3.11 その時、いわて花巻空港で何があったのか
平成23年3月11日14時46分、宮城県沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生。
岩手県の最大震度は「6弱」、いわて花巻空港がある花巻市は「5強」であった。
地震発生直後に滑走路等の施設点検を実施、損壊がない事を確認し16時37分より運用を再開した。
仙台空港が津波のため機能停止した事により、花巻空港が災害拠点空港として3月31日まで24時間運用となった。
空港事務所職員を12時間の2交代制で空港運用に対応した。
W(ウエスト)エプロンは小型機専用で、県警・防災ヘリ等および海上保安庁の救難・救援機が多数飛来した。
花巻空港から沿岸の各被災地に飛び、救助活動を行った。飛来した救援機は延べ2,440機であった。
空港内の施設を救援スタッフの待機所として提供、円滑な救援活動に貢献した。
エプロン(大型機専用)には自衛隊が集結し、人員輸送及び物資輸送のオペレーションを遂行した。
陸・海・空の自衛隊が花巻空港を経由し行方不明者の捜索に向かった。飛来した自衛隊機は延べ1,119機。
その他にアメリカ軍、オーストラリア軍、中国軍、韓国軍等が海外より支援物資を乗せて飛来した。
SCU(広域医療搬送拠点)が設置され、全国各地よりDMAT(災害派遣医療チーム)が参集。
被災地より搬送された重症患者をSCUにて応急処置、重症度合により県外に搬送した。
その他の中・軽傷者は県内の病院に搬送した、このオペレーションが「花巻モデル」として以後の災害に活用。
花巻空港を経由して県内外に搬送した患者は136人となった。
震災直後より新幹線、高速道路が不通となった事により、花巻空港には利用者が殺到した。
定期便ほか羽田空港行の臨時便が増便、救援スタッフやボランティアの足として活用された。
羽田便(8便)含む民間旅客機は延べ1,324便であった。
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