知事訓示
とき:令和元年9月9日(月曜日)
ところ:知事室(テレビ中継)
対象者:全職員
おはようございます。岩手県知事選挙、おかげさまで40万対15万という票差で当選することができ、引き続き4期目、知事を務めることとなりました。よろしくお願いします。
今回17日間の選挙戦で広い岩手県、ざっと4巡、そしてすべての市町村を回りました。県民の皆さんと親しく接しながら、幸福を守り育てる希望郷いわて、ということで、新しいいわて県民計画の内容を伝えながら回ってきました。
東日本大震災津波からの復興、復興道路のような大きな事業が今まだ建設が進んでいる所、また被害の大きかった所で様々な工事がまだ途中である所、そういった所を見てきましたし、それぞれの被災地での、あるいは復興の現場での住民、県民の皆さんの希望、あるいは不安、不満、そういうことも聞いてきました。やはり復興、県として全力で取り組んでいかなければならないと改めて思いました。ハード事業、これをしっかり進めながら、被災者の皆さんの健康支援、生活支援、また被災地の事業者の皆さんの仕事が軌道に乗っていくための事業者支援など、これは必要な限りしっかり続けていくことが大事だというふうに改めて感じたところであります。
また、内陸地方も含め様々県の施策によって地域振興、産業振興の進んでいる所、希望に満ちて新しい可能性を広げていこうと頑張っている県民の皆さんがいらっしゃいました。また一方で、医師不足、医師の偏在の問題、医療や介護や子育てなど、課題を抱え、不安を抱えている県民の皆さんもたくさんいらっしゃるということを見てきましたので、そこにしっかり当たっていかなければならないと改めて思います。
40万対15万というこの票でありますけれども、いわて県民計画に対する大きな賛同をいただいたと思いますので、「東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」を基本目標とするこのいわて県民計画をしっかり進めていきましょう。
そして、15万票、相手候補が得票した中には、私の不徳の致すところで相手候補に投じられた票もあるかとは思いますけれども、今の生活、仕事、学び、それらに対する不安、あるいは不満、そうした課題、問題があるということもありますので、そういった皆さんにもきちんと対応していくことが大事であります。
いわゆるこの「結集」各党、野党共闘という県議候補をはじめ、そういった政党の皆さんの推薦をいただきながら選挙戦を展開したわけでありますけれども、マスコミの調査によりますと、無党派層の皆さんからも多くの支持をいただきました。また、自民党支持層の6割の方々から得票いただいたというような調査もあります。まさに県民党的な幅広い支持をいただいての当選でありますので、県政を進めていくに当たっては、そのような県民党的な視点を大事にし、オール岩手で様々な課題に当たり、特に復興と地域振興、これをしっかりと進めていきたいと思います。
そして幸福関連指標を使いながら県民の幸福度、これを高めていくように10の政策分野ごとに丁寧に仕事をしていく。その際行政がきちんと県民の皆さんに寄り添うようにして、仕事や暮らし、学びの場に寄り添うようにしてより丁寧な行政をしていくということ、これをやっていきたいと思います。その際には、市町村との連携が重要になりますし、またテーマ、課題、その事業の内容によっては、国との連携、国に直轄事業をお願いしたり、国の補助事業という形で進めたりといったことが必要になります。
今回の知事選挙では、いわて県民計画への賛同に加えて、今までの復興、8年余の復興の歩み、さらにその前からの達増県政12年に対しても、県民の皆さんから大きな支持をいただいているところでありますので、今までやってきた、特に復興の取組や希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の時に大いに高まった市町村と県の連携、そして市町村と県の連携をベースにしながら、国とも一緒に仕事をしていく。これを引き続き、さらにより深く高度にやっていくことで、いわて県民計画を成功させて、すべての岩手県民が幸せになることができる、岩手に関わるすべての人が幸せになることができる、そういう岩手県を作っていきましょう。終わります。
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