JICA海外協力隊 平沼 里穂子さん(ウガンダ派遣)
あなたの近況を教えてください。
お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)
ウガンダは東アフリカに位置する内陸国です。一年を通して過ごしやすい気候ですが、赤道直下のため日差しが非常に強く、時より刺すような痛みを感じます(日焼け対策必須です)。「The Pearl of Africa(アフリカの真珠)」の名の通り、豊かな自然と55以上の民族による多様な文化の中に、人々の活気が満ち溢れる大変美しい国です。私の任地であるマシンディ県は中西部に位置し、公用語の英語の他に、現地語のニョロ語が話されています。首都カンパラを含むセントラル地域ではガンダ語が話されており、言葉の違いからも文化の多様性を感じることができます!
あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。
配属先であるShines Children’s Foundationは、マシンディ県に拠点を置く認定NGOです。コミュニティスクール(幼稚園・小学校)の運営をはじめ、孤児の保護や農家・女性グループへの収入向上支援を実施し、子どもたちやその家族、地域の生活と発展を幅広い分野から支えています。私は現在、コミュニティスクールで情操教育(体育や図工など)を担当し、今後は女性グループへの収入向上支援や県内各地における手洗い指導などの活動も開始する予定です。毎日が挑戦の日々で、つまずくこともありますが、現地の方々と共にンポランポラ(ニョロ語で「少しずつ」)前に進んでいます。
印象に残っている出来事はありますか。
ウガンダで生活していると、子どもたちが路上で働いている姿をよく見かけます。家庭の事情や経済的な理由から学校に通うことができない場合が多く、初等教育でさえ最終学年まで修了できない子どもも少なくありません。しかしそのような状況でも、私を見かけるといつも笑顔で挨拶してくれますし、現地語を沢山教えてくれます。任地では在住外国人が珍しく、特に日本人は私のみ。そのため子どもたちの興味が爆発して、常に1時間は質問攻めです!教育分野で活動するボランティアとして、「学校に行きたい」「勉強したい」と願う子どもたちのために、自分にできることは何だろう?と考える日々です。活動でも私生活でも、彼らの興味・関心に寄り添い、学びに繋げられるように努力していきます。
岩手に関することについて教えて下さい。
岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。
赴任して約半年経ちますが、ずっと日本食が恋しいです。ウガンダの食事は芋類・マトケ(緑色の甘くないバナナ)・ポショ(とうもろこし粉をお湯で練ったもの)・米が主食で、付け合わせに豆や野菜で作られたソースを頂きます。美味しいのですが、ほぼ炭水化物で栄養バランスが偏りがちです。和食は栄養バランスも彩りも良くて素晴らしいな、としみじみ感じます。また、内陸国のため海魚は非常にレアです(川魚は手に入ります)。岩手の新鮮な海産物が食べたいです…。
岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。
岩手の自然や食文化、観光地スポット、さんさ踊りなど様々紹介していますが、特にウガンダ人が食いつくのは「雪景色」です。ご存知の通り、一年中温暖な気候のため、ウガンダでは雪が降りません!!冬の岩手の写真や動画を見せると、皆キラキラした目でいろんなリアクションを見せてくれます。雪景色をきれいだと思う感覚は、ウガンダ人も同じでした!
岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。
皆さんが岩手でウガンダ人に会った時に使えるガンダ語挨拶フレーズを紹介します!!
(民族の数だけ現地語があるので、すべては紹介できませんが、首都近郊のセントラル地域で使われる「ガンダ語」はほとんどのウガンダ人が分かるみたいです!)
*Oli Otya!(オリ オチャ)…調子はどう?
*Ndi Blungi.(ンディ ブルンジ)…元気だよ
*Webale(ウェバレ)…ありがとう nyo(ニョ)を付けると感謝度合いが高まります。
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