JICA海外協力隊　小玉　果林さん（チリ派遣）

あなたの近況を教えてください。

お住まいの国（地域）はどんなところですか。（地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など）

　チリは南北に長く、北は世界3大砂漠の一つであるアタカマ砂漠、南は南極に近いため天然の氷河やペンギンが見られます。また、東は南米最高峰の山“アコンカグア”があるアンデス山脈が南米大陸を縦断しています。

　私は北部に住んでいますが、日本と同じように四季があり現在は冬です。岩手ほど気温は低くなく最低気温は5℃程度ですが、屋内はとても寒く日中は外で日光浴をした方が暖かく過ごせます、、、笑。

あなたの活動（仕事、勉強、取組）について教えてください。

　首都からバスで北に約6時間離れたMonte Patria市という地域で、地域リハビリテーションセンターと入居型高齢者施設で活動しています。地方住民へ作業活動を通して心身機能から社会的交流拡大を図るとともに、時には日本文化に関連した作品作りも行っています。高齢者施設では、不活発化が課題であったため高齢者の趣味を日中活動に取り入れたり、野菜栽培を通して日中の水やりを役割に組み込むなど同僚理学療法士の協力を得ながら活動を行っています。活動で取り組みたいことは様々ありますが、一つずつ現地の方のペースを見ながら活動を進めていきたいと思っています。

印象に残っている出来事はありますか。

　食べ物についてですが、チリの特産物と言えば何を思い浮かびますでしょうか。ワインやサーモンが思い浮かぶのではないでしょうか。スーパーにはワインがたくさん売られていますが、サーモンはほとんど冷凍で売られており、当初はびっくりしました。帰国したら脂ののった焼き鮭を食べるのを楽しみにしておきます。しかし、最近お気に入りのチリ料理に出会いました。“Pastel de Choclo”というトウモロコシをすり潰し、肉や野菜を入れた甘みのある料理です。帰国までにレシピを覚えたいと思います。

岩手に関することについて教えて下さい。

岩手（日本）を離れて、あらためて感じた岩手（日本）の良いところはありますか。

　最近日本食が恋しくなっているので、食事について記載したいと思います。岩手県は面積が広く、海・山と自然が豊かで美味しい食事がたくさんあると改めて感じています。海鮮料理、ジンギスカン、冷麺、もち料理など挙げたらキリがありませんが、魅力的な料理をチリ人にも紹介して、あと任期1年岩手県の魅力を発信していきたいと思います。

岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

　7月末にチリで活動している他の海外協力隊員と任地で日本文化紹介イベントを開催しました。そこで、わんこそばを紹介しました。チリ人は食事量が多いため、わんこそばを100杯食べられると思う方は挑戦しに来てくださいとPRしました。挑戦者が来るか楽しみですね。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

　初めて海外で長期間生活しており、岩手県での生活を恋しく感じています。LINEの岩手日報で岩手県の情報を得ながら海外生活を過ごしています。1年後家族・友人に会えることを楽しみに残り1年チリで充実した生活を送れるようにしていきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。