JICA海外協力隊 志田 成美さん(マダガスカル派遣)
あなたの近況を教えてください。
お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)
【マダガスカル共和国】
アフリカ大陸の横に位置し、インド洋に浮かぶ島国。
・言語:フランス語、マダガスカル語
・気候:乾季と雨季(日本の8月はマダガスカルの乾季にあたり、標高が高い場所では気温が一桁の時もあるほど寒い地域もある)
・宗教:多くがキリスト教、その他伝統宗教やイスラム教もある。
・食事:主食は米。大盛りのご飯と少しのおかずが一般的な食事。フランス領だったこともあり、首都にはフランス料理店もある。また、フランスパンがたくさん売られている。
・その他:ワオキツネザルなど、この国でしかみることのできない固有種が多く存在する。
星の王子さまで知られるバオバブの木も有名である。
あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。
首都から約40キロ離れた人口約3万人の町の市役所が私の配属先です。ここに住む住民とともに地域が抱える問題に取り組んでいます。マダガスカルの主要産業である農業に従事する人たちが多いこの町では、農業の技術不足や、住民の栄養問題等様々な問題を抱えています。マダガスカルに来て半年、マダガスカル語の習得に苦戦しながらも、住民の皆さんに助けてもらいながら、私も住民の一人として、できるだけ現地の人と同じ目線で生活をし、町の人たちの生活を体験しながらニーズの調査を行っています。今後は、地域課題への取り組みはもちろんのこと、特技である珠算を通して日本文化を伝えたり日本を知ってもらえるような活動も行っていきたいと思います。
印象に残っている出来事はありますか。
町に住み始めた頃に出会った家族のもとに、定期的に通っています。その家族に簡単な日本語を教えていましたが、通うたびに教えた以上の日本語を習得していて、私もマダガスカル語をもっと頑張らなければと思わせてくれるきっかけとなりました。また、先日、マダガスカルに派遣されている協力隊員の友達が遊びに来てくれた際に、実際に豆を植える作業を体験させてくれたり、嬉しそうな家族の笑顔と、協力隊員の友達の笑顔を見たときにとても嬉しい気持ちになりました。改めて、異文化の中で人と人との繋がりのすばらしさを実感する経験となりました。
岩手に関することについて教えて下さい。
岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。
日本での電気がある生活、水道から水が出て、温かいお湯が出る生活、日本で過ごしていた時には感じなかった当たり前の特別さを日々実感し、日本って素晴らしい国だなと改めて感じます。
また、刺身や様々な種類の魚を食べれる岩手での暮らしは、とても幸せだったと、刺身や魚が簡単に食べれない環境にきて初めて感じました。
岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。
「日本のどこに住んでいるのか」という質問をされることがあります。その際は、岩手の海の写真や、景色を見せて説明します。子供たちが岩手の海の写真を見て「綺麗」と目をキラキラさせていた時はとても嬉しかったです。また、日本から遠く離れたマダガスカルの地でも、日本で大きな地震があったことを知っている人もいました。いつか、岩手の震災経験についても伝える機会をつくり、いろいろな面の岩手を伝えられたらと思っています。
岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。
私の住む町は大自然に囲まれており、穏やかな人々に日々助けられながら活動しています。どことなく、地元岩手に似ているこの場所で、活動させてもらえる日々にとても感謝しています。日本にいたら経験できないような日常の中で、楽しいことも、苦戦することも多いですが挑戦してよかったと心から思います。また、多くの岩手の皆さんに私のこの活動を通して、マダガスカルに興味を持ってもらえたら嬉しいですし、何かに挑戦するきっかけになれたら嬉しいです。読んでいただきありがとうございました。
このページに関するお問い合わせ
ふるさと振興部 国際室 国際交流担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5765 ファクス番号:019-629-5254
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。