いわてグラフ10月号(第764号)テキスト版
表紙
いわてグラフ2018年10月号
第764号 平成30年10月1日発行(年5回発行)
表紙 第158回芥川賞受賞作家 若竹千佐子さん
特集1 ILCの実現に向けて
特集2 こころの支援
2ページ
今月の表紙
第158回芥川賞受賞作家 若竹千佐子さん
紹介
遠野市出身。2018年『おらおらでひとりいぐも』で第54回文藝賞を受賞しデビュー。2018年に同作で第158回芥川賞を受賞。
紹介終わり
「あいやぁ、おらの頭(あだま)このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねべが どうすっぺぇ、この先ひとりで、何如(なんじょ)にすべがぁ」…冒頭から東北弁で語り出される小説『おらおらでひとりいぐも』。これは、1月に第158回芥川賞に選ばれた若竹千佐子さんのデビュー作。63歳の新人作家として大きな注目を集めました。
この小説の主人公は、東北出身で74歳の桃子さん。夫に先立たれ、独り暮らしをする桃子さんが、老境の自由を見つけていく過程が描かれているのですが、印象的なのがその語り口。全編にわたって東北弁と標準語が混ざり合いながら話が進んでいきます。
「私にとって標準語は着飾った言葉。自分の心と向き合う時は、体に染み付いた岩手弁になります。絵の具でいえば何色もの色があるのが、方言。そこに生きてきた人々の歴史や味があり、素晴らしい言葉だと思います」。そう語る若竹さんを育んできたのは、心温かな遠野の家族であり、美しくも厳しい自然でした。
「過酷な冬に鍛えられるせいか、岩手の人は我慢強くて、なにくそっと踏ん張れる底力がある。私も負けず嫌いですが、岩手の女性はみんな強いでしょ(笑)」。若竹さんの言う岩手の芯の太さは、独りで生きていく主人公の姿にも重なっているような気がします。
【写真が2枚あります】
1枚目 表紙写真。第158回芥川賞受賞作家 若竹 千佐子 さん
深緑のセットアップに真珠のネックレスを着けた笑顔の若竹さんです。
2枚目 両手で『おらおらでひとりいぐも』の本を持った若竹さんです。 【写真終わり】
わんこきょうだいの いわてのとっておき!
魅力わんこ盛りのいわてから、いいもの、面白いものをよりすぐり。 毎回わんこきょうだいがナビゲートします。
今月のテーマ
岩手発!猫グッズ
(おもっち)一匹一匹に合った商品を!
猫の個性や体型にピッタリ合う商品って意外に少ないみたい。盛岡市の株式会社クロス・クローバー・ジャパンは岩手の素材や職人技を生かして、猫の使い心地にこだわった商品を作っているんだ。
(とふっち)猫の満足度がバロメーター
ものづくりの基本は「ネコ目線」。写真の商品も、実際に猫に使ってもらい何度も改良を重ねたもの。飼い主さんが猫の気持ちで試せるよう、人間サイズのサンプルも用意しているんだよ。
(こくっち)世界の猫好きさんへ発信!
長く使えるシンプルなデザインと丁寧なものづくりが飼い主さんにも好評で、海外展開も考えているんだって。将来、世界中の猫好きさんに愛用されるかもしれないね。
(とふっち)ネコ目線のものづくりを世界のネコたちへ
【写真が2枚あります】
1枚目 猫のフードスタンドセット「まんま台ラウンドまんまボウル」
「まんま台」は、猫が食べやすい高さを考慮。食器は返しが付いた特殊形状で餌が中央に集まるので最後のひと口まで食べやすい。木の食器台は高さがありどっしりとした安定感があります。食器台にくぼみがあり、2つの白い器が置かれ、猫が餌を食べています。
2枚目 爪研ぎ用「がりがりボード」
「がりがりボード」は、県産のナンブアカマツとナラの組み木作りで体の大きな猫でも安心な幅広タイプ。外枠が木でしっかりと作られていて安定感があります。【写真終わり】
3ページ
みんなの力で復興スクラム! 釜石・大槌郷土料理研究会(釜石市・大槌町)
昔ながらの料理を次世代へ。農家と漁家の女性たちが絆で紡ぐふるさとの味。
釜石・大槌地区の農家と漁家の女性たちが、手作りの郷土の味を伝えたいと、「釜石・大槌郷土料理研究会」を結成したのは平成17年。両地区で開催する「郷土料理を楽しむ会」は人気を呼び、郷土料理弁当の注文も積極的に受けようと意気込んでいた矢先、震災が発生し、活動拠点の根浜海岸レストハウスは津波で破壊されてしまいました。
被災した海岸部の会員が仮住まいとなる中、立ち上がったのは山間部の会員でした。仮設団地で食事を提供するボランティアを始め、その姿に刺激を受けた海岸部の会員も活動に合流。「海のお母さんのことはひとごとではない」「山のお母さんとのつながりがありがたかった」と互いに語り、信頼の深さがにじみ出ます。
その後、九州や北海道への視察研修で出会った女性たちの活躍にも元気をもらい、「私たちはもっとできる!と奮起し、本格的に活動を再開しました」と、代表の前川良子(まえかわりょうこ)さん。強い絆を原動力に、小中学校での食育活動や地元にちなんだ料理の開発など、新たな活動にも挑戦しています。
【写真があります】
「釜石・大槌郷土料理研究会」の皆さん。左から3人目が、代表の前川良子さん。
お揃いの赤のはんてん、ピンク色の三角巾と前掛けを身に着けた6人のメンバーの集合写真です。一人一人が地元で採れた野菜を持って笑顔で並んでいます
【写真終わり】
農家と漁家の連携
海と山のお母さんたちが、旬の食材と料理の技を持ち寄って、それぞれの得意料理を作ります。活動継続の秘訣は、海と山の交流とつながり。
【写真があります】海や山の食材が所狭しと並べられています。【写真終わり】
地域とともに
今年5月には、昨年高台に移転した根浜地区の皆さんを招待して「新緑まつり」を開催。8年ぶりの復活を会員と参加者で喜び合いました。
【写真があります】6人の女性たちが、たくさんの料理が並べられた食卓を囲んで談笑しています。【写真終わり】
RWC2019(ラグビーワールドカップ にせんじゅうきゅう)に向けて
試験栽培中の「ラグビーボール型かぼちゃ」を使った郷土料理を開発する会員も。ラグビーワールドカップ2019釜石開催を食材とともにPR。
【写真があります】ラグビーボールの形をしたかぼちゃには2019と書かれています。【写真終わり】
4ページから7ページ
特集1 ILCの実現に向けて
ILCの実現で未来はどう変わる!?
岩手と宮城にまたがる北上山地がILC=国際リニアコライダーの建設候補地になっています。「ニュースでよく耳にするけど、ILCって何?」と疑問に思っている人も多いはず。今回は、皆さんに分かりやすく解説します。
案内人
岩手県立大学 鈴木 厚人(すずきあつと) 学長 素粒子・ニュートリノ物理学者、前・高エネルギー加速器研究機構長。
【写真があります】グレーのスーツを着た鈴木厚人学長が笑顔で立っています。【写真終わり】
いわてが世界の最先端に!
子どもたちがILCってなにか教えてくださいと聞いています。
鈴木学長がILCのことを分かりやすく説明します!と答えています。
問い1 そもそもILCってなーに?
ILCは、全長20から50kmの地下トンネルに建設される素粒子物理の大規模研究施設です。世界中の研究者が協力し、「世界に一つだけ」建設しようという計画が進んでいて、奥州市と一関市にまたがるエリアが候補地になっています。
【地図があります】東北新幹線東側、北上駅近く、釜石自動車道江刺田瀬インターチェンジ付近から奥州市、一関市、気仙沼市にまたがるエリアが国際リニアコライダー建設候補地として一本の線で表されています。【地図終わり】
問い2 ILCって何をするの?
電子と陽電子を加速させ、衝突させることで、宇宙誕生の起源と言われる超爆発・ビッグバンの状態を再現します。それを観察することによって、宇宙誕生の謎を解明します。
【ILCの中のイメージ図があります】電子と陽電子をそれぞれ加速させて衝突させるまでを表した図です。
電子は、電子を作るところから出て、反応を測定するところ、粒子を整えるところを通りさらに粒子を加速するところを通って衝突地点へと向かいます。一方、陽電子は、粒子を加速するところを通ってから電子と別れて、陽電子を作るところ、粒子を整えるところを通り、さらに粒子を加速するところを通って衝突地点へと向かいます。【図終わり】
子どもたちが、ながーい20キロ! 宇宙のナゾがわかるんだ。スゴイね!と話しています。
問い3 ILCができるとどうなるの?
ILCが建設されると、数千人もの科学者や技術者、その家族などが居住する国際都市が誕生します。世界に開かれた国際的な拠点となり、多文化が共生する社会が実現します。産業・経済・教育分野をはじめ、あらゆる面でさまざまなメリットが生まれるでしょう。
地域産業の強化!
ILCは、最先端の科学技術を結集した精密なシステムです。ILCを実現することで、関連する技術が進歩し、多くの科学・産業分野に発展をもたらすことが期待されます。
地域経済の活性化!
ILCの建設期間9年と運用期間20年を通じて、雇用をはじめとする経済効果が生まれます。また、都市開発やインフラ整備、新たな産業の創出などにより、地域が活性化します。
国際都市の誕生!
世界中の優れた研究者が集結するので、岩手に居ながらにして世界の文化に触れたり、最先端の研究を体感できるなど他地域にはない環境が生まれます。また、科学技術分野における教育水準の向上も期待できます。
日本発のイノベーション創出!
ILCの研究成果は、世界の科学の進歩に大きな影響を与えます。発見された原理によって医療や生命科学、材料、通信、計算機分野などで新たな技術開発や製品開発が進みます。
【図があります】ILC完成イメージ図 コピーライト レイ ホリ
山や空が見える平らな地面に真っ直ぐに伸びたILCとその内部が細かく描かれています。【図終わり】
世界と交流する国際都市が誕生するよ!と鈴木学長が話しています。
問い4 これからのスケジュールは?
現在、国はILCの誘致についてさまざまな角度から検討しており、今年中に日本でのILC建設可否について判断がなされる見込みです。その後、建設のための準備が4年程度行われ、2020年代前半から約9年かけて建設され、2030年代初めに運用が開始される予定です。
約10年後に完成するのね!と、子どもたちが話しています。
もっとILCを学ぼう!
岩手ILC連携室オープンラボ
オープンラボでILCのすべてを知る!
今年4月、盛岡市の県先端科学技術研究センター内に 「岩手ILC連携室オープンラボ」を開設しました。ILCの中核部品であるクライオモジュールの実機展示をはじめ、関連情報を集約。「ILCってなに?」という素朴な疑問の答えから、実際に使われる機器や設備などの詳しい情報まで、「ILCの全てが分かる施設」です。見学を希望する場合は下記までお問い合わせください。
【写真があります】クライオモジュールの実機がパネルと共に展示されています。実機は外側が黄色で大きな筒を横に倒したような形をしています。【写真終わり】
[問い合わせ先]公益財団法人いわて産業振興センター ものづくり振興部 電話019-631-3825
THE KITAKAMI TIMES(ザ キタカミ タイムス)
ウェブでいわての魅力を世界に発信!
海外の研究者に向けて、岩手の情報を発信する英語版ウェブ広報「THE KITAKAMI TIMES」を毎月発行しています。ILCの実現に向けた取り組みを紹介しているほか、岩手を身近に感じてもらうため、生活に関する情報も掲載しています。日本語に要約した創刊号もありますので、興味があるかたは下記協議会のホームページでチェックしてみてください。
【写真があります】発刊された「ザ キタカミ タイムス」が並んでいます。【写真終わり】
[問い合わせ先]岩手県ILC推進協議会(盛岡商工会議所内) 電話019-624-5880
ILC解説普及員
ILCへの理解を広げる解説員を養成中!
県民の皆さんにILCについて理解を深めてもらうため、地域や学校に出向いて分かりやすく解説できる人材を育成する「ILC解説普及員養成講座」を開講しています。公募で選ばれた3人が、ILCの概要や加速器の仕組みといった基礎的な知識や、授業のノウハウを習得中です。来年度から、県が主催する出前授業や地域での説明会などで講師を務める予定ですので、ぜひご活用ください。
【写真があります】数人の男女受講生が講師の話を聞いている様子です。【写真終わり】
[問い合わせ先]盛岡広域振興局企画推進課 電話019-629-6670
ILCキャラバン
講師とともに「地域の国際化」を考えよう!
ILCが実現すると、多くの外国人研究者が岩手を訪れ、居住することが考えられます。同じ地域の住民として文化や習慣の違う人々と暮らしていくことになるため、どのように受け入れていけばいいのか、一緒に考えることが大切です。県では、ILCや地域の国際化をテーマとした「ILCキャラバン」を立ち上げ、目的に応じて日本人・外国人・研究者の講師を派遣しています。数人規模の勉強会にも派遣しますので、お気軽にどうぞ。
【写真があります】小学校の教室で外国人の講師が話をしています。子どもたちが、熱心に聞いている様子です。【写真終わり】
[問い合わせ先]県庁科学ILC推進室 電話019-629-5217
みんなでILCを応援しよう!
ILCサポーターズ
「いいね」ボタンを押してサポーターに!
映画監督として世界的に有名な押井守(おしいまもる)監督が発起人となり、映画や出版業界の著名なクリエイターの皆さんがILCの応援団を立ち上げました。その名は「ILCサポーターズ」。誰でもメンバーになることができ、参加方法も簡単です。「#(シャープ)ILCサポーターズ」とハッシュタグをつけてSNSに投稿するか、ILCサポーターズのホームページにある「いいね」ボタンをクリックするだけ。 みんなで、ILCの実現を応援しましょう。
【写真があります】ILCサポーターズの看板を持った8名のメンバーの集合写真です。【写真終わり】
ILCサポーターズ で 検索
ILC100人委員会
各界から頼もしい応援団が集結!
ILC計画の意義を広く発信し、日本における建設を実現するために、今年6月、財界人や文化人など129名の有志が集まり、「ILC100人委員会」が発足しました。発起人代表は、前・岩手県知事の増田寛也(ますだひろや)氏。他にも御手洗冨士夫(みたらいふじお)キヤノン(株式会社)代表取締役会長CEO、トヨタ自動車(株式会社)の奥田碩(おくだひろし)前・相談役、ソニー(株式会社)の出井伸之(いでいのぶゆき)元会長など多くの著名人が名を連ね、各界での人脈を生かしてILCの意義を発信しています。
【写真があります】ILC100人委員会発足記念式典の会場に集まった参加者たちの集合写真です。【写真終わり】
ILC豆知識
- 岩手が候補地に選ばれた理由
ILCの立地条件は、人工振動がなく、活断層のない硬い岩盤を有すること。北上山地は、50キロメートルもの広大な硬い花崗岩で、活断層もなく、安定した岩盤です。また、東北の中核都市・仙台に近く、大船渡港などの重要港湾から資材や設備を運び込めることも理由です。 - ILCの建設にかかる費用
ILCの建設費は約5千億~6千億円で、年間運転経費は約370億~390億円です。いずれも世界で分担します。 - 自然環境への影響
地上への影響は最小限とする計画です。地下への送電や空調の設備などの地上施設が数カ所必要ですが、環境への影響を事前に確認し、自然への影響がないよう整備します。 - 放射性物質について
ILCの加速器の運転中には、電子線の加速や衝突に伴い、X線などの放射線が放出されるため、加速器トンネル内は放射線管理区域として管理される予定です。(放射線の発生は、加速器の運転停止とともに停止します。)また、放射線に触れる施設内の空気や水が、直接管理区域外に放出されないよう設計されます。 スイスにある欧州素粒子物理学研究所(CERN(セルン))と同様に、排気ファンなどには、放射性物質を含むほこりを捉えるフィルターを備えて漏洩が起きないようにするとともに、万一の漏洩事故にも即座に対応できるよう、放射線モニターで周辺の放射線量や放射性物質濃度を常に監視します。
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特集2 こころの支援命を守るために私にもできること。
身近に悩んでいる人がいたら声を掛けてみましょう。
私たちは、日々の生活の中でさまざまな困難やストレスに直面することがあります。中には、誰にも相談できずに不安や悩みを抱え、その結果自ら命を絶ってしまう人も少なくありません。自殺というとひとごとのように思うかもしれませんが、特別なことではなく、誰もが抱える悩みの延長線上にあるものです。
かけがえのない命を守っていくためには、自殺を身近なこととして受け止め、悩みを抱える人に寄り添うことが大切です。県ではこうした役割を担う「ゲートキーパー」の拡大に力を入れています。それは難しいことではなく、悩んでいる人に気付き、声を掛け、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守ること。それぞれの立場でできることから行動を起こしていくことが、自殺対策につながります。
【傾聴のイメージ写真があります】女性が正面に座っている人物の話を聴いている様子です。【写真終わり】
あなたも、ゲートキーパーになりませんか?
【ゲートキーパーとは?】
悩んでいる人に、気付き、声を掛け、話を聴き、見守る人のことを「命の門番」という意味で「ゲートキーパー」と呼びます。特別な資格は必要ありません。
自殺対策キャラクター アイばあちゃんが、「おたがい、支えあいだべ」と両手を開いて微笑んでいます。
1 気付く
ため息ばかりついていたり、口数が少なくなったり、仕事中もボーッとしていたり…。あなたの周りにそんな人はいませんか? いつもと様子が違うと感じたら、何か悩みを抱えているかもしれません。
2 声を掛ける
悩んでいる人は、さまざまな不安や心配から一人で悩みを抱えがちです。変化に気付いたら、温かく声を掛けてみましょう。心配していることを伝え、一緒に悩み考えることが、孤立を防ぎ安心を与えます。
3 話を聴く(傾聴)
「話を聴くだけでは何にもならない」と思っていたら、それは誤解です。相手の話に耳を傾けることは大きな支援になります。否定したり、責めたりせず、辛さを理解しようという気持ちで話を聴きましょう。
4 支援につなぐ、見守る
相談先の情報提供を丁寧に行い、必要な場合には同行するなど、適切な専門家や支援先につながるよう手助けをしましょう。すぐに相談するのが難しい場合は、温かく見守ることも支援のひとつです。
岩手医科大学医学部 神経精神科学講座 大塚耕太郎(おおつかこうたろう) 教授
岩手県は自殺死亡率が高いといわれていますが、全国に先駆けて医療・行政・地域が連携し、自殺防止のネットワークを築いてきました。その結果、最も自殺者数が多かった平成15年の527人から平成29年には262人まで減少し、確実に成果が表れています。
こうした仕組みづくりをけん引してきたのが、岩手医科大学の大塚教授です。「自殺は特別な問題と思いがちですが、そうではありません。あなた自身にも家族や友人にも起こり得る、とても身近な問題です。そこで、自殺対策では、ゲートキーパーの活動がとても重要です。身近な人たちのこころに寄り添う活動が地域に広がっていくことが大切なのです」と話します。個人でも地域でも、悩みを抱える人を支える環境をつくることが、誰もが生きやすい社会の実現につながっていきます。
【写真があります】インタビューに答える大塚教授です。【写真終わり】
気仙地域傾聴ボランティア こもれびの会
傾聴ボランティア講座を受講した仲間で結成した、大船渡市の「こもれびの会」。 現在、19名のスタッフで活動しています。 中心となるのが、毎週金曜日に開催される 「こもれびの部屋」。 誰もが自由に立ち寄って悩みを話せる傾聴サロンで、和やかな雰囲気の中、スタッフの方々といろいろな話をすることができます。
他にも夜間の電話傾聴や震災後に実施した仮設住宅での傾聴訪問など、活動は多岐にわたります。「悩みに寄り添って話を聴くことが私たちの役目。なんでも話せる場所として頼りにしてくれれば嬉しいです」と、利用を呼び掛けています。
[こもれびの部屋]
日時/毎週金曜日正午から午後3時30分(祝日、年末年始休み)
会場/大船渡市総合福祉センター2階 内容/(1)個別・グループ傾聴 (2)電話0192-26-3500
[夜間電話]
日時/毎週金曜日午後6時から午後9時(祝日、年末年始休み) 090-9037-5232/080-1697-8422
【写真があります】こもれびの会の4人のメンバーが笑顔で並んでいます。【写真終わり】
こころの電話相談
県精神保健福祉センター内 電話019-622-6955 【受付時間】平日午前9時から午後9時
通話中ですぐにつながらない場合でも落胆せず時間を置いてお電話ください。
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岩手県からのお知らせ
ご存じですか?
昨年度の主要施策の成果を公表しています
県では、「平成29年度主要施策の成果に関する説明書」を作成しました。説明書には、「いわて県民計画」の目標の達成状況や県の取り組み状況などを掲載しています。県ホームページで公表しているほか、県庁行政情報センター、県内の図書館などでもご覧いただけます。
岩手 主要施策 で 検索
[問い合わせ先]県庁政策推進室 電話019-629-5181
ご利用ください
「岩手」が分かる2019年版岩手県民手帳・岩手県能率手帳
県勢の情報が満載の「岩手県民手帳」と「岩手県能率手帳」が11月1日に発行されます。週間タイプの日記欄のほか、県や市町村の主な統計や官公庁一覧、暮らしの相談窓口、救急医療機関などの情報を掲載。県庁生協や主な書店、市町村の担当窓口(盛岡市、遠野市を除く)でお求めください。
【県民手帳】定価700円(税込) 【能率手帳】定価800円(税込)
[問い合わせ先] 岩手県統計協会事務局 電話019-629-5299 または各市町村統計担当
図柄入りナンバープレートにしてみませんか
10月から、岩手、盛岡、平泉ナンバーの図柄入りナンバープレートの交付が始まります。モノクロ版の交付手数料(普通車:7,730円、軽自動車:8,340円)に千円以上の寄付金を納付いただくとカラー版を取り付けることができます。インターネットからもお申し込みいただけます。
図柄ナンバー申し込み で 検索
[問い合わせ先]県庁交通政策室 電話019-629-5204
若者の消費者トラブル電話相談「まてふぉん」
県では、若者の消費者トラブルを防止・解決するため、弁護士に相談できる専用電話を設置しています。インターネットで注文した商品が届かないなどの困り事を相談できます。
【受付時間】毎月第1、第3木曜日正午から午後1時
【相談料】無料
【電話】019-625-5250
[問い合わせ先]県立県民生活センター 電話019-624-2209
ひとにやさしい駐車場利用証制度
障がいがある方や高齢の方など歩行が困難な方の外出を支援するため、一定の要件に該当する方に利用証を交付し、県と協定を結ぶ施設の駐車区画を優先的に利用いただいています。利用証の交付を希望する場合は、各広域振興局の保健福祉環境部にご相談ください。協力いただける施設も随時募集しています。
[問い合わせ先]県庁地域福祉課 電話019-629-5421
ご協力ください
2018年漁業センサスについて
農林水産省・県・市町村では、11月1日現在で漁業センサスを実施します。この調査は、漁業の生産・就業構造、水産物の流通・加工業など、漁業を取り巻く状況を明らかにするとともに、水産行政の推進に必要な基礎資料にすることを目的として、5年に一度行われます。10月から11月にかけて調査員が、漁業や水産に関わる皆さんのところへ伺います。趣旨をご理解のうえ、ご協力をお願いします。
[問い合わせ先]県庁調査統計課 電話019-629-5304
ブロック塀の安全点検を行いましょう
ブロック塀の所有者などは、地震時の倒壊を防ぐため、国土交通省が作成した「ブロック塀の点検のチェックポイント」を活用し、適切な維持管理に努めましょう。塀に危険性がある場合は、速やかに通行者への注意表示を行い、建築士をはじめとする専門家に相談し適切な対策(補修、撤去など)を講じましょう。
ブロック塀の安全点検 で 検索
[問い合わせ先]県庁建築住宅課 電話019-629-5935
東日本大震災津波伝承館への寄付をお願いします
県では、東日本大震災津波の事実と教訓を次世代に継承していくため、陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園内に震災津波伝承施設の整備を進めています。この施設を整備するための寄付を募集しています。温かいご支援をお待ちしています。
震災津波伝承施設 で 検索
[問い合わせ先]県庁まちづくり再生課 電話019-629-6925
お申し込みください
ラグビーワールドカップ2019(にせんじゅうきゅう) 観戦チケット一般抽選販売中!
世界最高レベルの試合を釜石で観戦しましょう!
[申込期間]2018年11月12日(月曜日)まで
[抽選結果発表]2018年11月26日(月曜日)
[申し込み方法]公式チケットサイト(tickets.rugbyworldcup.com)で事前にID登録(無料)してお申し込みください。
ラグビーワールドカップ チケット で 検索
[問い合わせ先]県庁ラグビーワールドカップ2019(にせんじゅうきゅう)推進室
電話019-629-6799
募集しています
里親になりませんか?
県内には、さまざまな理由で家庭で暮らすことができず、温かい家庭を待ち望んでいる子どもたちがたくさんいます。そのような子どもたちを迎え入れ、養育する里親家庭を募集しています。詳しくは、県福祉総合相談センターまたは児童相談所にお問い合わせください。
[問い合わせ先]岩手県福祉総合相談センター 電話019-629-9608 一関児童相談所 電話0191-21-0560 宮古児童相談所 電話0193-62-4059
お出かけください
農業科学博物館企画展「しぼって採った油と蝋(ろう)」
県立農業ふれあい公園農業科学博物館では、油を手に入れるための先人の知恵を紹介する企画展を開催します。昭和初期まで菜種やエゴマの油を搾るために使われていた道具や、二戸地方で大正末期まで作られていた漆蝋(うるしろう)の製造方法を展示します。
【期間】10月10日(水曜日)から12月27日(木曜日)
【時間】午前9時から午後4時30分 入館は午後4時まで
【休館日】月曜日
【料金】一般300円/学生140円/高校生以下無料
[問い合わせ先] 農業科学博物館 電話0197-68-3975
県立美術館企画展 「ブルーノ・ムナーリ役に立たない機械をつくった男」
イタリアの芸術家・デザイナー、ブルーノ・ムナーリの日本初公開作品を含む300点を展示します。絵画や彫刻、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、絵本、造形教育など、ムナーリの手掛けた幅広い仕事を紹介します。
【期間】11月4日(日曜日)まで 月曜休館
【時間】午前9時から午後6時 入館は午後5時30分まで
【料金】一般1,200円/高校生・学生700円/小学生・中学生500円
【写真があります】《穴のあるコンポジション》1950年 カーサペルラルテ=パオロ・ミノーリ財団 コピーライト ブルーノ ムナーリ オール ライツ リザーブド トゥ マウリツィオ コッライーニ社 コーテシー バイ アルベルト ムナーリ
角(かど)の丸い白く塗られた四角の中に、大きさの違う四角が6つと短く太い黒の線がかかれています。6つのうち、5つの四角は黄色、濃い黄色、青、黒の色彩を持っています。残りのひとつは色ではなく穴で表されています。【写真終わり】
[問い合わせ先]県立美術館 電話019-658-1711
震災からの歩み(主なもの)平成30年7月から
7月20日
- 大槌町の「東京大学大気海洋研究所付属国際沿岸海洋研究センター」新棟完成式典開催
- 広田海水浴場(陸前高田市)震災後初の海開き
7月22日
吉浜海水浴場(大船渡市)震災後初の海開き
7月28日
三陸沿岸道路陸前高田長部インターチェンジ~陸前高田インターチェンジ開通
8月11日
三陸沿岸道路吉浜インターチェンジ~釜石南インターチェンジ開通
8月19日
釜石鵜住居復興スタジアムオープニングイベント開催
【被害状況】8月31日現在
- 死者5,140人(震災関連死467人を含む)
- 行方不明者1,115人(内志望届の受理件数1,105件)
放射線影響対策のお知らせ No.28
生活空間の放射線量
県では、平成23年6月から県内の公園や庁舎など55地点の放射線量(空間線量率)を定期的に測定しています。測定値は、平成25年6月以降、全ての地点で国の除染基準(毎時0.23マイクロシーベルト)を下回り、低値で安定しています。汚染状況重点調査地域に指定されている一関市、奥州市、平泉町でも、低減傾向から横ばい傾向に移行しています。
【折れ線グラフの表があります】
一関市、奥州市、平泉町の28地点の空間線量率の平均(地上1m地点)
国の除染基準(毎時0.23マイクロシーベルト)
平成23年6月マイクロシーベルト毎時0.24でしたが、平成24年7月、平成27年7月と低減傾向になり、その後、横ばい傾向になり、平成30年7月マイクロシーベルト毎時0.06となっています。
【表終わり】
[問い合わせ先]
【生活空間の放射線量】県庁環境保全課 電話019-629-5356
【全般】県庁環境生活企画室 電話019-629-6815
広聴広報ガイド
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そばっちが、いわてのことをつぶやくよ!みんな拡散してね!
「いわてグラフ」の気になる情報や暮らしに役立つ情報を、そばっち独自の切り口で楽しくご紹介! 取材に同行して県内を飛び回り、 現場の臨場感を熱く!? お伝えします。
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県政テレビ番組「いわて!わんこ広報室」毎週 放送中!!見てね!
- テレビ岩手 月曜日 午後6時54分から午後7時 (再放送)土曜日 午後9時54分から午後10時
- 岩手めんこいテレビ 水曜日 午後9時54分から午後10時
- 岩手朝日テレビ 水曜日 午後11時10分から午後11時15分
- IBC岩手放送 木曜日 午後6時55分から午後7時
都合により放送時間が変更になることがあります。
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暮らしに役立つ情報や県の取り組みをご紹介! いわてハッピーライフ
漫画 田中美菜子
漫画家 田中美菜子さんの紹介
盛岡市在住。「エレガンスイブ」やウェブなどで作品を多数発表。代表作は『レモネード』『ピースを探せ』など。岩手の魅力を発信する『コミックいわて』にも漫画を執筆。紹介終わり。
Vol.3 健康度をアップしよう!の巻
【5コマの漫画です】
- 同窓会の会場です。
ちょっとーおなかー
女性が、お腹の出ている男性に話しかけています。
運動不足でさー 何か運動してる?
ハハハと照れながら話す男性。 - 今うちの会社で 企業対抗チャレンジマッチっていうのに参加してて
と話しながら小さなものを見せる女性。
何これ歩数計?と男性。 - 歩行の量や質から「歩行年齢」がわかる 特別な歩数計よ
《今日の自分の歩き方がどれだけ若々しかったかわかっちゃう》と、歩数計を付けて楽しそうに歩いている女性の姿があります。
これで6カ月歩数を測定して さらに内臓脂肪面積をチェック!と女性。 - 開始前と3カ月後に測定するからどれだけ減ったかがわかるのと女性。
《6カの歩数測定にチャレンジのする様子が図で表されています。開始前、内蔵脂肪面積測定を行い、楽しみながら3カ月後、内蔵脂肪面積測定。へった?そのあと3カ月でゴールすると改善しています。》
これなら僕もできそう! と男性。 - おかげでうちの会社、健康になった人が多くてっと元気いっぱいの女性。
よしっ 健康になって仕事もがんばるぞ!! と男性が張り切っています。
【漫画終わり】
社員の健康づくりで会社をもっと元気に!
企業対抗チャレンジマッチ
県では、働き盛り世代の健康づくりに、企業が楽しく取り組めるプログラムを提供しています。今年度は、22企業・約1,100人がチャレンジしています。
[プログラムの内容]
- 専用の歩数計を使い6カ月間、歩行の量と質を測定。
- 開始前後の内臓脂肪面積を測定し、変化を確認。
- 食事セミナーや内臓脂肪を減らす弁当を提供。(希望企業のみ)
- 参加企業の中で、効果が大きい企業を表彰。
[お問い合わせ先] 県庁健康国保課 電話019-629-5468
アンケート&プレゼント
質問
- 記事は分かりやすかったですか?(番号で回答)
(1)非常に分かりやすい (2)分かりやすい (3)普通 (4)分かりにくい (5)非常に分かりにくい
(4)または(5)のかたは、どのような点が分かりにくかったかお書きください。 - 今回の企画で興味を持ったものは何ですか?
- 身の回りで知りたい分野は何ですか?(番号で回答・複数回答可)
(1)産業 (2)医療・福祉 (3)防災 (4)教育 (5)環境 (6)社会資本整備 (7)その他
(7)その他のかたは、関心のあるものをお書きください。 - 本誌へのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。
プレゼント
A 三陸産わかめの唐揚げ(大槌町)5名様
新感覚のスナックが登場! 冷凍わかめを170から180℃の油で1分から1分30秒揚げると、香ばしくパリッとした食感に。おやつやおつまみにどうぞ。
[問い合わせ先]株式会社ナカショク 電話0193-55-5450
B 菜の雫(なのしずく)(雫石町)3名様
無農薬で育てた雫石町産の菜種を、何度もろ過しながら丁寧に仕上げました。自然な色と味わいをそのままに楽しめる上質な菜種油です。
[問い合わせ先]株式会社しずくいし 電話019-692-5577
アンケートにお答えいただいた皆さまの中から抽選で合計8名様にプレゼント。
住所・氏名・年齢・性別・職業・電話番号・ご希望のプレゼントのアルファベット記号(AまたはB)をお書きの上、はがき、ファクス、 電子メール、または右の二次元バーコードを読み込んで、応募フォームからご応募ください。
送り先
- はがき 郵便番号020-8570(住所不要) 岩手県広聴広報課 「いわてグラフ10月号・読者アンケート」係
- ファクス 019-651-4865
- 電子メール kouhou@pref.iwate.jp
応募締切 平成30年11月9日(金曜日)当日消印有効
当選発表 商品の発送(12月上旬ごろ)をもって代えさせていただきます。
ご記入いただいた個人情報やアンケートの内容につきましては、厳正な管理の下で取り扱い、アンケート集計、プレゼントの発送にのみ利用させていただきます。
古紙パルプ配合率80%再生紙を使用 いわてグラフは岩手県が制作する広報誌です。517,000部作成し、県内全世帯に配布しています。1部当たりの単価は、約17円です。
奥付
いわてグラフ2018年10月第764号 平成30年10月1日発行 (年5回 6月・8月・10月・12月・3月発行)
企画・発行/岩手県秘書広報室広聴広報課 岩手県盛岡市内丸10番1号 電話 019-629-5283
編集・印刷/株式会社 東北博報堂 盛岡支社
奥付終わり
このページに関するお問い合わせ
政策企画部 広聴広報課 広聴広報担当(広報)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5283 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。