子どもの性暴力被害 もしもの時に大切なこと

ページ番号1071474  更新日 令和6年3月13日

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保護者向け「性暴力被害者支援 啓発リーフレット」

作成の趣旨

 性暴力は、同意のない・対等でない強要された性的な行為です。

 相手がどんな人でも(恋人・家族・親族など)、同性でも異性でも、どのような状況でも、本人が望まない性的な行為は、人権と尊厳を傷つける断じて許されない暴力です。

 性暴力被害は、10代や20代といった若年層からの被害相談が多く、心と身体に大きなダメージを受けているにもかかわらず、誰にも相談できずに一人で抱え込み、悩み苦しんでいる実態があります。

 そのため、保護者や教員等、周囲の大人が子どもの被害に気づくことが重要であり、子どものサインを見逃さず被害を発見し、適切に相談につなげることを目的として、保護者向け「性暴力被害者支援 啓発リーフレット」を作成しました。

リーフレットの内容

保護者向けのリーフレットには、

 1 性暴力とは

 2 子どもの性暴力被害の特徴

 3 被害を受けた子どもに見られる反応(心や身体の変化)

 4 被害を受けた子どもへの対応

 5 相談機関(はまなすサポート)の連絡先

などを記載しています。

子どもの性暴力被害は気づきにくい

被害の特徴

  • 人目につかないところで行われている
  • 目に見える証拠が残りにくい
  • 被害だという認識が子ども自身にない
  • 保護者や知り合いからの被害は、子ども自身が隠そうとする
  • 被害をうまく話せないため、理解してもらえない  など

子どもがなかなか被害を打ち明けられないのは

  • 何をされたのかよく分からない、どう話していいか分からない
  • 加害者から口止めされている
  • 自分が悪いと思ったり、思い込まされたりして話せない
  • 被害にあったことを話すのが恥ずかしい
  • 大切な人(例えば母親など)に打ち明けて悲しませたくない  など 

男子の性被害もあります

  • 女子だけでなく男子も性被害にあいます。
  • 男子の性被害は、性的な「遊び」や「いたずら」と軽視されがちですが、被害者自身の心身の傷は深く、その後の成長に大きく影響を与えます。

被害を受けた子どもに見られる反応

 被害による動揺や傷つきから、心や身体、行動面で変化が起こります。

  • 体調不良(頭痛・腹痛・吐き気・発熱・倦怠感など)
  • 食欲がない、過食
  • 不眠(夜更かし、こわい夢を見る、何度も目が覚める、よく眠れず寝起きが悪いなど)
  • 性器の痛みやかゆみ・違和感をうったえる
  • 頻尿、夜尿
  • 落ち着きがなく、イライラしている・情緒不安定・集中力や学習意欲の低下
  • 大人にまとわりつく
  • 自傷行為、万引き等の問題行動を起こすようになった  など  

被害を受けた子どもへの対応

性暴力被害にあった子どもの回復には、子どもの気持ちに寄り添った大人のサポートが必要です。

1 子どもの話をよく聴いてあげてください

  • 被害を暗に示したり、話したりしたときは、子どもの気持ちをよく聴いてあげてください。何よりも、子どもが安心できることが大切です。
  • 子どもの話を遮らず、穏やかに聴いてください。大人が動揺すると子どもは口をつぐんでしまいます。
  • 子どもが安心して生活を送れるよう、心配事を聞いたり、頑張れたことをほめながら、その子のペースで回復していくのを見守ってください。

2 聞きすぎないでください。

  • 被害にあうと頭が混乱したり、記憶があやふやだったりしてきちんと説明できないことがあります。「誰」に「何をされたか」を簡潔に聞きましょう。
  • 話をしたくなさそうなときは無理に聞き出そうとしないでください。 専門家でない人が聞き出そうとすると、子どもの傷口を広げてしまいます。専門機関に相談してください。
  • 聴いている方が、子どもの話を誘導しないことも大切です。
  • 子どもが話したことは、必ずメモに残しましょう。

3 子どもを責めないでください。

  • 被害を受けた子どもには何の落ち度もありません。 
  • 「本当なの?」「気のせいじゃないの?」などと否定しないでください。
  • 「よく話してくれたね」「話してくれてありがとう」「あなたが悪いのではないよ」と言葉や態度で繰り返し伝えてください。

4 相談機関(はまなすサポート)に相談してください。

  • 「子どもの被害を知られたくない」「子どもに早く忘れてほしい」と考えてしまうかもしれませんが、被害を受けた子どもにとって、簡単に忘れられるものではありません。
  • 相談機関や医療機関につなぐことは、子どもの心身の回復つながります。 

5 保護者自身のご相談も受けています。

  • 大人もまた、子どもへの対応に悩んだり、自分自身が傷ついたり、体調を崩すことがあります。
  • 子どもへのケアを一人で抱え込まないで、相談機関や医療機関に相談してください。
  • 大人自身が無理しすぎることなく、相談機関等、専門家のサポートを受けながら、一緒に子どもの回復を支えましょう。 

岩手県性犯罪・性暴力被害者支援 はまなすサポート

「はまなすサポート」は皆さんや子どもの気持ちに寄り添い、サポートしていきます。

【電話相談】

全国共通短縮番号 ♯8891(はやくワンストップ)

はまなすサポートライン 019-601-3026

 国の夜間休日コールセンターと連携し、24時間365日相談をお受けします。

 相談は無料です。あなたのプライバシーは必ず守ります。

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このページに関するお問い合わせ

復興防災部 消防安全課 県民安全担当
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