いわての気候の現状
(1)気温の変化
100年当たりの気温の変化は以下のとおりであり、県内においても気温上昇が確認され、それに伴い夏日(日最高気温が25℃以上の日)が増加し、冬日(日最低気温が0℃未満の日)が減少しています。
観測地点 | 気温上昇(100年当たり) | 夏日数増加割合(10年当たり) | 冬日数減少割合(10年当たり) |
---|---|---|---|
盛岡市 | 1.8℃(1924~2022年) | 1.7日(1924~2022年) | 2.4日(1924~2022年) |
宮古市 | 0.7℃(1884~2022年) | - | - |
大船渡市 | 2.4℃(1964~2022年) | - | - |
注 図の細線(灰色)は各年の年平均気温(℃)、青線は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向を表す。宮古は1939年1月に観測場所を移転したため、移転の影響を取り除く補正を行っている。また、宮古と大船渡の2011(平成23)年の値は資料不足値のため用いない。
(2)降水量等の変化
全国的な傾向として、大雨及び短時間強雨の発生頻度が増えている一方、雨の降る日数(日降水量1.0mm以上の日数)は減少しています。
本県においても、1時間降水量30ミリメートル以上の発生回数が増えるなど短時間強雨の傾向が見られます。
近海の表面水温の変化
本県の近海である三陸沖の海域平均海面水温(年平均)は、100年当たり0.82℃上昇しています。
日本近海における2021(令和3)年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、+1.19℃/100年であり、この上昇率は、世界全体や北太平洋全体で平均した海面水温の上昇率(それぞれ+0.56℃/100年、+0.55℃/100年)よりも大きくなっています。
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