草の根地域訪問「こんにちは知事です」(平成21年7月24日)
訪問団体:冬部地域振興協議会開催場所:葛巻町
懇談記録の概要版です。なお、懇談記録の詳細は以下のページをご覧ください。
- 訪問団体名 冬部地域振興協議会
- 日時 平成21年7月24日(金曜日)
- 場所 冬部サロン(旧冬部小学校)
団体の活動内容
- 冬部地域振興協議会は、地域を振興していくために、地区内の「冬部自治会」「市部内自治会」「名前端自治会」が組織している協議会で、岩手大学の協力を得ながら地域資源を活用した地域活性化を図る取り組みとして、「冬部の里づくり」を平成14年からスタートした。
- コミュニティの活性化、交流の拡大という基本目標の実践に向け、七滝、冷泉、冬部サロン、茶屋、環境整備の5つのチームを設け、チームごとに独自の活動をしていて、これまでに、植樹や案内板の作製・設置などの環境整備、へっちょこ茶屋の出店、体感マップガイドの作製、冷泉の宅配、自然散策、ミニコンサートなどを実施している。
- 毎年11月に開催される「収穫祭」で、岩手大学との交流は続いているし、へっちょこ茶屋のイベントへの出店によりコミュニケーションの輪を広げている。また、閉校された冬部小学校の空き教室を利用して、宿泊や入浴ができる環境を構築し、サロン「集冬部:ストーブ」を地域づくりの拠点として交流できる施設としている
出席された方々の主な発言内容
- 冷泉が湧いているところにポンプ等を整備し、蛇口をひねれば冷泉が出るようにして、皆さんに活用していただいている。軽トラックを使って、冷泉の宅配を2年ぐらいしていたが、今は休んでいる。
- 岩手大学の先生に、出前販売をしたらどうかと言われ、学祭に参加させていただいたのが、へっちょこ茶屋の活動のはじまりで、その後、この施設を活用させてもらって加工場をつくり、イベントやら何やらやっている。岩手大学の先生や町の応援があってこれまでになり、良かったなと思っている。
- 出前販売で、行くところ行くところのお客様に励まされたり、いろんな思い出があり、楽しく、疲れも吹き飛んで、また来ようなと言って帰ってくるような状態で頑張っている。
- 私たちの地区には、大工さんとか重機のオペレーターなど、技術を持っている方が多くいて、あずまやづくりとか、案内板・看板づくり、集落の水路の改修など、他の地域では業者さんにお願いしなければできないようなことも自分たちでできる、大変いい地域だなと思っている。
- サロンチームは、資金ゼロで出資金を出し合って始めたが、メンバーの中に大工さんがいるので、仕事で余った材料を再利用して整備した。定例会の居酒屋という形で情報のやりとりをしたり、子供会の勉強会、収穫祭などでこの施設を利用している。
- 地域をもっと良くして、若い人たちが戻ってこれるようにしたいと思っている。
- お年寄りと子供たちが一緒に学校の環境整備をし、いろいろな話ができたら、子供たちの勉強にもなるので、地区全体が会話を持てるような活動をしたいと思っている。
- 校舎を利用しての、映画の上映、大浴場・資料室・図書室の整備、グランドの活用、池の復元などを、全員が一つになってやっていきたいと思っている。
知事から
- コミュニティの成功の秘訣は、外部との交流をきちっとやれるかどうかで、それがうまくいっているところはコミュニティの力が高まって元気になっている。岩手大学と結びつきがあるというのは、すごくいいと思う。
- 地域のまとまりを基にして、地域の皆さん方が楽しみながらやる気を持って活動していくという点では、軌道に乗ってきていると思う。次の課題はビジネス的な成功をおさめるところに挑戦していくことだと思うが、そういうところにも乗り出していけるのではないかと思うので、引き続き頑張っていただきたい。
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