令和4年度第2回 岩手県人工知能ビジネス研究会を開催しました。
DX・デジタル化を継続的に進めていくためには、データの利活用が重要です。今回の研究会では、データ収集の重要性や、データを活用して働き方を変えていく取組を紹介します。業種を問わず、様々な現場に応用できる内容です。
令和4年度第2回 岩手県人工知能ビジネス研究会【終了】
【開催概要】
1 日時
令和5年1月31日(火曜)14時00分~16時00分(オンライン・Zoom)
2 プログラム
時間 | 内容 |
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14時00分~14時05分 | 開会・ガイダンス |
14時05分~14時35分 |
基調講演 「AI利活用におけるデータ収集、モデル構築、価値創出 ~ DataOps, ModelOps, DesignOps,人と共進化するAI技術 ~」 講師:国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター首席研究員/人工知能技術コンソーシアム会長 本村 陽一 氏
AI利活用においては、持続的にデータを収集し、学習してモデルを構築することが重要であり、さらにモデルを活用した業務での価値創出が競争力につながります。本講演では収集したデータから価値を創出する方法論と、現象をモデル化して人や組織も学習して進化する『人と共進化するAI技術』の事例を紹介します。 さらに、プロジェクトの進め方、多様なメンバーや多機関連携による共創的アプローチについても紹介します。
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14時35分~15時05分 |
事例紹介 「看護の未来を切り開く ~業務を可視化し、これからの働き方を考える~」 講師:岩手県立大学 看護学部 看護教育・管理学講座 教授 岡田 みずほ 氏
2000年以降、医療分野のIT化が推進され、電子カルテが多くの医療機関に導入されました。電子カルテシステムの機能が拡張するごとに、看護職が電子カルテ上で入力する業務量は加速度的に増加しました。 この状況に対応するため、講師は業務を可視化する「タイムスタディ」でデータを蓄積し、PDCAサイクルを高速化することで、看護職がベッドサイドで患者さんに寄り添う時間を確保することを目指した取組を進めています。 本講演では、看護現場での働き方を改善するため、どのようにデータを取得・分析し、業務を可視化していったのか、その手法を紹介します。
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15時05分~15時15分 |
休憩 |
15時15分~15時40分 |
パネルディスカッション 「業務を可視化・標準化して、働き方を変えていくためには」
パネリスト: 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター首席研究員/人工知能技術コンソーシアム会長 本村 陽一 氏 岩手県立大学 看護学部 看護教育・管理学講座 教授 岡田 みずほ 氏 岩手県立宮古病院 副総看護師長 坪井 忠和 氏 有限会社 ホロニック・システムズ 取締役 番匠 康司 氏 公益財団法人いわて産業振興センター ものづくり振興部 産学連携室 室長 田澤 潤 氏
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15時40分~15時55分 |
経済産業省の施策紹介 「デジタル人材育成プラットフォームの取組状況について」 講師:経済産業省商務情報政策局情報技術利用促進課(ITイノベーション課) 課長補佐 金杉 祥平 氏
人生100年時代を生き抜くためには、働き手一人ひとりが状況に合わせてリスキリング、すなわち、労働者が成長分野に移動するための学び直しが必要となっています。経済産業省では、地域企業のDXを加速するために必要なデジタル人材を育成するプラットフォームを構築し、企業内人材(特に製造業等のユーザー企業)のリスキリングを推進しています。受講者同士で学び合いながら企業へのデジタル技術導入を学べるケーススタディ教育プログラムや、地域企業と協働しデジタル技術の実装に取り組むオンライン研修プログラムなど、具体的な内容を紹介します。
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15時55分~16時00分 |
県内産業支援機関の支援策紹介 ・岩手県工業技術センター ・いわて産業振興センター |
16時00分 |
閉会 |
- 時間配分は変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
- 参加申込いただいた方には、アーカイブ映像のリンクをお送りする予定です。
3 参加対象
- 岩手県内の企業(商業・サービス業、製造業等)
- 岩手県内の商工団体、産業支援機関、高等教育機関、金融機関、市町村・県等の担当者
- 産業総合技術研究所 人工知能技術コンソーシアム会員
- その他視聴を希望する者(岩手県内の企業・団体に所属する者、県内在住者に限ります。)
- 先着300名
4 参加費
無料
5 参加申込
- 岩手県電子申請・届出サービスからお申込みください。(ページの最後にリンクがあります。)
- 申込締切 令和5年1月29日(日曜)19時00分
【講師】
【略歴】
1993年通産省(現経済産業省)工業技術院電子技術総合研究所入所、2001年より産業技術総合研究所主任研究員。サービス工学研究センター大規模データモデリング研究チーム長、同副研究センター長などを経て、2015年人工知能研究センター副研究センター長および人工知能技術コンソーシアム会長、2016年より首席研究員兼確率モデリング研究チーム長。東京工業大学大学院特定教授、神戸大学客員教授を兼務。
【人工知能技術コンソーシアムとは】
2015年5月1日、国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センターの設立と同時に設置され、人工知能技術の社会実装、異業種の共創的価値創出による成功事例を持続的に生む仕組みづくりを目指している。
現在、200名近い会員の課題や強みを共有し、22のワーキンググループ(WG)が連携して、共有基盤を整備・活用してDX実証プロジェクトを効果的に推進している。
【講師】
【略歴】
1990年長崎大学医学部附属病院(現長崎大学病院)入職。2011年医療情報部看護師長(専任)として看護マスタの整備や電子クリティカルパスの運用支援を担当。2012年認定看護管理者取得。2015年同院総合病院情報システム(電子カルテ)更新にあたり、ワークフロー全般の見直しを担当したほか、長崎大学病院版患者参画型看護計画立案方式をシステム導入。2017年、同院副看護部長等を経て、2022年3月退職。2019年長崎大学大学院経済学研究科 博士後期課程修了(博士(経営学))
2022年4月岩手県立大学着任 大学院と学部での看護マネジメントに関する教育を担当。
【講師】
【略歴】
2006年に経済産業省に入省。過去には、再生可能エネルギーの推進、家電製品の安全基準の整備、電気事業制度のルール整備、福島第一原子力発電所の廃炉推進に従事し、2021年5月から現職。
情報技術利用促進課では、地域企業・産業のDXの実現に向けて、デジタル人材の育成を推進するため、デジタル知識・能力を身につけるための実践的な学びの場を提供する「デジタル人材育成プラットフォーム」の制度設計を担当。
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商工労働観光部 商工企画室 新産業育成担当
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