アワビ(いわてお国自慢)
このページでは、岩手県が日本一、日本初あるいは唯一無二であるなど、全国に誇るべき岩手のお国自慢をご紹介します。
今回は「アワビ」!
日本一の生産量(令和4年)を誇る岩手のアワビ。他県産のアワビの多くが夏に旬を迎えるのに対して、岩手県に生息するエゾアワビは主に11月から12月にかけて漁獲されています。
- 第1位 岩手県:全国シェア19.3%(133t)
- 第2位 宮城県:全国シェア13.1%(90t)
- 第3位 北海道:全国シェア10.2%(70t)
コンブやワカメなどの海藻が豊富に生い茂る岩手県沿岸部で育ったアワビは、肉厚で歯応えが良いと高い評価を受けています。岩手県を含む三陸地域を中心に、アワビとウニをふんだんに使った「いちご煮」という伝統料理もあり、県民に親しまれています。
また、沿岸北部の洋野(ひろの)町では、素潜りによるアワビ漁が行われています。素潜りというと女性が潜る海女さんのイメージが強いですが、洋野町のアワビ漁は男性漁師が主に行っています。沿岸中南部では船上から箱メガネで海底を覗き、竿カギなどでアワビを引っ掛けて獲るカギ採り漁が行われていますが、素潜りはアワビを傷付けず効率良く採ることができるのが特徴です。
この洋野町の洋野町漁協では、漁業者の意欲向上を目的に、30年以上前から「採鮑(さいほう)技能大会」というユニークなイベントが行われています。これは、その年のアワビの合計水揚げ量を競うというもので、順位は相撲のように「番付」で発表されます。
アワビ漁が行われる11月、12月は寒い時期となりますが、浜では横綱を目指す漁師達の熱い戦いが繰り広げられます。
東日本大震災津波により、県内のアワビ資源も大きな被害を受けました。津波により多くのアワビ稚貝が流出するとともに、種苗生産施設も被害を受けるなど、漁獲量は震災前より少ない状態が続いています。このことから、県では種苗放流経費への支援などを行い、アワビ資源の回復を目指しています。アワビは漁業者の貴重な収入源でもあるため、県、市町村、漁業協同組合などが連携して守り育てています。
豆知識
【アワビ(鮑)】
- 11月から12月にかけて、波の穏やかな日に一斉に漁獲を行う「口開け(くちあけ)」方式で漁獲されている。
- アワビ資源を保護するため、9cm以下のアワビは漁獲しないよう決められている。
- 生食だけでなく、中華料理に欠かせない干鮑として中国や香港で最高級品として取引されている。
- アワビ入りカレー缶詰という珍しい加工品も販売されている[重茂(おもえ)漁協販売]。
関連情報
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