【JICA青年海外協力隊】菅原 芽衣さん(セネガル派遣)

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ページ番号1006875  更新日 平成31年2月20日

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菅原 芽衣さん【JICA 小学校教育/図工・算数 2018.01~セネガル派遣】

お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)

 セネガルは、西アフリカに位置する国です。雨季と乾季、2つの季節を通して1年中暑いです。フランス語が公用語ですが、多くの民族があり、民族ごとに話される言語が違います。一番人口の多い民族が話すウォルフ語が、民族を超えて話されています。イスラム教を信仰している人が多く、町にはモスクが至る所にあります。揚げた魚と野菜を煮込んだ「チェブジュン」と呼ばれる炊き込みご飯がセネガルの国民食です。油をたくさん使った料理が多いので食べ過ぎに注意ですが、日本人の口に合う料理が多いです。

あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。

小学校を巡回し、算数と図工をセネガル人の先生たちと一緒に教えています。セネガルの小学校は、1クラス60人~80人のことも多く、先生1人でクラスをまとめ、教えることは難しい現状があります。風通しの悪い暑い教室、ボロボロの教科書、壊れかけの机。日本に比べると、だいぶ学習環境は厳しいものがあります。それでも子どもたちは、毎日楽しそうに学校に通い、「先生!先生!」と元気に授業を受けています。子どもたちを見ていると、この子たちのためにできることは何だろうと、やる気が湧いてきます。

印象に残っている出来事はありますか。

5月の中旬から1か月、ラマダンが行われました。夜明けから日没まで、食べたり飲んだりすることはできません。ラマダン中の私の任地は、40度を越える日がしばしばありました。こんなに暑いのに、ムスリムの人たちは、本当に水を全く飲みません。そして、いつもと同じように働き、飲食ができる夜を待ちます。私も何日間か試してみましたが、水が飲めないのは本当に辛かったです。「これ以上我慢したら倒れるんじゃないか」と思うくらい喉が渇きました。セネガル人も「暑い、水が飲みたい」と言っていましたが、それでも水を飲まず日没を待っていて、「信仰心ってすごい、神様って本当にいるのかも」と思いました。

岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。

四季があるのは素晴らしいことだなと改めて感じました。岩手県民だからか、特に、冬の寒さが恋しいです。あんなに面倒に感じていた雪かきさえしたいです。四季があるからこそ、暑さや寒さを楽しむことができるのかなと思いました。

岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

セネガルにも、日本のおもてなしに似た「テランガ」と呼ばれる文化があります。食事に呼ばれると、「食べて!もっと食べて!」とお腹いっぱいになるまで食べさせてくれます。その度に、わんこそばみたいだなと思っています。「わんこそばみたいだね」とわんこそばを説明すると、「遠慮せずいっぱい食べてほしいだなんて、まるでテランガだね」と笑ってくれました。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

ロシアW杯を機会に、セネガルという国を知った方も多いのではないでしょうか。セネガルに興味を持っていただけたら嬉しいです。私も、岩手の良さを伝えていきたいと思います。

このページに関するお問い合わせ

ふるさと振興部 国際室 国際交流担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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