「現代の名工」(厚生労働大臣が行う卓越した技能者の表彰)
「現代の名工」(厚生労働大臣が行う卓越した技能者の表彰)とは
本表彰は、卓越した技能を持ち、その道の第一人者と目されている技能者を表彰するものです。
昭和42年の創設以来、技能者の地位と技能水準の向上を図るとともに、技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示し、精進する気運を高めることを目的としています。
令和3年度受賞者(敬称略)
山﨑 英人(やまざき ひでと)58歳
職種
金属手仕上工
就業先
盛岡セイコー工業株式会社
技能功績の概要
世界最高水準の高級機械式腕統計等を製造するために必要な時計独自の超精密精度を満足させるための金型パーツの作り込みや金型の組み込み調整技術を有している。超精密精度の部品を製造するためのプレス金型は、ダイとパンチのクリアランスを全周二~三μ以内に収める必要があり、機械加工では成しえない加工精度を手仕上げにより実現している。また、後進者への指導により、金型仕上げ技能検定一級に一名、二級に四名が合格するなど、技能の継承に努めている。
千葉 孝貴(ちば こうき)68歳
職種
自動車整備工
就業先
有限会社丸福自動車
技能功績の概要
五十年間にわたり自動車整備に従事し、電子制御装置の故障修理に優れた技能を有する。近年普及が進む連続可変トランスミッションの構造を独自に研究、故障要因を特定する技能やコンピューター制御の調整を行う技能も習得し、その修理技術を確立した。また、長年若手整備士の実技指導・育成教育に携わってきたほか、ともに新たな技術獲得に挑戦し続けることで、次代の人材育成に励んでいる。
佐藤 正男(さとう まさお)68歳
職種
建築大工
就業先
山寺建築
技能功績の概要
建築大工として長年研鑽に励み、規矩術と木組みの伝統工法を応用した技能を有している。特に、地域の社寺建築や修復作業では、木材の性質を見極めた継手や仕口の加工技術を駆使したもので、各部材の力の分散と接合の卓越した技に高い評価と信頼を得ており、今後の文化財保護に広く期待が寄せられている。同時に在来工法による住宅建築にも応用され、地域の建築技術の向上に貢献している。また、昭和五二年度から認定職業訓練校木造建築科の講師として多くの若手技能者を育成している。
八幡 冨士男(やはた ふじお)72歳
職種
写真工
就業先
八光スタジオ
技能功績の概要
平光(立体感の無い光)のテレビ撮影的照明ではなく、常に人工光、自然光の応用に工夫を凝らし、一枚の写真に立体感、陰影を瞬時に表わす、見る人に感動を与える技術を有し実践している。また、岩手県写真館協会の会長や東北六県写真部連合会の参与を務めるなど、産業振興及び技能者の地位向上に多大な貢献をしているほか、撮影、修整、プリント等の技術向上のため、写真教室を開催し指導を行い、各コンテストに多くの入賞者を輩出するなど、後進の育成も行っている。
これまでの受章者(過去10年間)
令和2年度
受賞者なし
令和元年度
角掛 全功(畳工)
平成30年度
渡引 勝(木製建具製造工) 井口 一三(日本料理調理人)
田山 和康(手込造形工) 伊藤 勉(機械時計組立・調整工)
平成29年度
佐々木 米蔵(機械木工)
齋藤 勝雄(機械時計組立・調整工)
平成28年度
勝又 吉治(漆器加飾工)
平成27年度
滝浦 輝夫(染色・仕上工)
辻村 勝俊(酒類製造工)
平成26年度
高橋 康(清酒製造工)
平成25年度
浅沼 信夫(タイル張工)
西谷 重夫(電気めっき工)
平成24年度
受賞者なし
平成23年度
久多良 弘(金属手仕上げ工)
湊 正美(理容師)
このページに関するお問い合わせ
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