中小企業等グループによる施設・設備復旧整備補助事業(1次公募)の採択
県では、東日本大震災により被災された本県中小企業者等が一体となって進める施設・設備の復旧・整備を支援する補助事業を創設し、補助金申請に必要となる「復興事業計画」の認定について、先に公募を行ったところです。(公募期間:平成23年6月13日から24日)
51グループから申請があり、県の計画認定審査会の審査を踏まえ認定した8グループ(22グループの一部を業種・地域単位に集約)について、このたび、国の事業採択が決定されましたので、お知らせします。
事業名「中小企業等復旧・復興支援事業費補助」
国の1次補正予算に対応して、先の6月臨時議会において予算措置したものです。
(補助率:中小企業者4分の3以内[国2分の1、県4分の1]、大企業2分の1以内[国3分の1、県6分の1])
事業の概要
目的
東日本大震災により甚大な被害を受けた地域において、県が認定した中小企業等グループの復興事業計画について、国及び県が支援することにより、「産業活力の復活」、「被災地域の復興」、「コミュニティの再生」、「雇用の維持」等を図り、県内産業の復旧及び復興を促進することを目的とします。
中小企業等グループの要件
複数の中小企業者から構成される集団であり、以下1、2のいずれにも該当すること。
- 機能の重要性(以下のいずれか)
- グループ外の企業や他地域の産業にとって重要な役割を果たしていること
- 事業規模や雇用規模が大きく、地域経済・雇用への貢献度が高いこと
- 一定の地域内において、経済的・社会的に基幹となる産業群を担うグループであり、当該地域における復興・雇用維持に不可欠であること
- 地域コミュニティの維持に不可欠な商業機能を担うこと
- 震災による被害の大きさ
- 震災により事業所の全部又は一部に甚大な被害が生じていること
認定グループ
グループ名:県北水産加工業拠点整備
- グループ代表者名:株式会社マルサ嵯峨商店等
- 構成員数:19者
- 代表者所在地:久慈市
- 業種:水産加工業
グループ名:宮古・山田地域水産加工業グループ
- グループ代表者名
- KIKグループ
グループ代表者名・構成員数:株式会社川秀 等3者 - 宮古・山田マリンプロジェクト
グループ代表者名・構成員数:有限会社木村商店 等12者 - 山田水産加工鮮魚出荷連合会
グループ代表者名・構成員数:株式会社丸一水産 等5者 - 宮古市水産物残渣有効利用共同体
グループ代表者名・構成員数:宮古水産加工業協同組合 等5者 - 宮冷グループ
グループ代表者名・構成員数:株式会社宮古製氷冷凍工場 等4者 - 三陸の海藻高度加工研究事業化グループ
グループ代表者名・構成員数:フードパック株式会社 等4者 - 宮古水産冷凍加工復旧促進グループ
グループ代表者名・構成員数:有限会社大井漁業部 等6者
- KIKグループ
- 構成員数:合計39者
- 代表者所在地:宮古市
- 代表者所在地:山田町
- 業種:水産加工業
グループ名:釜石地域水産物流通加工グループ
- グループ代表者名
- 岩手新サプライチェーンモデルグループ
グループ代表者名・構成員数:小野食品株式会社 等5者 - 津田商店・双日食料水産グループ
グループ代表者名・構成員数:株式会社津田商店 等3者 - 協同組合シーテック復興委員会
グループ代表者名・構成員数:有限会社近藤商店 等7者 - 釜石海産物生産販売グループ
グループ代表者名・構成員数:雁部冷蔵株式会社 等2者
- 岩手新サプライチェーンモデルグループ
- 構成員数:合計17者
- 代表者所在地:釜石市
- 業種:水産加工業
グループ名:大船渡地域水産・食品加工グループ
- グループ代表者名
- けせん「食のパワーアップ」協議会
グループ代表者名・構成員数:及川冷蔵株式会社 等17者 - 大船渡湾冷グループ
グループ代表者名・構成員数:大船渡湾冷凍水産加工業(協)等 12者 - フードネットワーク岩手
グループ代表者名・構成員数:株式会社國洋 等7者
- けせん「食のパワーアップ」協議会
- 構成員数:合計36者
- 代表者所在地:大船渡市
- 業種:水産加工業
グループ名:久慈地域造船グループ
- グループ代表者名:北日本造船株式会社 等
- 構成員数:4者
- 代表者所在地:久慈市
- 業種:造船業
グループ名:釜石・大槌地区造船関連グループ
- グループ代表者名:株式会社小鯖船舶工業
- 構成員数:8者
- 代表者所在地:釜石市
- 業種:造船業
グループ名:沿岸電子機器・精密機器グループ
- グループ代表者名
- 株式会社ウェーブクレスト宮古工場生産グループ
グループ代表者名・構成員数:株式会社ウェーブクレスト宮古工場 等4者 - 東北ヒロセ電機株式会社グループ
グループ代表者名・構成員数:東北ヒロセ電機株式会社 等2者 - 沿岸圏域空気圧機器製造グループ
グループ代表者名・構成員数:SMC株式会社 等6者 - 岩手県沿岸超精密コネクター製造グループ
グループ代表者名・構成員数:大村技研株式会社 等5者
- 株式会社ウェーブクレスト宮古工場生産グループ
- 構成員数:17者
- 代表者所在地:宮古市、業種:電子部品
- 代表者所在地:釜石市、業種:製造業
グループ名:シーサイドタウンマストグループ
- グループ代表者名:大槌商業開発株式会社
- 構成員数:30者
- 代表者所在地:大槌町
- 業種:小売業
補助総額
77億円(国51億円、県26億円)
認定グループの取り組み内容事例
釜石地域水産物流通加工グループ
トヨタ生産方式を導入し消費者視点で業務改善を重ねて水産加工品の商品開発を行ってきた事業者を中心とするグループが、大規模生産により水産加工品を全国へ販売展開しているグループ、地域密着型の生産販売を行っているグループなどと連携し、水産加工品の合同販売会の開催やグループ内新商品の開発などにより、水産加工品の更なる高付加価値化に取り組む。
沿岸電子機器・精密機器グループ
本県の沿岸地域では、コネクターなどの電子機器や精密機器に関わる世界的なメーカーと、高い技術を有する中小企業がサプライチェーンを形成し、地域の基幹産業となっている。
これらに関わる被災企業群がグループ化し、サプライチェーンの復旧・再構築を全力で推進するとともに、地域の雇用確保を図ることで、沿岸ものづくり産業の新生と地域の早期復興を目指す。
シーサイドタウンマストグループ
今回の震災で津波、火災により中心商店街が壊滅的被害を受け、現在も商業機能が回復せず、地域住民の生活に多大な影響を生じている大槌町において、ショッピングセンター内に商店街機能を集約するとともに、商店街コミュニティ機能、防災避難機能を新たに付加した交流拠点商業施設として再生する。
参考
他県の状況
青森県
- 6グループ
- 補助総額37億円(国24億円、県13億円)
宮城県
- 14グループ
- 補助総額65億円(国43億円、県22億円)
補助金以外の手当て(金融支援)
認定グループに対しては、長期・無利子(低利)の有利な融資制度を紹介することとしております。
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