【JICA青年海外協力隊】掘子 美里さん(セネガル派遣)、鈴木 聖哉さん(ニカラグア派遣)、【JICA海外シニアボランティア】高橋 聡さん(エクアドル派遣)

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ページ番号1006892  更新日 平成31年2月20日

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堀子 美里(ほりこ みさと)さん【JICA 小学校教育 2016.09~セネガル派遣】

お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)

私の住んでいる地域フィムラは、赴任国セネガルの首都ダカールから3,4時間ほど車を走らせたところにあり、内海に面している特徴があります。その他、セネガルは公用語としてフランス語、母国語としてウォロフ語という言語が使われていますが、私の任地ではセレール語というローカル言語が使われています。またセネガル国全体の95%がイスラム教で、多くの地域で豚肉を食べることは出来ませんが、フィムラでは比較的キリスト教徒も多く、豚肉を食べられるレストランがあります。
今は雨季をむかえ、大荒れの天気になることも多いです。そうすると半日以上停電が続き、扇風機が使えず蒸し返す暑さとなり、寝苦しい夜になってしまいます。

あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。

近隣の小学校に足を運び、主に算数の授業の補助に入っています。授業中は問題演習時に子どもたちの様子を見てまわり、理解に困っている子がいれば手助けをします。授業後は、先生に対して授業で良かった点、改善すべき点、疑問に思った点などを話し、授業の質の向上に努めています。その他、百マス計算やフラッシュカードなど、日本の授業で行われている教材を紹介、実施しながら、子どもたちの学力向上に繋がるような取組をしています。

印象に残っている出来事はありますか。

学校での活動もさることながら日頃のセネガル人とのやりとりが何より印象的です。
例えば、『毎日通る道を、数日通らなかっただけで、「どこに行ってたの?」と声をかけられたり』
『お昼の時間に外を歩いていると、「おいでよ、一緒にお昼食べよう。」と誘ってもらったり』
『夕方には道端で、「お茶飲んでいかないか。」と呼ばれ、一時間おしゃべりしてみたり』など。
このように、まるでみんなが友達のようなアットホームな感じが、時には鬱陶しく感じる日もありましたが、今ではそこも好きと思えるようになりました。

岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。

日本には四季があることが良いところだとあらためて感じました。特に岩手は自然が豊かであるため、夏には新緑、秋には紅葉を感じられ、冬には雪化粧した岩手山を望むことができます。冬のめっきり寒い日に、こたつに入ってみんなで鍋を囲む…そんなことが恋しいと感じます。

岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

岩手について話題になったことはあまりありませんが、岩手紹介のパンフレットを見せた際、温泉や雪に興味を示していました。今後、岩手の話題になった時は、温泉や雪などのように、セネガルにはないことを紹介し、興味を持ってもらいたいです。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

岩手県のみなさん、岩手の美味しい物を食べ、健康に気をつけて毎日を過ごしてください。私も体調には気をつけて、セネガルの子どもたちのために頑張ります!

写真:任地フィムラの様子

任地フィムラの様子
野菜や果物が売っている通り。ほぼ毎日通る道です。

写真:セネガルの伝統料理

セネガルの伝統料理「チェブジェン」
ウォロフ語でチェブは「お米」ジェンは「魚」つまりは「魚ご飯」というわけです。
油と一緒に炊き上げたお米の上に、揚げた魚や野菜を盛り付けた料理です。
この写真はトマトで色付けした赤色ですが、トマト抜きの白もあります。

写真:タングラムの実施

6年生の教室にて、タングラムの実施
子どもたちは考え悩みつつも、楽しんでやっていました。

写真:フラッシュカードの実施

4年生の教室にて、フラッシュカードの実施
かけ算をやりましたが、瞬時に答えることが難しいようで、一生懸命考えている顔が印象的でした。

鈴木 聖哉(すずき せいや)さん【JICA 野球 2016.10~ニカラグア派遣】

お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)

派遣されているニカラグアは中南米に位置しており、私の住むマサヤ県は首都マナグアから南東約30キロにあります。革製品や陶器などの民芸品が有名で、通称「花の都」と呼ばれています。特に火口付近まで行くことのできるマサヤ火山は有名な観光地です。
公用語はスペイン語ですが、カリブ海側の島など一部では英語を話すほか、東側にはミスキート語という現地語を話す人々もいます。雨季と乾季がありますが、一年を通じて30度をこえる日が続きます。主食は米やトルティーヤで、フリホーレスという小豆のような豆がよく食べられています。マサヤの人々は祭りが好きで、9月から1月までは様々な祭りが続きます。その期間は朝早くから夜遅くまでマリンバという伝統的な踊りの音楽が流れています。

あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。

私の活動場所はニカラグア野球アカデミーというところです。14歳~18歳のメジャーリーガーを目指す青少年達に野球指導をしながら、コーチに練習方法などを伝えています。選手の技術や体力の向上、指導者の指導力向上の一助となることを目指して活動しています。

印象に残っている出来事はありますか。

仕事では、教えていた選手の一人がプロ契約をしたことです。
私生活では、ニカラグア一番の観光名所であるマサヤ火山に行ったことが印象に残っています。

岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。

私は大学や仕事で岩手を離れて生活していました。その時にも感じていましたが、岩手はたくさんの温泉や美味しい海の幸や山の幸、そして四季を通じて見せる大自然が大きな魅力だと感じます。こちらではほとんど生の魚は食べられないので美味しい岩手の海の幸は特に懐かしく感じます。そして住んでいる時は憂鬱だった岩手の痺れるような冬の寒さと雪も、年間を通して30度を超えるこの国では時々恋しくなります。

岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

ホームステイ先の家族や仲良くなった人に、県庁訪問時に頂いたスペイン語版の岩手紹介のパンフレットを見せながら話をしています。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

ニカラグアは中南米では比較的安全と言われており、たくさんの観光地や岩手とはまた異なる大自然が広がっています。ご興味のある方はぜひニカラグアにお越しください!

写真:コスタリカ1
コスタリカで在外研修に参加した写真です
写真:コスタリカ2
地域のお祭りの際の踊りの衣装です。ホームステイ先の家族とその親戚です。
写真:コスタリカ3
地域のお祭り
写真:コスタリカ4
主にピッチャーのコーチとして働いています。

写真:コスタリカ5

アカデミーのオーナーの一人でもある、デニス・マルティネス氏と働いているところです。
メジャーリーグで245勝した大投手です。

写真:コスタリカ6
選手の一人がプロ契約をした際の写真です。カウンターパートと。
写真:コスタリカ7
同じく記者会見時の写真です。アカデミーの責任者、カウンターパート、スカウトと。

高橋 聡(たかはし さとし)さん【JICA 病虫害対策 2017.01~エクアドル派遣】

お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)

赤道直下に位置して、シェラと呼ばれる山岳地帯、コスタ(海岸)、オリエンテ(アマゾン川上流)、ガラパゴス諸島と別れています。私はキト市に住んでおり、ちょうど岩手の秋の気候です。朝晩は10度前後、日中は暑いなと感じて温度計を見ても20度はない状況です。一年中変わらない気候です。また、標高はアパートで2807mあり、だいぶ慣れたといえ、たまに酸欠状態になり、水槽の金魚のように口を開けて思いっきり空気を吸っています。水稲は栽培されているので、米食はもちろんですが、肉は意外ですが鶏が好まれるようです。都市部では昼食は弁当か、外食ですが、地方は自分の家にかえり、食事を取る人が多いようです。米はインデカ米なので、パラパラして中々食べづらいところもあります。ただ、4ドル(約440円)も出せば立派な外食の昼食が取れます。

あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。

農牧水産省の農産物品質保証庁に勤務しております。海外への農産物輸出時に農薬残留がどこ国でも問題になりますが、この件に関して、内部で分析官と一緒に残留基準値を超えないような指導、アドバイスをします。また、日本の関係機関との調整等が主な仕事となります。現在はカカオの日本への輸出に関して、問題点の抽出と対策を行っています。私の職種「病虫害対策」とはちょっと離れてしまいましたが、これも想定内、まったく関係ないわけではないので、臨機応変に対応しています。

印象に残っている出来事はありますか。

職場の朝の挨拶は、男同士は握手。男女は抱き合ってホッペをくっつけます。私の年齢では、理解できず、固まってしまいました。日本人にそのような習慣はないという事で、握手だけになりました。しかし、最近、郷に入っては郷に従えという考えで、私もホッペで挨拶をしたいという光線を送っているのですが、今日も女性は握手して素通りです。一度決められたルールを変えることは難儀です。

岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。

最近日本の商社の方と会ったときに、日本では「あそこのラーメンはどうのこうのと」と言っていたが、海外に来て考えると「どこもおいしいよね」。日本で生活できるというのが最高の贅沢かもしれませんね。と話をしたのを思い出しました。特に、難民問題やテロのニュースを聞くと、「ふるさとの、山に向かいていふことなし、ふるさとの山はありがたきかな」を思い出します。

岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

キト市は山に囲まれて、地元の滝沢とよく似ています。私のPC画面は、新緑の町と雪をかぶった岩手山です。皆さん「きれいだね」といいます。日本=ハイテクのイメージがあるようですが、パンフレットを見て、農村風景や伝統文化も驚きのようです。また、こちらの温泉は、水着を着て入りますが、パンツを脱いで入るというと、目を丸くします。また、地震、津波への関心も強いです。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

エクアドルのTVを見ていると、日本の番組が多いです。今、朝ドラの「カーネション」や「プロジェックトX」等放送しています。若い方は、アニメを見て育っています。職場であくびをしているのを見られて、「のび太!」だと言われます。日本に親しみを持っている多くの人が住むエクアドルの話やニュースがでたら、ちょっとだけ気にしてみてくださいね。

その他何かありましたら御自由にお書き下さい。

エクアドルで一番高い山、チンボラソ山(6310m)があります。この山は、地球の真ん中(地軸)から計測すると世界で一番高い山となるそうです(地球は丸くなく、楕円形の形をしている)。4000~4600mを一泊二日でトレッキングをした時、地元のガイドさんが、Satoshi(さとし)は普段キト市に住んでいるので、高山病にはならないが、海抜の低いところから来て歩き始めると倒れるそうです。なるほど64歳でもなんとかもった訳だと口をパクパクさせながら納得(それにしても空気が薄い)。

写真:エクアドル1

職場で一緒に昼食弁当を食べる仲間です(昼飯アミーゴスと呼びます)。

写真:エクアドル2

チンボラソ山(6310m)を背景に4600m付近のトレッキングです。
普段、ボーとしていますがもっとボーとなりました。

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