JICA海外協力隊:奥寺 信行さん(スリランカ派遣)
- おくでら のぶゆきさん
- 青年海外協力隊(環境教育)
- スリランカ派遣(2022年2月から)
あなたの近況を教えてください。
・お住まいの国(地域)はどんなところですか。
スリランカ民主社会主義共和国はインド南東部のインド洋上に位置する熱帯の島国で、国土面積は北海道の約0.8倍と決して大きくはないですが、仏教徒・ヒンドゥー教徒・イスラム教徒・キリスト教徒が混在し、多様性に富んだ国です。またシンハラ人とタミル人という民族が人口の大部分を占め、シンハラ語とタミル語が公用語となっており、私はまだまだ拙いシンハラ語を使って何とか活動しています。スリランカでは、毎食のようにスパイスで味付けされたおかずとお米を食べ、昼食時には各々が持ってきたおかずを当たり前のようにみんなと分け合って食事をしています。
・あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。
私はJICA海外協力隊の環境教育隊員として、2022年2月よりワヤンバ州クルネーガラ県にあるクリヤピティヤ町役場に配属され、地域が抱える環境課題の解決に取り組んでいます。廃棄物処理の効率化や地域住民へのゴミ分別等の啓発活動、幼稚園や学校における環境教育の実施が主な活動です。ゴミ分別に対しての意識の高さや廃棄物の処理方法が日本とは異なるため戸惑うことも多々ありますが、同僚と意見を交わしながら、配属先が目指す地域の姿に少しでも近づけるよう日々活動しています。
・印象に残っている出来事はありますか。
日本でもニュースになっているかと思いますが、スリランカは現在独立後最大の経済危機に直面し、抗議デモも多発しています。深刻な外貨不足の中、ロシアのウクライナ侵攻による原油価格の高騰が拍車をかけ、燃料や食品、医薬品などの生活必需品の輸入が滞っているのが現状です。ガソリンを求め1週間ほど列に並ぶことも珍しくありません。そのような状況でもいつも通り笑顔で挨拶をしてくれる地域の方々から、心に余裕を持つ大切さを強く感じています。
岩手に関することについて教えてください。
・岩手(日本)を離れて、改めて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。
日本各地にそれぞれの地域で昔から食べられている伝統的な料理もあれば、世界各国の料理を楽しめるレストランも多くあり、バラエティに富んだ食事を楽しめることが日本の良さだと感じています。
・岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。
日本の写真を見せてほしいとよく言われるので、その時は岩手の自然風景を見せています。年中温暖な気候のため鮮やかな緑と青い空が印象的なスリランカに対して、四季折々で異なる顔を見せる岩手の自然風景には、スリランカの方々も心を打たれているようです。
岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。
暑い日が続いていると思いますので、熱中症対策を万全にして、お身体を壊さないようにしてください。
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