『ブロードリスニング』の検証結果
『ブロードリスニング』とは?
ブロードリスニングとは、大量で多様な住民の声を収集・分析して、政策立案に反映させる手法です。
従来は、手作業で多くの住民の声を取りまとめる作業には多くの時間を要していましたが、近年注目を集めるAI技術を活用することで、より効率的に整理して理解することができるようになりました。
今回は、『デジタル民主主義2030』プロジェクトで開発されている『広聴AI』というシステムを用いてトライアルを実施しました。
トライアルの概要と成果
今回のトライアルでは、下記のデータを対象としてAIで自動的に全体像を整理して、有意義な活用につなげる実証を行いました。
● 令和6年度に実施した「幸福について考えるワークショップ」で県民の皆様から頂いたコメント
● 令和5年度に実施した子ども(小学生~高校生)からの意見聴取コメント
画像:ブロードリスニングによる意見の可視化の例
注子ども(小学生)からの意見聴取のうち、「授業のこと」に関する意見の自由記述コメントの全体
その結果、下記の様な事がわかりました。
● ブロードリスニング技術を活用することで、これまで人力で行っていた県民の多様な声の分類作業やまとめ文章の作成が短時間で可能となるため、業務の効率化や分類等の適正化が図られます。
● また、アンケート結果の全体像を把握できるため、県民のニーズを把握しやすくなります。これまで羅列して記載していたアンケートの自由記載欄について、ラベリングして可視化した内容で示すことができるため、公開することによって県民にとっても分かりやすいと考えられます。
● 大きな計画などを作る際、これまで、パブリック・コメント等の手段で実施してきましたが、SNS等を活用した広く声を聴取し、様々な手段で得た多くの意見を短時間で集約することができるため、様々な声を政策に活かすことが可能となると感じています。
地方創生を推進していくうえでは、県民一人ひとりの多様な幸せが実現されることが重要なものと考えており、AIの活用などDXの推進等を図りながら、県民の多様な声を生かした施策の企画立案に取り組んでまいります。
トライアル協力
今回のトライアルは、株式会社ブーツのご協力で実施しました。ブーツ社はブロードリスニング技術を含めてAIの活用に深い知見を持つDXコンサルティング会社です。
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このページに関するお問い合わせ
政策企画部 広聴広報課 広聴広報担当(広聴)
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