知事からのメッセージ 令和5年11月
令和5年11月7日(火曜日)
令和5年11月7日、「現地沿岸振興会議」を開催しました。
現地沿岸振興会議の開催に当たり、御挨拶申し上げます。
県北・沿岸振興は県政の最重要課題であり、県は全庁を挙げて取組を進めてまいりました。
1月に、ニューヨーク・タイムズ紙が、「2023年に行くべき52か所」の2番目に盛岡を選び、記事では、住民や生活文化の豊かさが高く評価されていますが、これは、盛岡だけではなく、岩手全体に当てはまることです。
特に、沿岸地域は、世界にも通用する魅力的な自然環境や豊かな食材・食文化に恵まれた地域であり、新たな交通ネットワークを活用し、国内外からの誘客拡大と周遊促進につなげていきたいと考えております。
県におきましても、いわて県民計画の長期ビジョンに、三陸地域の持続的な発展を目指した「三陸防災復興ゾーンプロジェクト」を掲げ、復興事業により、大きく進展した交通ネットワークや港湾機能などを生かした企業の誘致や業容拡大など産業を振興するとともに、三陸鉄道やジオパーク、三陸の食など、地域の多様な魅力を発信しながら、交流人口の拡大に取り組んでいるところです。
本日の会議では、これらを更に推進するため、「三陸の地域資源を活用した交流人口拡大」をテーマに意見交換を行います。
現在、県では、令和6年度の当初予算編成に向けた検討を進めているところであり、この現地沿岸振興会議において、令和6年度の沿岸圏域の振興に向けた取組方針も協議したいと思いますので、本日はよろしくお願いいたします。
令和5年11月16日(木曜日)
第109回全国図書館大会岩手大会が、岩手県で盛大に開催されますことをお喜び申し上げます。全国各地から御来県いただきました多くの皆様を心から歓迎いたします。
東日本大震災津波から本年の3月で12年となりました。岩手県では、国内外から多くの御支援をいただきながら、地域の底力を最大限に発揮し、復興を着実に進めています。全国の皆様から、多大なお力添えを頂戴しておりますことに、この場をお借りして、改めて厚く御礼申し上げます。
本大会のテーマは、「理想郷〝イーハトーブ〟で本当の幸せを考える~希望ある未来は図書館とともに~」であり、郷土を代表する詩人・童話作家/宮沢賢治の心象世界の中にある岩手県が「理想郷イーハトーブ」であると言われています。宮沢賢治は地理や地学に関する知識が豊かな自然愛好家でもあり、郷土芸能を含め、音楽など芸術の愛好家でもありました。また、農業や工業技術など産業発展への志向性もありました。人間をとりまき、宇宙に広がるあらゆる情報への関心が高く、それら情報を多くの人たちと共有しようとする情熱も豊かな人でありました。
本県では、「いわて県民計画(2019~2028)」において、「東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」を基本目標に掲げています。
去る11月3日には、岩手県立図書館内に、東日本大震災津波からの復興や防災を含む今日的な課題について、児童生徒やグループによる学びや探究等を支援する「I(アイ)-ルーム」を開設したところであり、「いわての復興教育」を更に推進していきます。
全国の図書館に携わる皆様が一堂に会し、第109回となる本大会が岩手県で開催されることは誠に意義深く、本大会を通じて学びと交流を深められ、図書館のさらなる発展に資することを期待いたします。
岩手県は、平泉、橋野鉄鉱山、御所野遺跡の3つの世界文化遺産があり、石川啄木や宮沢賢治、新渡戸稲造など、先人がこよなく愛した自然景観があり、山海の魅力があります。また、盛岡市は、本年1月、ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52か所」で、ロンドンに次いで2番目に掲げられ、国内外から注目を集めています。この度は岩手の様々な魅力に十分触れていただき、大会の思い出に加えていただければ幸いです。
結びに、この大会が実り豊かな大会になりますこと、また、皆様の御健勝、御活躍、御多幸を祈念いたしまして、挨拶といたします。
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