知事からのメッセージ 令和5年6月
令和5年6月4日(日曜日)
令和5年6月4日、第73回全国植樹祭を開催しました。
天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、第73回全国植樹祭を開催できますことは、私たち岩手県民にとって、この上ない喜びであります。
御来賓の皆様、全国各地から御参加の皆様を心から歓迎いたしますとともに、栄えある表彰を受けられる皆様にお祝いを申し上げます。
平成23年3月11日の東日本大震災から、本年3月11日で12年となりました。
私たちは、犠牲の多さと被害の大きさに衝撃を受けながらも、難を逃れた方々の安全を確保し、暮らしの再建となりわいの再生を果たせるよう、また、犠牲になられた方々のふるさとへの思いを継承し、「いのちを守り 海と大地とともに生きる ふるさと岩手・三陸の創造」を一丸となって取り組んでまいりました。
この間、天皇皇后両陛下におかれましては、被災地へのお見舞いや御視察を賜り、被災者の方々への温かい励ましのお言葉をいただき、復興に向けて取り組む方々や、生活再建に向けて頑張る方々の大きな励みとなりました。厚く御礼申し上げます。
また、全国や海外から多くの御支援をいただき、国内外との絆に支えられてまいりました。御支援いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。
岩手県は、全国都道府県の中で北海道に次ぐ森林面積を有し、針葉樹と広葉樹がバランス良く生育する全国有数の森林県です。
豊富な森林資源から生産される木材、日本一の質・量を誇る生漆、木炭などの恵みは、岩手の3つの世界遺産「平泉」、「橋野鉄鉱山」、「御所野遺跡」に代表される歴史と文化を育み、風土や暮らしを支えてきました。
県、市町村、関係団体は連携しながら、「植える、育てる、使う、植える」という、森林資源の循環利用を推進しています。これは、地球温暖化の防止や持続可能な開発目標SDGsの達成にもつながるものです。
岩手の詩人、宮沢賢治が描いた「イーハトーブ」の、この大地から、「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森から」をテーマとする全国植樹祭を契機に、岩手県民、そして、全国民が、豊かな森林を守り、育み、次の世代を担う子どもたちへと、確実に繋いでいくことを誓いたいと思います。
結びに、天皇皇后両陛下の御健勝と御多幸、皇室の限りない御繁栄を心からお祈り申し上げますとともに、御出席の皆様の御多幸、御発展を祈念申し上げ、挨拶といたします。
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