資源管理について
現在、全国的に、水揚げしても価格の安い小さい魚を 「とらない」「売らない」「食べない」といった漁業者の取組み(資源管理)がなされています。
岩手県では、漁業者、漁業者団体が岩手県資源管理型漁業実践漁業者協議会を設置し、積極的に資源管理に取組んでいます。
ヒラメについては、資源保護のため、岩手海区漁業調整委員会指示により採捕制限がなされ、全長30センチ未満のヒラメは採捕が禁止されています。(制限の期間は毎年10月1日から翌年9月30日まで)
また、平成13年には「岩手県マコガレイ資源管理計画」を、さらに平成18年には「岩手県アイナメ資源管理計画」を策定し、全長20センチ未満のマコガレイ及び全長25センチ未満のアイナメは再放流することとしています。
他にも網目制限や禁止区域設定などに自主的に取組んでいます。
この取組みは、漁業者だけが行っても不十分ですので、小さい魚の保護についても遊漁者の皆様の協力をお願いします。
資源管理に協力してください(ヒラメ)
全長30センチ未満のヒラメは採捕禁止(岩手海区漁業調整委員会指示)
一般的生態
ヒラメは温帯性の種で、浅海の砂泥底に生息しており、カタクチイワシやイカナゴなどを主な餌としています。産卵は6月から7月頃で、成長は比較的早く、約1年半で全長30センチに達します。オスでは2歳、メスは3歳で成熟し、産卵に加わります。
資源状態と今後の動向予測
岩手県沖合のヒラメ資源状態は、近年高水準にあります。現在の全長制限を継続することで、今後も一定以上の漁獲が維持されることが見込まれます。
岩手海区漁業調整委員会指示による採捕制限
岩手海区漁業調整委員会では、全長30センチ未満のヒラメの採捕を禁止しています。(制限の期間は毎年10月1日から翌年9月30日まで)
ヒラメの成長
- 1歳
全長:27センチ
体重:180グラム - 2歳
全長:35センチ
体重:420グラム - 3歳
全長:42センチ
体重:720グラム - 4歳
全長:48センチ
体重:1,060グラム - 5歳
全長:53センチ
体重:1,400グラム
資源管理に協力してください(マコガレイ)
全長20センチ未満のマコガレイの再放流に御協力願います。
一般的生態
マコガレイは温帯性のカレイ類で、沿岸の砂泥底に生息しており、そこに生息する小型のゴカイ類やエビの仲間などを主な餌としています。
岩手県周辺では主に湾内の泥底に生息し、産卵期は1月から2月頃に水に沈む卵を海底に産みます。
成長は比較的早く、約1年で全長20センチに達します、オスメスともに2歳から3歳で成熟し、産卵に加わります。
資源状態と今後の動向予測
岩手県におけるマコガレイの資源は、近年高水準にあります。現在の全長制限を継続することで、今後も一定以上の漁獲が維持されることが見込まれます。
資源管理に向けた提言
20センチ未満魚再放流の徹底により、資源量を維持していくことが必要です。
マコガレイの成長
- 1歳
19センチ
90グラム - 2歳
23センチ
170グラム - 3歳
27センチ
250グラム - 4歳
29センチ
340グラム - 5歳
31センチ
420グラム
資源管理に協力してください(アイナメ)
全長25センチ未満のアイナメの再放流に御協力願います。
一般的生態
アイナメは岩礁域に生息しており、ゴカイ類、エビ類、力二類及び魚類などを主な餌としています。
産卵期は12月頃で、浅い海底で雌雄がペアを作って粘着性の卵を海底に産み付け、孵化までオスがこれを保護します。
成長は比較的早く、1年で全長18センチ、2年で全長27センチに達します。オスメスともに2歳で成熱し、産卵に加わります。
資源状態と今後の動向予測
岩手県におけるアイナメの資源状態は、近年高水準にあります。現在の全長制限を継続することで、今後も一定以上の漁獲が維持されることが見込まれます。
資源管理に向けた提言
現在の資源水準を維持するために、全長25センチ未満魚の漁獲制限を継続する必要があります。
漁業者は、25センチ未満のアイナメの漁獲を自主規制していますので、遊漁者の皆様も御理解と御協力をお願いします。
アイナメの成長
- 1歳
18センチ
80グラム - 2歳
27センチ
280グラム - 3歳
33センチ
540グラム - 4歳
38センチ
810グラム - 5歳
41センチ
1,050グラム
このページに関するお問い合わせ
農林水産部 水産振興課 漁業調整担当(漁業許可、資源管理、担い手)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5806 ファクス番号:019-629-5824
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