ダムによる洪水調節の仕組み
「洪水調節」とは、大雨などにより、ダムに流れ込む洪水の一部を貯水池に溜め込み、洪水を小さくして、ダム下流の川に流すことを言います。
(1)洪水に備える
洪水に備えて、台風や大雨による洪水の起きやすい季節には、前もって貯水位を下げて容量を確保しておき、洪水の水をダム貯水池に溜めるための準備をします。
(2)洪水を貯め込む
大雨が降り洪水になると、ダムへ流入する洪水の一部を貯水池に溜め、下流に流しても安全な分だけ、ダムから水を流します。
ダムから下流に流す水は、(1)の洪水に備えている時より増えます。このようなときには、事前にダムからスピーカ等で状況をお知らせします。
(3)計画規模を超える洪水への対応
異常な豪雨により、計画よりも大きい量の洪水がダム貯水池へ流れ込むことがあります。ダムでも精一杯、(2)のように洪水を溜めつつ下流へ流す操作を行いますが、ダムに溜めることが出来る水量には限界があります。
このような場合には、下流に流す量を徐々に増加させ、貯水池に入ってくる水量と同じ量を下流に流すよう(自然河川状態)にします。
(4)次の洪水に備える
大雨が止み、洪水が過ぎ去ると、ダムへ流れ込む水量も小さくなります。
貯水池は、洪水を溜めた分だけ水が増えているので、次の洪水に備えて、下流の河川の状況を見ながら、溜めた水を流して貯水池の容量を空けます。
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