がん患者・家族会 学習・情報交換会の開催のお知らせ

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ページ番号1003096  更新日 令和7年1月20日

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岩手県が主催する、がん患者・家族会 学習・情報交換会の開催についてお知らせします。

令和6年度がん患者・家族会(学習)情報交換会を開催しました

 県では、がん患者・家族会及びがんサロンの活動の活性化や、がん患者の生活の向上を図るため、患者・家族会及びがんサロンの活動に関する情報交換会を令和6年12月21日(土曜)に開催しました。

 コロナ禍で中止されていたため5年ぶりの開催となったため、改めて各患者会、がんサロンの現在の活動内容を報告していただきました。

当日は、zoom参加も含め、がん患者家族の会5団体(16名)、がん診療拠点病院等の医師、看護師、医療社会事業士、ボランティア等がんサロンの担当者(10名)の参加がありました。

【参加患者団体】         【参加サロン関係】

・アイリスの会           ・岩手医科大学                     ・県立磐井病院「こころば」                   

・岩手ホスピスの会        ・県立中央病院「なでしこサロン」         ・県立胆沢病院

・ドロップスの会          ・県立中部病院 

・盛岡かたくりの会        ・県立釜石病院「わわわ」

・もみじの会            ・県立大船渡病院                                                               

1 患者会からの報告

  • コロナ禍で思うように活動できず、会員に安否の電話を掛けると長時間話が止まらなかった。不安や辛い思いをしている人たちがたくさんいるということを認識した。
  • 感染に注意しながら茶話会をしたり、講演会をしたりした。
  • 会員高齢化に伴い話し合う内容が変化、また次の世代にバトンタッチすることが課題。
  • 独りで悩まず、相談できる場として会の周知と家族支援をしていく。
  • 定期開催はしているが会員制は取っておらず、いつでもふらっと参加し話していける場として会を立ち上げた。

 

2 がんサロンからの報告

  • コロナ禍で閉鎖せざるを得ないサロンが多く、コロナが明けてからもしばらく来訪者が少し減った。
  • サロン再開時、患者様は孤独や不安だった思いを長時間話されていった。サロンの必要性を再認識した。
  • zoomを使ってサロン施行した。
  • コロナ禍では、感染対策でサロン開催時間を短縮したが、今は定期的に開催している。

 

 

R6患者会情報交換会(1)

R6患者会情報交換会(2)

3 意見交換

  • 患者さんや会員への情報伝達の方法について、ホームページへの掲載や、会員へのパンフレットの配付、会報誌の発行を行っている。病院等にパンフレットの設置を希望。情報提供のため、サロンと患者会の情報交換を行っていくこととした。
  • 医師、看護師には言えない話ができる患者さん同志の関係を築くため、ピアサポートが重要である。このためサポーター養成する方法等様々な意見があり、研修会の実施を検討していくこととした。
  • 会の運営費について、会員からの年会費の徴収以外に、事業ごとに助成金を申請している団体があった。

  このほか参加者の皆様から、本会の継続のお声がたくさん聴かれました。

  お互いの情報交換を行うとともに、今後協力していくためにも今回の情報交換会は有意義なものとなりました。

平成30年度がん患者・家族会 学習・情報交換会の開催しました

県では、がん患者・家族会及びがんサロンの活動の活性化やがん患者の療養生活の質の向上を図るため、患者・家族会及びがんサロンの活動に関する情報交換・学習会を毎年開催しています。
今年度も10月20日(土曜日)に開催しました。当日はがん患者・家族会、がんサロンの皆様、県内のがん診療連携拠点病院等の医師、認定看護師、がんサロンのボランティアの皆様など27名の方にご参加頂きました。

1、事例発表

『県立中部病院のピア・サポートボランティアの概要について』

  • 県立中部病院 ピア・サポートボランティア 高橋 みよ子氏
  • 県立中部病院 副院長 星野彰氏


 県立中部病院でピア・サポートボランティアを行っている高橋みよ子氏より、「ピア・サポートの定義」やピア・サポーター養成講座のお話、実際の活動の様子などをお話頂きました。
ピアサポーターとして様々な相談に乗っている高橋さんからは、「共に悩み、考えること」で相談者自身が答えや解決法を見つける手助けをすることが大切で、具体的な解決策を持っている相談窓口の専門家の情報提供をすることを行っているということです。
サロンでのピアサポーターの役割は大きく、どこの拠点病院にも、ピアサポーターがいる、ほっとできるサロンができるといいですねとお話されました。
 
 また、県立中部病院副院長、星野彰先生より、がん情報サロン虹でのがんピアサポート活動についてのお話を伺いました。
 がんを患った方は戸惑い、不安、悲しみやどうしようという気持ちでいます。サロンにピアサポートボランティアがいるということが、どれだけ心強いことかと思います。ピアサポートは私たち医療者だけでは提供できません。安心・情報・体験をピアサポートボランティアの方々は患者さんや家族にくださいます。
 これからの私たち県立中部病院はがんになっても、年を取っても安心して暮らせる街を目指して市民の皆さんと一緒に患者・家族を支えていきたいと思いますとお話されました。

写真1
県立中部病院 ピアサポートボランティア 高橋みよ子氏
写真2
県立中部病院 副院長 星野彰氏

2、グループワーク 「がんサロンにおける患者会の役割」

 後半では、参加者で「がんサロンにおける患者会の役割」についてグループワークを行いました。その後各グループより話合われた内容を発表頂きました。
 各グループから出された主なご意見は次の通りです。

  • ボランティアが「無償」というイメージがあるが、サロンを運営する上で様々な経費が掛かるので助成制度など検討する必要があると思う。岩手もボランティアの考え方を変えていく必要があるのではないか。
  • 患者会の皆様は患者さんを支えたい、悩んでいる方を救いたいという思いがあるので、病院によっては様々な事情があると思うが病院側と繋がりながら色々共有していきたい。
  • 患者会に属さない方が患者会に入ってくれたら良い。ボランティアをするにも大変なところもある。
  • 医療者と患者・家族がコミュニケーション、人との繋がりを大切にすることが一番大事ではないかというお話が出た。診察時に医師や看護師にうまく気持ちを伝えられない場面が多々あるので、そういう時にサロンの方がお話を聞いて繋ぎ役として関わることができたら良いと思う。医療者に聞きたいことについて診察時にメモにして伝えるとスムーズに聞けるのではないかというお話がでた。
  • 患者さんは治療等については医療者に相談するが、生活や自分自身の見通しなどについては経験のある方に聞いてもらうと解決・相談の満足度が上がると思うので、患者会の方にピアサポートをしてもらうと満足度が上がると思う。患者としての経験があっても相談を受ける立場になった時に乏しい部分があるので、ボランティア養成講座があると、自分自身も安全・安心感があると活動しやすのではないかという意見がでた。
写真3
グループワークの様子

写真:グループワーク

平成29年度がん患者・家族会 学習・情報交換会の開催しました

 県では、がん患者・家族会及びがんサロンの活動の活性化やがん患者の生活の質の向上を図るため、患者・家族会及びがんサロンの活動に関する情報交換・学習会を9月30日(土曜日)に開催しました。当日はがん患者・家族会、がんサロンの皆様、県内のがん診療連携拠点病院等の医師、認定看護師、がんサロンのボランティアの皆様など37名の方にご参加頂きました。

講演

【テーマ】 がん治療における歯科連携の役割について。口腔ケアの推進

【講師】 一般社団法人 岩手県歯科医師会

      会長 佐藤 保氏

 「がん治療における医科歯科連携の意義」、「口腔ケアががん治療にどのように役立つのか」、「がん化学療法 歯科介入の意義」、「県内におけるがん拠点病院との連携状況」などについて講演頂きました。
佐藤会長からは、「がん治療における医科歯科連携の意義は、がん治療に伴う口腔ケアトラブルを予防・軽減して経口摂取を支援し、治療を乗り切る気力、支え、苦痛(歯、口腔に関する)の少ない質の高い治療を行い、がん治療中の歯科疾患の発症・合併症発症のリスクを軽減することです。医科歯科連携について多くの県民の皆様に機会を作り、お話をしていきたいと思います。」とお話されました。

 参加者からは、「医科歯科連携の重要性を理解できた。」、「毎日の歯磨きや定期的な歯科診療の大切さを実感した。」、「訪問歯科診療の事をたくさんの方に知ってもらいた。」という感想が寄せられました。

写真:歯科医師会 会長 佐藤保氏


報告

【テーマ】 地域におけるがん患者支援体制について

  1. 県立久慈病院におけるがん患者支援の取組
    【講師】 県立久慈病院 主任医療社会事業士 安達 奉国氏
  2. 県立胆沢病院の取組
    【講師】 県立胆沢病院 医療社会事業士 中村 由佳氏

 会の後半では県立病院の医療相談室のメディカルソーシャルワーカーのお二人から、各地域における患者支援体制についてご報告頂きました。
 県立久慈病院 主任医療社会事業士の安達さんからは、「久慈病院における相談支援体制」、「医科歯科連携とがん相談」、「がんサロンの状況、介護出張相談窓口」などについて
 県立胆沢病院 医療社会事業士 中村さんからは、「がん相談支援センターの取組について」、「院内の取組について、医療情報コーナーのご紹介」、「胆沢圏域の現状」についてご報告頂きました。

 参加者からは、「久慈病院の介護出張相談は患者にとって心強い。」、「胆沢病院の医療情報コーナーのイベント開催はすごいと思った。」、「10年前には無かった支援体制が増えありがたく感じた。」、「各病院・地域
の特徴に合わせて取組をしていることが分かり、心強いメディカルソーシャルワーカーの皆さんがいらっしゃるので安心して受診できます。」といった感想が寄せられました。

写真:講演会の様子2


平成28年度がん患者・家族会学習会・情報交換会の開催しました

 平成28年9月24日(土曜日)がん患者・家族会及びサロンの活動の活性化やがん患者の生活の質の向上を図るために、岩手県庁(盛岡市)でがん患者・家族会 学習・情報交換会を開催しました。
 当日はがん患者・家族会の会員やがん拠点病院の認定看護師、がんサロンの担当者など37名の方にご参加頂きました。

1、県からの報告

 県庁医療政策室担当から次期「がん対策推進基本計画」について、本県のがん対策の取組状況について、がん患者等に対する就労支援について、がん教育についてなど説明しました。
  説明後は、参加者から質問や意見を頂きました。

2、講演

【テーマ】 緩和ケアについて ~いつでも、どこでも患者さんと家族を支える~
【講師】 岩手県立大船渡病院 緩和医療科長 村上 雅彦氏

「がんの痛みに関する誤解」、「緩和ケアに関する誤解」、「緩和ケアの提供体制」などについて講演頂きました。
  参加者からは「がんと診断された時からの緩和ケアの話を聞き、緩和ケアの本当の意味が理解できた」という感想が寄せられました。

写真:緩和講演

3、情報、意見交換

 県医療政策室担当から他県のがん患者団体連絡協議会の設置状況について説明しました。
  その後、各患者会の現状、本県のがん患者団体連絡協議会設置に関する意見交換を行いました。
 がん患者団体連絡協議会の設置について、色々なご意見が寄せられました。
 今後も患者会の皆様と協議を重ねていきたいと思います。

このページに関するお問い合わせ

保健福祉部 医療政策室 地域医療推進担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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