多自然川づくり 概要

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ページ番号1009961  更新日 令和6年3月13日

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河川は洪水を安全に流下させるだけでなく、人が水辺の多種多様な動植物とふれあうことが出来る空間です。
多自然川づくりとは、河川全体の自然の営みを視野に入れ、地域の暮らしや歴史・文化との調和にも配慮し、河川が本来有している生物の生息・生育・繁殖環境及び多様な河川景観を保全・創出するために、河川管理(改修)を行うことをいいます。

多自然川づくりにおける河道計画の基本

現在良好な河岸やみお筋は保全する

自然の河川に見られる多様性のある河岸やみお筋の形状は、河川の作用により長い年月をかけて形成されてきたものであり、これを一度壊すとその復元には時間がかかります。また、直線的に改修するなどの人工的な手を加えるとなかなか元には戻りません。このため、良好な河岸やみお筋はできるだけ保全するものとします。

川の変化を許容する

川幅がそれほど広くないにもかかわらず、法面を緩勾配にして河床幅を狭くしたり、水際を護岸等の硬い材質のもので固めることなどにより、みお筋の移動が妨げられ、川の働きが活かされない単調な形状の川となってしまいます。このため、水際に自由度をもたせるとともに、川幅、特に河床幅を十分に確保することにより、極力、川の変化を許容するようにします。

河床の連続性を確保する

河床の連続性が分断されると水生生物の遡上・降下が妨げられてしまいます。このため、床止め工などの横断工作物を極力設置せずに、河床の連続性を確保するようにします。

流速を現状より大きくしない

流速が大きくなると、下流部の洪水被害を助長するほか、河床低下などの問題が生じます。このため、河道計画では、流速を現状より大きくしないようにします。また、護岸を設置する際には、範囲を最小限にするほか、粗度係数を小さくしない護岸形式や素材を選定するよう十分に注意します。

維持管理を視野に入れる

川づくりは、工事が完成した時点で終わるのではなく、その後の出水や自然環境の変化等、常に川の状態を監視し、適切に管理していく必要があります。このため、管理用通路や水辺へのアクセスに配慮するとともに、地域住民との連携・協働を図っていきます。

県内での多自然川づくりの取り組みを紹介します。

地図

このページに関するお問い合わせ

県土整備部 河川課 河川担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5903 ファクス番号:019-629-5909
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。