JICA海外協力隊　　菅原　実久子さん（ベトナム派遣）

あなた自身について教えて下さい。

現在どのような活動、または取り組みをされていますか。

　私は現在、JICA青年海外協力隊として、アンザン省カム山観光区管理委員会で活動しています。観光の知名度を高めるため、情報発信を行うほか、地元の魅力を生かしたツアーや特産品の企画・開発にも取り組んでいます。

お住まいの地域の正月について教えてください。

あなたの住んでいる地域ではどのように新年を迎え、どのように正月を過しますか。

　ベトナムでは、旧暦のお正月「テト」を祝います。数少ない大型連休のひとつで、多くの人が都会から故郷へ帰省し、家族と過ごします。

　私が住んでいるカム山には、お寺や仏閣が点在しており、日本のお正月の初詣と同じように、ベトナムでも多くの人がお寺を訪れます。カム山も元旦以降、多くの参拝客で賑わいました。

あなた住んでいる地域の正月行事や料理などはありますか。

　ベトナムでは、お正月に「バインチュン」と呼ばれる伝統料理を食べます。これは、日本のちまきに似ており、もち米、豚肉、緑豆をバナナの葉で包み、長時間蒸したものです。

　年が明けると、家族や親戚の家を訪れて新年のあいさつを交わします。また、子どもや若者は年長者から「リーシー（お年玉）」をもらう習慣があります。日本のお正月にも似た風習があり、共通点が多いのがとても興味深いです。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

　私が暮らしている地域は、豊かな自然に囲まれ、山や田んぼの風景が広がっています。その景色は、生まれ育った岩手県に似ていて、故郷を思い出すことがよくあります。海外で生活してみて、改めて岩手の住み心地の良さや魅力を実感しています。ベトナムの旅行先といえば、ハノイやホーチミン、ダナンが有名ですが、カム山をはじめ、日本人にはまだあまり知られていない魅力的な場所もたくさんあります。この機会に、少しでもベトナムやカム山に興味を持っていただけたら嬉しいです！