いわてデジタルトランスフォーメーション大賞2022
選考委員会による審査の結果、大賞、優秀賞及び県民賞を以下のとおり決定し、令和4年12月22日に表彰式を行いました。
いわてDX大賞2022最優秀賞の事例が、ITmediaビジネスオンライン様に掲載されました。
表彰式
大賞
北上市(北上市保育園DXが起こす、自治体変革の波)
選考委員会講評
保護者と保育園の先生、北上市の三者がハッピーになったということ、さらに意識の変化がすごく芽生えてきて、それが実際に成果に繋がっている。それが高い評価に繋がった。
ペーパーレスや欠席連絡の電話不要が当たり前になり、園の子供の様子は画像や映像で配信されるということで、デジタルで常識が変わったということが言える。
保育園では電話番や印刷作業が無くなり、質問もチャットでできるようになったことで、「次に何ができるんだろうか、もっとこの問題は解決できるか」というような意識改革に繋がった。
さらに、市役所では当該部署に限らず、デジタルによって効率化した時間を本来の市民サービス向けられる他、今回の事例も公立だけじゃなくて私立の幼稚園や県内の他の市町村にもに展開できる。そういったことをどんどんやっていただければと思う。
今回の保育園DXが「デジタル化の恩恵はすべての市民へ」という、職員意識やマインド醸成、意識改革、そういったところに繋がってきてるんだということがはっきり理解できた。
優秀賞(50音順)
株式会社菊池技研コンサルタント(RPA等を活用した定型業務の効率化・自動化の実現)
選考委員会講評
組織横断で若手中心の内製化によって省力化80%以上達成したということ、非常に手づくり感があって皆で問題解決をしたということ、さらにはこの活動が会社の財産になってるということが評価された。
特に岩手の中小企業にとってはすごくわかりやすい事例であるということで、取組による社員のES(従業員満足度)の向上もさることながら、取引先のに対するCS(顧客満足度)向上にも寄与している。
本県の他企業にも展開が期待される。
大和造園土木株式会社(農業・観光業におけるデジタル技術活用の取り組みについて『だいわフルーツパーク気仙』)
選考委員会講評
1次産業にIoTが大分使われてきており、今回のビニールハウスの潅水や水温、湿度、CO2濃度の自動測定の監視で人手はほぼいらなくなる。そしてフルーツの品質が上がったことは非常に大きなメリット。
1次産業の水産あるいは畜産等にも応用できるし、今後の太陽光発電等の環境問題等の課題を組み合わせると、1次産業の持っているデジタル化の間口を広げられると期待している。
県民賞
一般社団法人トナリノ(「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を実現する住民参加型のスマートフォン出張講座)
選考委員会講評
住民のデジタルリテラシー向上のために、ものすごく地道な活動を続けている。
その住民が研修を受けて支援者となり、他の住民の方を研修するというその順番がサステナブルで良いという評価。
本県はデジタルデバイド解消が深刻な課題となっており、特に高齢者は誰にどう聞いていいかわからない。悩んでるところに、市民活動として大役を担っているところを評価した。
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