った。
太鼓は胴太鼓と締太鼓があり、神楽では締太鼓が使われる。締太鼓は動物の皮を円形の枠に張り、それを面とし胴の両側に当てて紐で締める。紐の締め具合で音の高低や音色を変えられる。音は湿度によって変化し、乾燥している時は強く締めなくても高い音が出る。
1 面について
面の縁から縁までの直径は2尺(60センチメートル)。昔は馬の皮を使っていたが、現在は短角牛を使っている。秋田県鹿角地域では熊の皮を使っているところもある。鹿は1頭当たり片面1枚しか取れない。両面とも同じ素材にしないと音に違いが出てしまうので、締太鼓には向かない。
2 胴について
胴の幅は1.6尺(48センチメートル)が一般的だが、1.4尺(43センチメートル)のものもある。胴は桶を使っている。日常生活で使う桶は両側の口径に違いを持たせているが、太鼓で使用する桶は両側とも同じ口径である。このため桶職人に神楽用の桶を作ってもらっている。
3 紐について
紐は、昔は麻を使っていた。麻紐は固くてしっかり締めることができるが、表面が毛羽立って扱いにくい。現在はナイロン製の紐を使っている。ナイロン製の紐は「軟らかい」「普通」「固い」の3つに分けられるが、神楽太鼓の紐は固い紐が最も適している。固い紐とは、紐を手でつまんで上に向けても紐が垂れ下がることなくそのまま自立するぐらいの固さを指す。軟らかい紐は強く締めたつもりでも紐だけ伸びて面に力が伝わりにくい。紐の太さは7ミリメートルの紐を使っている。6ミリは細くて締めにくく、8ミリは少し太い。6ミリと8ミリは店頭でも見かけるが、7ミリは出回っていない。このため7ミリの紐を専門店に作ってもらっている。紐の結び方は、面の縁の穴に通した紐を1回交差させると緩みにくい。全部の穴を通したら、胴の中心部で紐を交差して結ぶ。
4 太鼓製作の状況
桶職人は岩手県内では数人しかおらず、これまで八幡平市の桶職人に桶を作ってもらっていたが、令和6年に亡くなった。このため今は県外の桶屋に頼んで作ってもらっている。
5 ものづくりへの思い
太鼓に限らず、ものを製作するための道具は自分で作らないと、いいものは作れない。仕事をしていくうえで、自ずとこだわりが出てくるが、穴を開けるための刃の形状にしても自分で工夫して作ることで、満足のいく仕事ができる。
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別の仕事をしていた孝治さんは、先代の仕事を少しずつ手伝っていくうちに、やがて本格的に太鼓作りをするようになった。孝治さんは「これまで先代から教わってきたことや自分が持っているものを、そのままうまくバトンを繋げていければいい。」と語る。
息子の恭兵さん(36歳)も別の仕事をしていたが、現在は孝治さんとともに太鼓作りに取り組んでいる。恭兵さんは「学んだことをそのまま継続していきたい。良い製品をお届けしていきたい。」と語る。
岩手の神楽は、職人のこだわりと技術の継承によって、支えられている。
遠野ファンクラブの紹介
つながるたび、物語になる。
遠野市では、遠野が大好きな人、応援したい人、もっと楽しみたい人のためのファンクラブ、「遠野ファンクラブ」制度の運用を開始しています。
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