「観光・サービス業におけるAI活用セミナー」を開催しました(令和5年度第2回 岩手県人工知能ビジネス研究会)【オンライン開催】
AI技術の社会実装や社会課題の解決に取り組む企業等を支援するため、県では、産学官の連携による「岩手県人工知能ビジネス研究会」を開催し、AI利活用促進に向けた普及啓発や施策検討、具体的な導入支援等を行っています。
AIの性能が大きく向上し、流行語大賞に「生成AI」「ChatGPT」がノミネートされた2023年は「AI元年」とも呼ばれ、自動車や家電、スマートフォンなど、気づけばAI技術は日常に溶け込み、誰もが無意識のうちにAIを利活用しています。
そのような中、県内企業等によるビジネス分野でのAI利活用を促進するため、今回は「観光・サービス業」にスポットを当て、製造業とは異なる、サービス業ならではの特徴として挙げられる「顧客視点」でのサービス生産性向上の考え方や、顧客とともに付加価値を創出する方法、観光消費額等の向上において不可欠となる顧客理解の手法など、他地域で取り組んでいる先進的なAI・データ利活用事例等を共有することにより、経営力強化や生産性向上を図ります。
【開催概要】
1 日時
令和6年2月1日(木曜)14時00分~16時00分
2 会場
オンライン開催(Zoomウェビナー)
3 主催
岩手県商工労働観光部経営支援課
4 共催
公益財団法人いわて産業振興センター、地方独立行政法人岩手県工業技術センター
5 プログラム
テーマ:「観光・サービス業における労働生産性向上」×AI利活用
時間 |
内容 |
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14時00分~14時02分 | 開会・ガイダンス |
14時02分~14時05分 | 主催者挨拶 |
14時05分~14時50分 |
《基調講演》 観光・サービス業におけるデジタル活用のための共創的アプローチ ~AI技術とデータを活用する上での考え方、プロジェクトの進め方~(仮) 講師:国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター 首席研究員/人工知能技術コンソーシアム会長 本村 陽一 氏
観光・サービス業におけるAI・データ利活用では、サービスを通じ収集したデータから「人」「プロセス」をモデル化することで、顧客に対するサービス生産性を向上することができます。 本講演では、価値を創出するために必要なデータや収集に係る方法論、観測した行動を可視化・分析し現場の業務改善に役立てた事例を共有するとともに、これからAI・データ利活用に取り組むにあたっての考え方、プロジェクトの進め方を紹介します。 |
14時50分~15時00分 |
休憩 |
15時00分~15時45分 |
《事例紹介》 「ゑびや」から学ぶ顧客視点でのサービス生産性向上 ~AI・デジタル技術の活用で社員も顧客もハッピーに~(仮) 講師:有限会社ゑびや/株式会社EBILAB 代表取締役社長 小田島 春樹 氏
経験等に基づく属人的な「勘」で経営を行っていた伊勢の老舗食堂「ゑびや」は、AI・デジタル技術を積極的に導入し、「データ」に基づく来店予測等を行うことで、業務の効率化や省人化が可能となり労働生産性を向上させました。 本講演では、「データを基に考える経営」に必要なデータの見極め方や技術導入のステップ、組織整備等について、「ゑびや」での実体験や「EBILAB(エビラボ)」で手がけたデジタルシフト支援実例も交え、宿泊業や飲食業などあらゆる観光・サービス業で活用できる実践ノウハウをお伝えします。 |
15時45分~15時55分 |
《情報提供》 産業支援機関の支援策紹介 ・ 公益財団法人いわて産業振興センター ・ 地方独立行政法人岩手県工業技術センター |
15時55分~16時00分 |
《その他》 観光・サービス業に関する情報提供 ・ 公益財団法人岩手県観光協会 ・ 岩手県旅館ホテル生活衛生同業組合 |
16時00分 |
閉会 |
- 時間配分等の内容は変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
6 対象
- 岩手県内の企業(観光・サービス業、宿泊業、飲食業等)
- 岩手県内の商工団体、産業支援機関、高等教育機関、金融機関、市町村・県等の担当者
- その他視聴を希望する方(岩手県内の企業・団体に所属する方、県内在住者に限ります。)
7 定員(先着順)
300名
8 参加費
無料
9 参加申込
岩手県電子申請・届出サービスから、必要事項を入力してお申込みください。(本ページの最後にリンクがあります。)
10 申込期限
令和6年1月30日(火曜)17時00分
ただし、参加希望者が定員に達した場合、申込期限よりも前に受付を終了することがありますので、ご留意ください。
講師プロフィール
略歴
1993年通産省(現経済産業省)工業技術院電子技術総合研究所入所、2001年より産業技術総合研究所主任研究員。サービス工学研究センター大規模データモデリング研究チーム長、同副研究センター長などを経て、2015年人工知能研究センター副研究センター長および人工知能技術コンソーシアム会長、2016年より首席研究員兼確率モデリング研究チーム長。東京工業大学大学院特定教授、神戸大学客員教授を兼務。
人工知能技術コンソーシアムとは
2015年5月1日、国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センターの設立と同時に設置され、人工知能技術の社会実装、異業種の共創的価値創出による成功事例を持続的に生む仕組みづくりを目指している。
現在、200名近い会員の課題や強みを共有し、22のワーキンググループ(WG)が連携して、共有基盤を整備・活用してDX実証プロジェクトを効果的に推進している。
略歴
1985年北海道生まれ。大学卒業後、ソフトバンクグループ株式会社入社。2012年、妻の実家が営む老舗食堂「ゑびや」に入社。店長、専務を経て、2017年に代表取締役社長に就任。
2018年、第二創業でデータ分析事業の「EBILAB(エビラボ)」を創業し、代表取締役CEOを兼任。啓蒙、教育活動を通じてサービス業へのデータ分析、テクノロジー活用の拡大を目指す。
2018〜2023年Microsoft MVP(AI部門)連続受賞、2020年第3回日本サービス大賞「地方創生大臣賞」受賞。その他、2019年にはグレートカンパニーアワード2019「ユニークビジネスモデル賞」を受賞するなど、受賞多数。
ゑびや/EBILABについて
「ゑびや」は、明治創業以来100年以上の歴史を刻む、観光地・伊勢の老舗企業。西洋料理店から大衆食堂、小売業、データ分析、教育事業と、時代の変化に合わせ事業形態を変えながら事業を営み続けている。
「EBILAB(エビラボ)」は、「ゑびや」のシステム開発部門が独立した企業。自社開発した店舗版Googleアナリティクス“TOUCH POINT BI”を活用し、AIによる来客予測や画像解析を活用した人流データ分析、ビッグデータ解析など、経営不振に陥っていた自社の再建で実践したノウハウを全国展開し、政府や行政、企業等を支援。
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