令和3年4月21日教育長記者会見における質疑応答
令和3年4月21日(水曜日)
県庁10階 教育委員室
発表事項:なし
質問事項:
(1)新年度の抱負について
(2)県立高校再編計画・後期計画の策定について
(3)コロナワクチン接種会場への学校の使用について
(4)コロナ下における高総体の開催について
質疑応答
(教育企画室長)
それでは定刻になりましたので、ただいまから教育長記者会見を始めます。
会見に先立ちまして、今年度第1回目の開催でございますので、出席者の紹介をしたいと思います。
最初に、教育委員会側をご紹介いたします。
佐藤博教育長でございます。
(教育長)
佐藤です。それでは令和3年度の1回目ということで、今後1年間、いろいろとお世話になると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(教育企画室長)
教育企画室の渡辺です。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、記者の皆様からの紹介をお願いしたいと思いますが、記者の皆様にはそれぞれ社名とお名前をお願いしたいと思います。
(記者クラブ)
(自己紹介)
(教育企画室長)
本日は教育長からの発表事項はございませんので、記者クラブからの質問をお願いします。
幹事社の進行によりまして、質問にお答えする形で進めさせていただきます。
幹事社さん、お願いいたします。
(幹事社)
本日、記者クラブからの代表質問はありません。各社から事前通告している質問がありましたら、社名・氏名の後に発言をお願いいたします。
(記者)
3本事前通告しておりましたので、質問させていただきます。
まず初めに、新年度の抱負について伺いたいと思います。
今年度は、前年度に引き続きコロナへの対応、中学校の新学習指導要領本格実施などがありますけれども、教育長として特に重点的に取り組みたい点など教えていただけますでしょうか。
(教育長)
それでは新年度の抱負といいますか、今年度大事に取り組んでいきたい点でございますが、まず第一に取り組んでいきたい点といたしましては、コロナ禍等にあって、児童生徒が、安全・安心・健康の下、学校や地域における教育活動、あるいは部活動などが行われまして、そしてそれぞれの児童生徒が、目標に向かって活躍することができるよう、支えていきたいと考えています。
子どもたちが元気で健やかに、そして生き生きと活動している姿を見ることは、保護者にとっても、それから地域の皆さんにとっても、また、学校現場で子どもたちを支えている教職員であったり、あるいは、教育委員会事務局の我々にとっても、とても喜ばしい良いものでありまして、そのような形にしていきたいと考えています。
現在、大阪であるとか東京など、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が言われており、これについては私も心配してるところです。新しい生活様式に沿った学校生活、教育活動、あるいは部活動を心がけていただいて、感染拡大防止と、万が一感染が確認されても、感染が広がらないよう努めなければならないという思いを強くしています。
特にイギリス型変異株については、感染力が強いとも言われていましたし、子どもへの感染力も高いということで、この子どもへの感染のしやすさということは、地方にとっても、感染拡大に繋がりやすいと指摘されておりますので、これまで以上に注意を払う必要があると考えています。今後も感染状況の動向などに注意しながら、県の対策本部員会議であるとか、それから保健福祉部や保健所、あるいは市町村教育委員会、関係機関などと連携を図りながら、対処していくつもりです。まずは、今年度も、子どもたちの健康を第一に、学校現場を支えていくことを考えております。
その上で、ICT機器の活用の促進であるとか復興教育の一層の取組など、その他にも様々多くの課題を抱えておりますので、そういったものに前向きに取り組んでいきたいと考えています。
(記者)
あと2点伺います。
まず、新たな県立高等学校再編計画後期計画についてですけれども、今月末から来月中旬にかけて、説明会の日程が決まりましたけれども、改めて県民の理解を得るために特に説明を尽くしたい部分ですとか、説明会前に恐縮ですが、決定に向けたスケジュール感を伺います。
あともう一つ、学校のコロナワクチン接種会場の使用について、まず、使用が見込まれる学校数を伺います。また、教育活動が制限されることを懸念する声もございますけれども、どのようにお考えであるか伺います。
(教育長)
まず1点目の新たな県立高等学校再編計画後期計画の策定についてでありますけれど、説明を尽くしたい部分ということでのお尋ねですが、今後における中学校卒業者数の減少であるとか、それによって高校の生徒の減少が教育関係へ及ぼす影響、また、学校の施設や設備の老朽化が進んでいることなど、本県の高校教育を取り巻く現状と課題をまずはお示ししたいと考えています。
その上で、全県的な視点を持った方向の再編整備によって、地域の学校を維持し、多様な学びや教育活動を提供していくことが必要であることなどについて、これまで重ねてきた検討の経緯も含めまして、説明をさせていただきたいと考えています。
説明の内容につきましては、より多くの皆様にご理解いただけるよう、図表等を多く用いてビジュアル化した資料を作成したところです。これについては、県のホームページにも掲載をしているところですが、これを活用しながら説明をして参りたいと考えています。
それから、スケジュールについてもお尋ねがありましたが、まず説明会を実施した状況等について、5月の教育委員会議の日に、教育委員の皆さんに報告を申し上げて、今後の対応について協議したいと考えています。
それから、2点目のコロナワクチン接種会場への学校の使用についてでありますけれど、学校施設等をワクチン接種会場として活用することについては、厚生労働省から文部科学省に依頼がありまして、文部科学省からは各都道府県教育委員会に、各自治体において要望があった場合は、積極的に協力するよう通知がありました。
県教育委員会では、この文部科学省の通知を受けまして、県保健福祉部から、まず医療従事者に係るワクチン集団接種会場として、3月下旬から4月中旬にかけて、県立高校の体育館を使用したいという要請がございました。そして、各学校の方にも協力要請をしたところ、了解をいただきまして会場として確保したところでした。
ただ、その後、予定していたスケジュール通りに、ワクチン接種が実施されていない状況でありますし、それから、現時点でもワクチン接種会場として県立学校の施設を使用する予定はないと聞いておりますけれど、今後対応が求められれば協力したいと考えております。
また、市町村における小中学校施設の使用については、学校設置者である市町村教育委員会の判断となりますけれど、県内では葛巻町の学校1校が接種会場となっていると伺っています。
それから、教育活動が制限されることなどの懸念ということでありますけれど、文部科学省通知で学校を活用する場合の工夫例として、休日に接種会場とすることの調整であるとか、あるいは特定の学校に固定しないことなどが挙げられておりまして、児童生徒の教育活動に支障のないよう配慮が求められているということで、学校施設を活用するに当たりましては、学校現場であるとか、それから児童生徒の教育活動と両立するような形での調整ということを配慮しながら進めていくものと考えています。
(幹事社)
それ以外の質問はありますでしょうか。
(記者)
先日、県高総体について無観客で行うことが決まりましたが、先ほど教育長のお話からもありましたように、東京、大阪などでは3度目の緊急事態宣言が出るのではないかと取りざたされております。そういった中で、生徒の安全安心を確保していくっていうのは、所信表明にもあったように、たいへん大切なことになってくると思うんですけれども、具体的な対策の取組ですとか、その感染症対策への県高総体の考え方について教えてください。
(教育長)
先週末の県高体連の評議委員会におきまして、大会の開催が最終的に決定されたということで、すでにお知らせされているところでありますけれど、その辺の確認事項として、新型コロナウイルス感染症への対応については、文部科学省が出しているガイドラインの範囲内での開催であるとか、それから、感染リスクを軽減するために、原則無観客での競技大会の実施ということ、それに加えまして、参加校につきましては、競技大会2週間前からの感染が心配される地域での練習試合、こういったものは控えまして、感染リスクの軽減に努めることと、そのような申し合わせをした上で開催をすると伺っています。
変異株について、かなりリスクが高くなってきているのではないかということが言われておりますので、教育委員会としても、先週、各学校の方にも通知を出しまして、例えばまん延防止等重点地域等に出向いての練習試合等は控えることとか、そういったことも注意喚起をしています。
それから、これまでもいろいろと部活動についても通知等を出しておりますけれど、4月6日にも、改めまして留意事項について整理をした上で、各学校の方には通知を出しています。
取組については、基本的にこれまでの取組を継続していただくということと、それから、引き続きこの感染拡大防止に向けた、3密の回避であるとか手指の消毒であるとか、それから換気等の様々な取組があるわけですけど、これは徹底していただいて、そして、大会が無事実施できるよう、注意をしていただければと考えています。
(記者)
ちなみになんですが、各学校に通知を出した練習試合を控える注意喚起というのは、大会2週間前には、その感染拡大している地域に対して、出向いての練習試合を控えて欲しいという旨のものでしょうか。
(教育長)
これは、私どもから高体連、高野連、それから、文化でも高文連、その他に中学校についても、中体連、中文連、それぞれの団体の方に注意喚起のことを申し伝えています。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社)
それ以外にありますでしょうか。
(記者)
先ほどの質問に関連してなんですけれども、高総体が2年ぶりの開催になったということで、去年は、活躍の場がなくて悔しい思いをした生徒さんもいたと思うんですけれども、開催にこぎつけられたということについての受けとめについて教えてください。
(教育長)
昨年は開催できなく、代替大会というようなものを開催する形で、何とか生徒の活躍の場、あるいは発表の場について、そういった形は確保して参りました。今年度は、様々な感染拡大防止対策を講じながら大会開催に向けて準備を進めていくということでありますので、生徒にとって、ぜひこれまでの努力の成果をしっかり発揮できるように、取り組んでいっていただきたいと思います。
ただ、やはり、どうしても感染リスクが高まるというようなことも心配でありますので、日頃の部活動あるいは練習試合等、そういったところは注意していただいて、そして、体調等もしっかり管理しながら、ぜひ大会ができるような形で取り組んでいただければと思います。
本当に昨年1年間、そういう制約があった中でもいろいろと取り組んで活躍をして、そして私のところにも全国大会での活躍ぶりなどを報告に来る機会が多々ありまして、本当にそういう時はうれしい限りで、子どもたちの活躍ぶりと言うのが、県民にとっても本当にうれしいことだと思いました。私どももうれしいし、このように活躍できる場が確保されるということが、本当に大事なんだということを実感しました。
本当にこの感染の拡大が心配されるという中で、どうやって活動していくか、そこはやはり児童生徒一人一人、あるいは学校全体で、細心の注意を払いながら対応していっていただければと思っています。
(幹事社)
ありがとうございます。他にありますでしょうか。
(記者)
高総体に関連してなんですけれども、競技そのものもそうなんですが、例えば控え室ですとか、競技が終わった後の食事会なんかでの感染リスクっていうのが懸念されているところであります。無観客にするとか、2週間以内の練習試合の遠征を制限するというお話がありましたけれども、そういったより感染リスクが高い場所での何か対策・制限ですとか、呼びかけたいことを県教育長として何かお持ちでしょうか。
(教育長)
大会の開催そのもの、その会場だけでいろいろと、体温の測定であるとか消毒する等の対策を講じるわけですけれど、そこに至る様々な準備とか、大会一つとってもそこに至る周辺では様々な活動であるとか行動があるわけです。その中に、例えば密を回避するとか、それから、食事でも換気の行き届いたところで注意しながら食事を取るとか、そういったことは日々の、今、新しい日常生活と言われていますけれど、それを実行できるように、日常生活の中でも、このコロナウイルス感染症に感染しない、感染が拡大するようなリスクを犯さない、そういった行動様式を心がけていただくことが大事なんだと思います。
それは、学校生活でも部活動でもそうですし、普段の通学の際の行動であるとか、あるいは学校活動以外でも、休日等での様々な行動の場合も、一つ一つ注意をしてやっていただくということが求められると思いますので、そういったこともきちんと児童生徒らに理解してもらうことが大事なんだと思います。
県内での児童生徒あるいは教職員・学校関係者の感染は、これまで少なく抑えられてきております。これは、本当に学校現場の教職員であるとか、児童生徒の努力の結果だと思っておりますが、今後もいつどこでどのような形で感染が確認されるかわからないというところがありますし、変異株についてもリスクが高まっているというようなこともありますから、そういったところも改めて確認の上、普段の新しい日常生活というものに、取り組んでいっていただきたいと考えております。
(幹事社)
他にありますでしょうか。
(教育企画室長)
ないようですので、以上で教育長記者会見を終了させていただきます。
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