多自然川づくり 矢神川
人と自然と景観に配慮した川づくり~ 自然と人に"ちょうどいい"地域創りへ!
一級河川矢神川(八幡平市)は、流域面積約28平方キロメートル、流路延長約7.5キロメートル、河川勾配90分の1から70分の1の比較的規模が小さく急流の、山地特有な中小河川です。
矢神川では平成19年9月、平年の9月1ヶ月に降る雨が1日で降るという豪雨に見舞われ、甚大な被害が発生したことから、再度災害を防止するため、同年より2年間で河道拡幅などの河川改修工事を行いました。
改修にあたっては、自然との共生、周辺景観との調和を目指して「多自然川づくりアドバイザー」や動植物の専門家から意見を聞きながら、『多自然川づくり』の考え方により実施しています。
特に、工事区間において特徴的である良好な河畔林を保全するため、川幅の拡幅にあたっては、河畔林を中島とし洪水時の流路を新設しています。
基本方針
- 洪水を安全に流下するとともに、矢神川がもつ豊かな自然環境や良好な景観を保全・創出する。
- 現況の川の形を活かし、みお筋を復元する。現地にある石を使い、流れに変化をもたせる。
- 河畔林を可能な限り保全する。
- 頭首工を撤去し、河床の連続性を確保する。
- 川底を幅広くとり、川が横断方向に自由に変化できるようにする。
- 現地の表土を工事後の法面(のりめん)に覆土し、植生の回復を図るとともに、コンクリートの露出を少なくする。
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県土整備部 河川課 河川担当
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