令和8年6月19日知事会見記録
開催日時
令和8年6月19日10時30分から11時04分まで
会見記録
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表が1件あります。それでは、知事お願いします。
知事
いわてマンガ大賞コンテストであります。第16回ということで、今日、6月19日から9月24日まで募集します。募集テーマ(部門)でありますが、一般部門、1~4コマ部門、イラスト部門の3部門に分かれています。そして、イラスト部門は今年度(令和8年度)より、高校生以上を対象にデジタルイラスト部門と、中学生以下を対象にイラスト部門の2部門に分けて実施します。応募作品は、岩手県在住の漫画家の方々、そのだつくしさん、竹谷州史(たけやしゅうじ)さん、田中美菜子(たなかみなこ)さん、クリストファー・アイゼンフィールドさんや、講談社や小学館などの漫画編集者の方々が審査します。最近は、海外からの応募も増えておりまして、第16回においても応募要領(要項)を英語、フランス語、中国語でも公開して、海外からの応募も期待しています。ちなみに、このポスターイラストは、去年(令和7年度)のコンテスト大賞受賞者、ゆきさんが描いた絵がポスターに使われています。
以上です。
広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
幹事社
それでは、ただいまの発表事項1件について各社から質問があればお願いいたします。
記者
昨年度(令和7年度)の第15回については、先ほど御挨拶あったとおり、県内外からの様々な作品とか、国外から過去最多の12か国の方から応募があったということがありましたけれども、今回は、部(門)のくくりの中に中学生以下の部であったり、若者目線の新しい要素が加わったのかなと思いますけれども、今回の応募作品に関する知事の御期待と、こういう作品が来たらいいなという思いについて伺えればと思います。
知事
漫画の原点は、1コマ漫画、これはイギリスのパンチ誌の1コマ漫画でありますとか、ポンチ絵という言葉の元になった、パンチ誌の1コマ漫画でありますとか、あとは江戸時代、日本では北斎漫画という1コマというか、一つの絵の形で、漫画の原点のようなものがあるわけでありまして、そういう原点を押さえつつ、一般部門の、現代の最先端の漫画も募集しているという、そういう広がりがあるコンテストですので、それぞれ描く人、挑戦する人の漫画への思いを、自分に合った部門で作品にしてもらえばいいと思います。
また、岩手に関連のある作品を応募してもらっておりますけれども、一つは、画力とか構成とか、そういった漫画技術がどんどん高まってきているところがありますので、そういう発展を期待しますし、今まで取り上げられなかったような、岩手の知る人ぞ知ることを題材にしたり、あとは、よく知られたお祭りですとか、食べ物ですとか、観光名所に関して、うんと深掘りするような作品があったりとか、応募いただいたものを読んでびっくりするようなことが多いので、そういうことを期待したいと思います。
記者
今回イラスト部門の中で、デジタルイラスト部門というのがありますが、ちょっとまだ募集要項などがウェブに上がっていないようなのであれなのですけれども、AIイラストというのはどういう扱いになるのでしょうか。
知事
そこは、要項をよく読んでいただいて、著作権とか、そういうものの違反になったり、タブーを犯したりしないような形でお願いしたいと思います。
記者
では、その辺りは要項にしっかり明記されているということだと思いますが。
知事
まず、要項を読んでいただければと思います。
幹事社
それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はございませんので、各社から質問があればお願いいたします。
記者
私から大きく1点、知事部局の全職員さんを対象に実施されていらっしゃるハラスメント調査について伺います。当初のスケジュールですと、夏頃までかなというところも答弁等でありましたけれども、まず今回の調査について、現時点での進捗であったり経過についてお願いいたします。
知事
「通報事案に係る調査の進捗状況について」という題名で、今朝、県議会議員の皆さんに、資料を提供したところでありますが、その内容は、ハラスメント調査については、職員へのアンケート調査が5月22日で終了しており、現在、外部弁護士がアンケートの回答内容を精査中であります。そして、今後、職員へのヒアリング等が実施される予定と報告を受けています。旅費等実態調査については、通報にあった関係者の旅行命令を調査対象として、書面調査を実施したところであり、現在、関連のヒアリングを実施しているところであります。それから、部屋の改修費については、間仕切りの改修費に900万円中600万円が使われていて、残り300万円が備品、什器、消耗品購入費等に使われており、部局長室との比較では、面積や備品等の購入費は同等のものと確認ということになっております。
記者
ありがとうございます。実際寄せられていらっしゃる回答の件数であったり、中には企画理事だけでなくて、特別職についても対象になっている中で、現時点でコンプライアンスに抵触するような、重大案件として把握されていらっしゃることはございますでしょうか。
知事
外部弁護士が精査中であるアンケートの回答でありますけれど、このアンケートの回答は184通ありました。ただこれは、内容について、昨日(6月18日)の議会運営委員会で、人事委員関係の質疑の中で、人事委員会に寄せられたハラスメント関係の相談について答弁がありましたけれども、そういう相談があっても、調査の結果ハラスメントに該当しないとなることもあるので、この184(通)が全てハラスメントに該当しているわけではないということが、まず前提になりますことと、また、今回の調査項目は、通報事案の通報対象になっている当該職員からのハラスメント及びその他不適切な言動等に加えまして、特別職、これは知事、副知事、県議会議員、行政委員ですが、この特別職を含む、当該職員以外の者によるハラスメントについても調査対象としておりまして、184(通)の中で、どれがどれに当たるということについては、まだ取りまとめ中ということでありまして、そういったことを前提にしていただいて、この184通の回答があったという、数字を受け止めてもらえればと思います。
記者
ありがとうございます。先ほど対象の中に県議会議員も含まれているということですけれども、今取りまとめ中だとは思いますけれども、その中でも、例えば重大事案に当たるような例として挙げられているものがあるのかというのと、もしあった場合に、県としてどのように対応されるのか、お願いいたします。
知事
内容については、これは執行部側、県当局は全く知らされておらず、担当している弁護士さん限りで情報管理しているところであります。そして、一般論でありますけれども、ハラスメントやその他不適切な言動に該当するようなことが、今、質問にあったような特別職を含め、県の職員や関係者からあった場合には、そういったことに対する、人事部局を中心とした対応の方法がありますので、問題を解決するように対応していくということになります。
記者
ありがとうございます。最後に、例えば県議会の方に、県議さんに問題があった場合、県議会の中をいわゆる調査されるような機関とか、そういった部分への報告であったり、あと対応を求めるとか、そういった部分への対応というのはどのようにお考えでしょうか。
知事
県議会が、団体の自治として、県議会として、必要な調査を行ったり対応を行ったりということは、それは議会の判断でいろいろあり得るのだと思います。
記者
先日、開催概要が一定数公表されました、県政150周年記念パレードについてお伺いします。このパレードは、いろいろな出演者の情報などが公開されましたが、改めてこのパレードが持つ意義と、特にも東日本大震災津波の被災地で開催することについて、どういった意図があるのかお聞かせください。
知事
県政150年を振り返るときに、2011年、平成23年の東日本大震災津波というのは、非常に大きなものでありますし、また、明治の大津波、昭和の大津波、チリ地震津波と、大きな津波を重ねて経験してきている岩手の150周年でもありますので、過去を振り返り、未来に思いをはせるに当たって、津波被害を受けた岩手沿岸地方において、記念のパレードを行うということは意義があり、また、地元の底力プラス様々なつながりの力を復興の力として、開かれた復興を進めてきた岩手県としては、ディズニーさんなど様々なつながりの力、それを生かしながらの記念イベントにしていきたいという、そういう趣旨であります。
記者
すみません。先ほどのハラスメント関係の調査についての関連なのですけれども、こちら詳細のところについての質問なのですが、全職員の方に行った調査の上で、具体の回答があったのが184(通)という認識でお間違いないかというのをちょっと確認させてください。
知事
そうですね。メールで182通、封書で2通、担当している弁護士さんに届いているということであります。
記者
ありがとうございます。その上で、こちらを今、外部弁護士さんの方で精査をされていらっしゃるということだと思うのですけれども、その上で、この調査結果の公表については、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。
知事
何らかの形で、県民の皆さんに報告をしなければならないと思っております。まだ具体的にどういった体裁、あるいはどういった内容の報告書にするかということは、担当弁護士さんたちとの間でも、まだ決めていないことではあるのですけれども、基本的な経緯や調査の内容、そして、そもそも通報事案、県議会議員さんへの手紙の形での通報から始まっておりまして、まずその内容と、その内容に即して、これについてはこうだったというような報告を、最終的に県民の皆さんにしなければならないと考えております。
記者
ありがとうございます。あと2点質問させてください。1点目が中東情勢についてです。米国とイランが、戦闘終結に向けた覚書に署名されたと思うのですけれども、県内への影響も大きかったと思うのですが、受け止めと今後どういったことを注視されていくか教えてください。
知事
中東情勢について、ある種の和平合意が行われ、覚書に署名が行われたのは、平和に向かうこととして、良かったことだと思っております。ただ、今ペルシャ湾内にとどまっている船が、少し動き出したという報道がありますが、空っぽのタンカーが原油を取りに行くみたいなことには、まだなっていませんので、早くそういう通常に戻ることができるよう、アメリカ、イランなどの関係国に求めたいと思います。
そして、県は3回目の庁内連絡会議を開催して、6月1日時点の聞き取り調査の内容を共有しておりますが、やはり調査を重ねるほど、「影響が発生している」、それから「発生しそう・兆候がある」という(回答が)、併せてどんどん増えておりまして、事態は悪化しているというふうに受け止めております。物資の不足、そして、物資の値上がり、これは、事態はますます悪化しているということですので、今度の6月定例会に出します補正予算で、様々な業種や農林水産業、値上げ対策など、支援策を講じているところでありますけれども、そういった策は、まず今必要でありますし、まだしばらく必要だなというふうに思っておりますので、国としても、戦争が原因で起きている、経済の異常事態でありますから、国としても、地方の中小企業者や農林水産事業者など、困っているところを支援するよう求めていきたいと思います。
記者
ありがとうございます。あともう一点、7月から一関遊水地の運用が始まります。知事が就任される前から行われてきた事業だと思うのですけれども、改めて受け止めをお願いさせていただければと思います。
知事
北上川をめぐる地形上、一関の街のところに水が集中し、たまりやすくなっていて、また、それが北上川の宮城県側の流域の、米どころを守るための役割も果たし得るということで、北の方の、北上川の関連の国直轄の5大ダムをフル活用しても、まだ下流の方で洪水が起きるという、そういう非常事態の際に、宮城県側の米どころも守りながら、そして、岩手県内における被害も最小化するという、非常に広く影響あり、広く恩恵をもたらす遊水地でありますので、完成するのに時間はかかってきたわけでありますけれども、それが完成して、いつでもフル運用できるようになったというのは、非常に意義深いと考えております。いざというときに、自らの土地、農地を犠牲にする覚悟をしてくださった用地(土地)所有者の皆さんに、改めて感謝したいと思います。
記者
今月(6月)の10日に衆(議院)参(議院)の正副議長が、皇族数の確保に向けた取りまとめを、立法府の総意としてまとめられました。一つの案が、女性皇族の結婚後の身分確保と、もう一つが、旧宮家の男系男子を養子に取るというような案を示されたということで、知事の今回の立法府の総意に対する見解を伺えればと思います。よろしくお願いします。
知事
天皇陛下、徳仁さまも、国民の理解が得られるような形が望ましいという趣旨のことをおっしゃっていらっしゃいましたけれども、そのとおりだと思っていまして、まだ一部のところでしか議論されていないのではないかというふうに思っております。皇室典範の趣旨というのをもっと検討すべきで、あまり法律学者の意見というのは出ていないと思うのですけれども、皇位は皇統に属する(男系の)男子とたしか書いてあるのですけれども、それだと皇位継承者の数が、もう著しく少なくなってしまうというところが事の本質なので、だから皇統というところの見直しと、男子というところの見直しがハイライトなのですけれども、そこに関する議論はあまり行われない中で、旧宮家というところについては、たくさん議論されているなと思いますけれども、皇室典範の構造は、皇位の継承について、まず天皇陛下の子、そして兄弟、また、孫というふうに、天皇御本人に近いところから相続の範囲を広げていくような法律の構成になっていますので、急に養子という話は、まずその今の、天皇陛下に近いところの相続の可能性という議論をしっかりした上ででないと、ちょっと偏った議論になるのではないかなと思っておりまして、こういう問題こそ学術会議に検討してもらう、学術会議の答申を受けるとか、そこは政府がこれから考えなければならないところなのでしょうけれども、法律に関する専門的な意見や、あとは現代の諸外国の王制に関するそういう広い視野からの議論、そういう皇室典範の解釈と、今の国際社会における、民主主義国における、王制とか皇室制度の在り方というのを真剣に議論していけば、民主主義の国家における、王とか天皇とかの在り方ということに関して、ちゃんと国民的に自分のものにしながら、納得感の高いような形で、日本の皇室の将来が描かれていかなければならないはずなので、そういうふうにしていかなければならないのではないかなと思います。
ということで、結論的には、今国会中に結論を、と急がない方がいいと思います。
記者
クマ対策についてお伺いいたします。先日の(ツキノワグマ)管理検討協議会では、県内に生息する個体が、推定で5,200頭に達するとの調査結果が示されました。本年度(令和8年度)の捕獲は、昨年度(令和7年度)と同規模か上回る規模で進めるとのことですが、具体的な規模の想定や手法について、知事のお考えがございましたらお願いいたします。
知事
これは、まず出没したクマの対策として、捕獲をどんどんしなければならないという、必要に迫られて捕獲数は増えていたわけであります。当初の計画目標の796(頭)、正確には捕獲上限数という数字です。(令和7年度は)捕獲上限数の796(頭)を超えて、既に1,000(頭)以上捕獲している実態があるわけでありまして、もう街の中や村、里に出てきて、木に登って柿を食べたりとか、残飯をあさったりして、人間が食べるものを食べて、また繰り返し出没する、そういう人的被害を起こすリスクを持っているクマについては、どんどん捕獲していくという、必要に迫られて796頭を超える捕獲を(令和7年度に)既に行っていますので、それを裏づけるようなデータとして、推定生息数が、実は5,200(頭)いるぞという数字が出されてきたのだと思います。したがって、(令和8年度も)796(頭)を超える捕獲を承認された形になっておりますので、これはそういった数字的な確証も持ちつつ、必要な捕獲をどんどん進めていくということで、結果として、新たに明らかになった推定生息数に見合った数の捕獲をしていくのだということが、できるようになったのだと思います。
記者
ありがとうございます。すみません。もう一点だけ、先ほどのハラスメント調査に関連しまして、184通の回答というのは184人というふうな認識でよろしいのでしょうか。
知事
そういう認識ではありますが、そこはちょっと確認をしなければ確たる返事はできないかなと思いますが、県職員の……そうだな、どこまでしゃべっていいのか。どういうアカウントというか、メールアドレスというか、にお知らせが行って、そして、そこから返信が来たのかというのを、どこまで言っていいのか分からないのですけれども、いずれ基本的に全ての職員にお知らせが行って、それへの返信の形でメールが集められていると理解しておりますので、メール182通というのは182人の人たちから来ているという理解でいますけれども、そういう理解で基本的にいいと思います。アカウントのなりすましとか、疑い始めると切りはないのですけれども、何かそういう特殊な事情とか、異常な返信の仕方とかがない限りは、普通な返信であれば182人からの182通ということです。
記者
すみません。一つちょっとお伺いしたいことがあって、先ほどのクマのお話なのですけれども、環境省の方で、統一的な手法を用いた個体数調査を、全国的に実施するということだったのですが、東北では6月にも行われるということで、拝見させていただいたのですけれども、先日、個体数の推計が出た岩手では、どのように今後国の方では進められていくのかお伺いしたいと思います。
知事
まず、県ごとに推定生息数を出して、そして、推定生息数に基づいて、捕獲上限数を県ごとに決めて、そして、県ごとに市町村や県が捕獲を進めるという、そういう作業手順の中で今回のことがあるのですけれども、環境省は環境省で、あれは今までにやったことないような調査をやっているのでしたっけ。まず、そこから環境省としての推定生息数が出てくるのだと思うのですけれども、今回の、県の管理検討協議会で示された推定個体数と同じような数字であれば、捕獲の作業にはあまり影響はないのだと思いますけれども、もっと多い、もっとたくさんいるみたいな数字だった場合に、県の(ツキノワグマ)管理検討協議会で、今回出た推定個体数との関係を、もう一回検討したり協議したりして、実態として多めに捕獲した方がいいというのであれば、そういうふうにしていくでありましょうし、逆に少なめに、環境省の方の数字が少なめに出た場合なぞは、それも考慮に入れつつ、他方、推定個体数の新しい数字が出る前から、796(頭)を上回る捕獲は去年(令和7年度)やっていますので、必要であればそこはもう、安全確保のために、どんどん捕獲は進めていきますので、そういった感じでやっていくのかなと思います。
広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。
次回記者会見
次の定例記者会見は7月3日(金曜日)の予定です。
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