「令和5年度第1回 岩手県人工知能ビジネス研究会」を開催しました【ハイブリット開催】
AI技術の社会実装や社会課題の解決に取り組む企業等を支援するため、県では、産学官の連携による「岩手県人工知能ビジネス研究会」を開催し、AI利活用促進に向けた普及啓発、施策検討などを行っています。
対話型AIが大きな注目を集めるなど、文章、画像等を生成するAIの性能が向上し、専門家以外の方々にも急速に利用が広がりつつあり、AI利活用の関心が高まっています。
そのような中、県内中小企業の具体的な課題解決につながるAI利活用を促進するため、多くの中小企業において、経営上の課題として挙げられる「技術伝承」「人材育成」の解決につながるAI利活用事例等を共有することにより、経営力強化や生産性向上を図ります。
【開催概要】
1 日時
令和5年9月21日(木曜)14時00分~16時00分
2 会場(現地参加及びWeb参加のハイブリッド開催)
- 現地参加:岩手県工業技術センター 1階 大ホール(岩手県盛岡市北飯岡2-4-25)
- Web参加:Zoomウェビナー
3 主催
岩手県商工労働観光部経営支援課
4 共催
公益財団法人いわて産業振興センター、地方独立行政法人岩手県工業技術センター
5 プログラム
テーマ:「技術承継・人材育成」×AI利活用
時間 |
内容 |
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14時00分~14時02分 | 開会・ガイダンス |
14時02分~14時05分 | 主催者挨拶 |
14時05分~14時35分 |
《事例紹介1》 伝統工芸分野におけるAI利活用 南部鉄器制作における「熟達者思考の言語化、可視化」(仮) 講師:タヤマスタジオ株式会社 代表取締役 田山 貴紘 氏
伝統工芸における「人材育成」の課題解決に向け、伝統工芸士である父の技術を若手職人に伝承するため、岩手大学及び株式会社LIGHTzとの共同研究により、熟練職人が持つ熟達思考を言語化し、AI化する取組を実施しました。 現在、工房で実証中の電子教科書(インダストパーク)のデモを交えつつ、若手職人の取組状況や今後のAI利活用の展望を紹介します。 |
14時35分~15時05分 |
《事例紹介2》 AI技術の利活用、まずは此処からスタートしてみては? 技術伝承における「AI活用」の具体的な技術論(仮) 講師:株式会社LIGHTz 代表取締役社長 乙部 信吾 氏
様々な業種における技術伝承へのAI活用事例を紹介するとともに、「技術伝承」を成功させるため、経営者でも知っておくべき「AIの仕組み、成り立ち」について分かりやすく解説します。 特に、入力、予測、出力、予測精度向上のための学習など、AI技術の基本構成を紹介します。 あわせて、AI開発(ブレインモデル構築)のデモを行いつつ、地域企業のAI活用の可能性について紹介します。 |
15時05分~15時10分 |
休憩 |
15時10分~15時50分 |
《パネルディスカッション》
・ AIで「人手不足」は解消するのか ・ 「AI導入」の何が難しいのか(経営者の壁) ・ 地域企業が若者にとって魅力ある事業環境をつくるためにAI、ITをどう活用したらよいか(働き方改革)
・ タヤマスタジオ株式会社 代表取締役 田山 貴紘 氏 ・ 株式会社LIGHTz 代表取締役社長 乙部 信吾 氏 ・ 株式会社ベアレン醸造所 代表取締役社長 嶌田 洋一 氏 ・ 盛岡セイコー工業株式会社 組立製造部/特品部 部長 佐久山 衛 氏 |
15時50分~16時00分 |
《情報提供》 ・ 産業支援機関の支援策紹介 ・ 公益財団法人いわて産業振興センター ・ 地方独立行政法人岩手県工業技術センター |
16時00分 |
閉会 |
- 研究会閉会後、現地会場では、講演で紹介される各種デモの詳細を見学することができます。
- 時間配分は変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
6 対象
- 岩手県内の企業(商業、サービス業、製造業等)
- 岩手県内の商工団体、産業支援機関、高等教育機関、金融機関、市町村・県等の担当者
- その他視聴を希望する方(岩手県内の企業・団体に所属する方、県内在住者に限ります。)
7 定員(いずれも先着順)
- 現地参加:50名程度
- Web参加:300名
8 参加費
無料
9 参加申込
- 岩手県電子申請・届出サービスから、必要事項を入力してお申込みください。(本ページの最後にリンクがあります。)
- 参加会場(現地、Web)によって申込み先のリンクが異なりますので、ご留意ください。
10 申込期限
令和5年9月19日(火曜)17時00分
ただし、参加希望者が定員に達した場合、申込期限よりも前に受付を終了することがありますので、ご留意ください。
講師プロフィール
1983年岩手県盛岡市出身。南部鉄器協同組合組合員、同組合青年部部長。父親は現南部鉄器伝統工芸士会会長、祖父はユネスコ無形文化遺産/国重要無形文化財第一号の元早池峰岳神楽保存会会長。
食品メーカー勤務を経て、2013年より、田山鐵瓶工房にて父親に師事し、同年11月、タヤマスタジオ株式会社を設立。国内外への南部鉄瓶の販売と南部鉄瓶のアップデートに取り組む。
2017年、丁寧を育む鉄瓶ブランド「kanakeno」をリリース。市民と学ぶ講座「てつびんの学校」や、新しい鉄瓶ショールーム「お茶とてつびん engawa」、持続可能な若手職人育成の仕組み「あかいりんごプロジェクト」などに取り組む。
2020年、第3回三井ゴールデン匠賞最年少受賞、モストポピュラー賞同時受賞。岩手県においても、IWATE FOOD CRAFT AWARD2020クラフト部門のグランプリを受賞。同年、はばたく中小企業・小規模事業者300社に選定された。
2023年2月、盛岡市中央公園BeBA TERRACE内に工房兼shop&gallery SUNABAをオープン。
1977年岩手県盛岡市出身。
2001年より大手精密機器メーカーの生産技術エンジニアとして従事する傍ら、3D/CAD統合の全社チーフを務め、ITインフラへの造詣を深める。その後、東日本大震災ボランティアでの経験やコンサルティング会社等を経て、地域創生への想いと共に起業を決意。
2016年、茨城県つくば市にて株式会社LIGHTz(AI開発ベンチャー)を創業。独自のAI技術(ブレインモデルテクノロジー)を活用した技術伝承支援、ナレッジプラットフォーム構築のビジネスを立ち上げる。同社の社是である「地域創生」のもと、2019年に佐賀県、2020年に岩手県へ地域拠点(ランドマーク)を設立。
2017年、内閣総理大臣表彰である、ものづくり日本大賞において、ものづくり+部門大賞受賞。
2020年、素形材産業技術賞の奨励賞受賞。
2022年、型技術協会年間表彰で最優秀論文賞受賞(個人)。
関連情報
このページに関するお問い合わせ
商工労働観光部 経営支援課 中小企業振興担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5544 ファクス番号:019-629-5549
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