9月24日~9月30日は結核・呼吸器感染症予防週間です

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ページ番号1033313  更新日 令和7年9月11日

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毎年9月24日~9月30日は、厚生労働省で定める結核・呼吸器感染症予防週間です。

〈結核とは・・・?〉

結核は、結核菌の混ざったしぶきが咳やくしゃみで飛び散り、空気中を漂う結核菌を吸い込むことで感染します。
発病すると、主に肺の中で結核菌が増殖し、重症化すると命を落とす危険性があります。

2024年は、全国で10,051人の新登録結核患者が発生し、1,461人が亡くなっています。人口10万人あたり新たに結核と診断された人の数(結核罹患率)は全国8.1、岩手県6.2でした。近年は、高齢者や外国出身者の患者が増加しています。

〈結核になると〉

結核菌に感染しても、多くの人は結核菌を抑え込みますが、感染した人の1~2割は、抑え込んでいた結核菌が再び活動し始めて、病気を引き起こしてしまうことがあります(発病)。

発病する可能性が高いのは、糖尿病や人工透析を受けている等基礎疾患をお持ちの方や高齢者などです。

発病すると、「咳が出る」「体重が減る」「身体がだるい」「咳が長引く」「微熱がつづく」などの風邪によく似た症状が現れます。
このような症状が2週間以上つづいたら、結核かもしれません。
早めに医療機関を受診しましょう。

〈結核の治療〉

感染・発病しても、抗結核薬を6~9ヶ月「毎日、確実に」服薬することで、治療することができます。

治療の途中で服薬を止めてしまうと完全に治りきらず、菌は抵抗力をつけ、薬が効かない耐性結核菌を作り出してしまう可能性があります。

服薬中は医師や看護師、保健師が服薬状況を確認し、サポートいたします。

〈呼吸器感染症とは・・・?〉

感染症の原因となる病原体が、肺や気管支等の呼吸器に入り、炎症を起こす病気を「呼吸器感染症」といいます。

呼吸器感染症には、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症、細菌性肺炎、百日咳等が含まれます。

感染経路には、下記の3つの経路があります。

 (1)空気感染:咳やくしゃみの「しぶき」の水分が蒸発した飛沫核を吸い込み感染する。

 (2)飛沫感染:病原体がのった咳やくしゃみの「しぶき」を吸い込み感染する。

 (3)接触感染:病原体に汚染されたものを触り、病原体を手などにつけたまま口や鼻に触り感染する。

 

〈結核・呼吸器感染症の予防〉

日頃の心がけが、結核及び呼吸器感染症を防ぎます。

 ・マスク着用を含んだ咳エチケット

 ・手洗いうがい、手指消毒

 ・こまめな換気

 ・ワクチン接種

 ・健康的な生活で免疫力を強化する(適度な運動、十分な睡眠、バランスの良い食事)

正しい感染対策を行い、自分と周りの人を守りましょう!

 

〈早期発見のために〉

病気を早期に発見できれば、症状が軽いうちに治療することができ、周囲の人への感染拡大防止にもつながります。

受診や診断の遅れから、発見された時にはすでに病状が悪化し、治療が難しくなったり長期化したりするケースがみられます。

症状が出現したら、早期に医療機関を受診しましょう

高齢の方は、典型的な呼吸器症状が出現しないことがあり、本人や周りの方も気づかず受診や診断が遅れるリスクが大きいとされています。元気がない、食欲がないなど「いつもと何か違う」と感じた場合は早めに医療機関を受診しましょう。

また、1年に1回は住民健診などの結核定期健診を受けることも大切です。

健診後は必ず結果を確認し、気になる所見がある場合は、精密検査を受けましょう。

〈出前講座について〉

結核や感染症等に関する出前講座を実施しています。
ご希望の方は、下記連絡先までご相談ください。
 

このページに関するお問い合わせ

沿岸広域振興局保健福祉環境部宮古保健福祉環境センター・宮古保健所  保健課 保健推進グループ
〒027-0072 岩手県宮古市五月町1-20
電話番号:0193-64-2218(内線番号:235) ファクス番号:0193-63-5602
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。