花巻空港滑走路改良工事について(灯火撤去編)
花巻空港滑走路改良工事について
花巻空港では現在の滑走路2,500mでの供用開始から15年以上が経過し、滑走路面の劣化が進んだことから、「航空機の走行安全性能回復」を目的とし、滑走路面の改良工事を行いました。
改良工事は切削オーバーレイという工法を採用し、舗装面を深さ5~8cm削って新たな舗装を重ねるものです。
改良工事実施前の滑走路の状況です。表面がはげたり欠けたりしているところがあります。ひび割れも多くあり、幅の広いひび割れ箇所に注入目地材を充填する維持工事を実施していますが、舗装の状態は良くありません。
令和2年度から令和5年度まで北側から順に4か年で施工しました。
改良工事は
(1)灯火撤去:滑走路の*1灯火を取外します。
(2)切削オーバーレイ:*2切削し、*3オーバーレイを行い舗装面の劣化を回復します。
(3)グルービング:滑走路の水はけのため舗装し直したところへ溝を切っていきます。滑走路に水が浮いているとハイドロプレーニングが起きやすくなり危険です。
(4)灯火設置:いったん取外していた灯火を元に戻します。
の工程で行いました。
*1灯火:夜間や、濃霧のときでも滑走路が分かるように滑走路の中心や両脇に設置されている照明。
*2切削:滑走路の舗装を薄く削ること。
*3オーバーレイ:上から舗装を重ねること。
工事は航空機の運航に支障がないよう夜間作業となります。空港の運用時間が終了した19時30分から行われ、翌日8時の空港の運用開始前には航空機が離着陸できるよう機能復旧しなければなりません。
(1)灯火撤去
滑走路には灯火が埋設されています。舗装工事の際に支障となるので、最初に灯火を撤去します。
舗装面の切削に先立ち、支障となる埋込型灯器を取外します。
舗装面を削る深さが埋込型灯器の基礎部分まで干渉する箇所もあります。
その際には灯器の基礎部分をさらに深い位置に設置し直します。
灯器を点灯させるケーブルも舗装内に配管埋設されているため、基礎部分と併せて配管も深い箇所に設置し直します。
*4掘削した箇所は、翌日の朝までに埋め戻しをします。安全に航空機が運航するために、既設の舗装面との段差がないよう丁寧に埋め戻します。
*4掘削:地盤や岩盤を掘り取ったり削り取ったりすること。また、掘って穴をあけること。この工程では灯火を取外すために滑走路を掘ることを意味します。
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