令和8年7月3日知事会見記録
開催日時
令和8年7月3日10時30分から10時57分まで
会見記録
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表が1件あります。それでは、知事お願いします。
知事
本県の文化やメディア芸術の振興を図り、岩手の魅力をより多くの方々に伝えるため、第4回ミセテイワテ動画コンテストを開催します。これですね。ミセテイワテ動画コンテスト、第4回です。
募集部門は、ここに書いてあるとおりチャレンジ部門とインスタ部門、2部門で、応募期間は本日7月3日から11月2日までです。部門賞のほかに、AIを活用した優秀な作品をAI活用賞として表彰します。特別審査員には、映画監督の大友啓史(おおともけいし)さん、アンバサダー兼審査員に本県出身の映像ディレクター、高橋栄樹(たかはしえいき)さんにお願いしています。コンテストの結果発表は、令和9年1月下旬を予定しています。
広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
幹事社
それでは、ただいまの発表事項1件について、各社から質問があればお願いします。
記者
今回の動画コンテストは4回目ということで、AIの活用賞も含めて年々レベルアップしているのかなという印象を持っております。今回のテーマ、「岩手を魅せるのはあなた!?」ということでの募集になりますけれども、知事の求めていらっしゃる作品像であったり、応募に当たってどのように活用していきたいのかというところも含めてお願いいたします。
知事
事前の想像を超えるような、初めて見るようなものを期待しているところがありますけれども、過去作品で印象に残っているのは、よく知られた場所でも意外な角度から撮影したり、見方、見せ方が非常に新鮮な映像というのが印象に残りましたし、あとは人物が関与するというか、人物がいわば主役になって、その人物の移動や食事とか、地域の人とのおしゃべりとか、そういう人物の行動を通じて知られた場所の意外な面が見えてくるような作品が印象に残っています。
記者
ありがとうございます。様々県の発信につながる作品になるのかなと思いますけれども、例年の作品も含めて、いわゆる本県の発信という部分では、どのように今回のコンテストを生かしていきたいのかというのをお願いいたします。
知事
岩手県は、宣伝下手だと言われるのですけれども、それは初めて岩手に来た人が「こんなにいいところなのに、全然知らなかった。何で宣伝をもっとやらないんだ」というふうに怒ったりすることがあるからそう言われるのですけれども、実際に来てみて、「何だ、つまらないところだな」となるより、はるかにいいことだと思っておりまして、ただ、そういう初めて来て分かる良さが、来なくても伝わっていけば、なお結構なので、そのために、この映像による岩手の魅力発信というのは、大きな効果があると期待しています。
幹事社
それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事者質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。
記者
私から大きく2点伺います。まず、岩手山の入山規制について伺います。今月(7月)1日に東側4コースの規制が解除されて、2年ぶりの山開きとなりました。まずは、東側の規制解除を迎えられたことについての知事の御所感をお願いいたします。
知事
岩手山に火山活動が見られていて、それで噴火警戒レベルが設定されて、入山が規制されたというところから、一部規制緩和となったわけでありますけれども、西側の方はまだ入山規制がかかっておりますので、そこには注意をしてほしいと思います。そして、東側の入山規制が緩和されたところは、大いに楽しんでいただきたいというところではありますけれども、登山というのは、そもそも様々な危険が伴うものでありますので、登山のルールとかマナーとかを守り、そして、登山する際に誰かにそのことを知らせておくとか、いろいろ登録しておくとか、そういう安全確保の手を打って、そして、大いに楽しんでいただければと思います。
記者
ありがとうございます。話題変わりまして、防災局の附属機関として、設置を国が検討している防災大学校について伺います。一関市の方で、NECプラットフォームズの一関事業所跡地の方に誘致をしたいというふうな、名乗りを上げる方針を示しました。知事は先日、各府省庁などに、防災局の方の設置を要望されましたけれども、今回の一関市の方針の受け止めと、あと誘致に向けてどのような連携を図っていきたいとお考えかお願いいたします。
知事
岩手県から政府に、防災庁の防災局や防災大学校など、岩手に設置してほしいという要望を出したところでありますけれども、具体的にどこにどのような形でというところまでは、要望に入れていなかったのですけれども、これは、まずは防災庁の設置法が成立して、そして、防災庁が立ち上がる中で、防災局や、また、防災大学校など、関連施設の在り方も決まってくるということがあるのと、岩手県内に、そういう防災庁側の進展を見ながら、我が市町村のここに誘致できるのではないか、誘致しようと、そういう考えが進んでくるということも見越しておりましたので、今回の一関市の意思表明のようなものはどんどん歓迎して、国側の動きと県内市町村の動きをすり合わせながら、実現に向けて調整したいと思います。
記者
ありがとうございます。そうしますと、直ちに一関市と共に防災局と防災大学校をセットで誘致活動をされるというものではないという認識でよろしいですか。
知事
今は、まず岩手県に防災局や防災大学校をというスタンスです。
記者
先ほどの質問にちょっと関連します。一関市が防災大学校の誘致ということなのですけれども、今回の県から国への要望には、具体的な場所とかは入っていないということですが、今後については、例えば、県内の市町村から、適地になり得るような場所を挙げてもらうような取組を進めるのかどうか、その辺についてはどのようなお考えでしょうか。
知事
岩手県自身、誰かほかから言われて、では岩手も、となったわけではなく、岩手としていろいろ考えた末に、県としていろいろ考えた末に、やはり県として名乗りを上げようということでしたので、一関市のように、まず市町村それぞれが考えて、そして、名乗りを上げるというのを待つのかなと思っておりますけれども、国の進め方との関係で、国がいろいろ具体化する中、この施設はなるほど岩手のここにぴったりだなと、こういうのが見えてくるような場合には、県の方からぴったりそうな市町村に働きかけるということは、あり得ると思います。
記者
大きく2点ありまして、まず1点目が、県の公式アプリ、LINE(ライン)における避難所の(避難者情報の事前)登録についてお伺いしたく思います。先週の日曜日(6月28日)に花巻市の方で訓練が行われまして、実際に避難所の避難者役の方が、LINEを使って登録をするということが行われたというふうに聞いております。実際に取材したところ、事前の登録がかなり大事といいますか、その場で行っていきなり登録すると、やり方がよく分からなかったりとか、結局時間がかかってしまうというような方もいたというふうに聞いております。そうした中で、やっぱりアプリの事前周知だったりとか、事前の登録というのが、今後発災前にかなり大事になってくるかと思いますけれども、その点についてどのように解消されるというおつもりなのか、ちょっとお伺いできればと思います。
知事
LINEを使ったやり方なので、かなり入りやすい、利用しやすいと思っております。県の公式LINEからは、ベアーズというクマ発見情報(出没情報共有)アプリにもつなげることができますし、県の公式LINEで友だちになっておくというのは、何かと便利でありますので、そういうことも伝えながら、防災上の、今回の事前登録ということについても呼びかけていきたいと思います。
記者
あともう一点、すみません、先日、高市内閣の方で皇室典範改正の閣議決定がされました。6月19日の記者会見でも、同様の趣旨の質問をさせていただいたのですけれども、今回の閣議決定の中で、養子に入った旧宮家の男子の方の、息子の方が皇位の継承権を持つ、というようなことが明記されておりますので、前回の衆(議院)参(議院)、立法府の総意とは、若干、また一歩踏み込んだものになったかと思います。その点について、知事の御所感を伺えればと思います。
知事
やはりもう少し時間をかけて検討した方がいいと思います。今、国会の方、そのほかにも、いろいろ国民の多くが反対するような議案についてもめていて、審議入りできなかったり、審議が止まったりしているようなところもあるのですけれども、国会というのは決めればいいというものではなくて、国民が納得するような、国民に対してちゃんと決定事項が正当性を持つような、良き決定をしなければならないわけでありまして、その良き決定をするためには、一つは国会の中で国民に見えるような審議が行われ、いわゆる審議が尽くされて、問題点が一通り列挙され、それらの問題点について全て解決の見込みが示されれば、それをそのまま決めてよしということになるのですけれども、まず、そういう審議が行われそうな、手続的な見込みが、今、見えなくなってきているし、あとそもそも論点の全てが妥当であると、外から見ている国民が納得するような内容のものが、今、提案されているわけではないと思いますので、特に天皇陛下や皇室が関わるような決定事項については、よく相場観として国民の8割が賛成するようでなければ駄目だよなという、そういう相場観が言われたりしますけれども、全体主義ではないので、100%一人残らず全ての国民が賛成というのは無理だし、一定の反対者がいた方が、後でいろいろチェックされるということもあって、一定の反対者がいることは、かえっていいことではあるのですけれども、天皇制、皇室に関する天皇陛下、そして、皇室に関するもので、今みたいに非常に広範に、国民の間に反対意見があるような状況では、今の案は一旦取り下げた方がいいのではないかなと思います。
そしてもう一つは、国会内の審議だけで良き決定ができるとは限らないので、それで有識者に諮るということがあり、この前は学術会議に諮問、諮ればいいのではないかということを言いましたけれども、やはり憲法学者の意見を大分聞く必要があると思います。法律的にもっと詰めなければならないところがあると思いますし、あとは、天皇陛下自身も、国民の理解を得られるようなということをおっしゃっていましたので、有識者を中心とした国民的な議論を経た上で、国会審議、そして、決議という段取りを踏むべきだと思います。
記者
追加ですみません。先ほど国民の8割が納得しないといけないというようなことで、知事から見て、今回の改正法案の、どういった部分が理解を得られていないというふうに考えるのかという点と、あと専門家による憲法学者の方とかの意見もということでしたけれども、岸田内閣のときに、皇室典範といいますか、皇族数の確保に関しては答申を既に受けているかと思いますけれども、それは、やはりもう一度改めて、改正に併せて、そうした有識者会議を行った方がいいというような、そういった御意見でしょうか。
知事
具体的にどういう会議を持つとかということについては、ちょっと具体的な意見はないのですけれども、今の問題点は、女性皇族の、天皇位に就く可能性も含めた、女性皇族の在り方に関する議論をほとんどせずに、そちらに関連する皇室典範改正については封印するような格好で、いわゆる旧宮家からの養子入りだけを法律化するというような内容なので、女性皇族の在り方について、もっと議論をする必要があるし、そして、旧宮家からの養子ということについても、国民の間にはかなり反対の意見もあり、かつ、女性皇族の在り方とのバランスの関係で、そちらだけ、旧宮家の養子入りだけを決めるのはおかしいという意見も結構ありますので、そこを併せて議論していくことが必要なのだと思います。
記者
私から1点、御質問させてください。昨日(7月2日)、全国知事会の方で、備蓄米の適正水準への早期回復に向けた、緊急要請というものをされていらっしゃったと思うのですけれども、一般質問でも米についての質問が出ていたと思うのですが、改めて今の現状をどういうふうに認識されているかということですとか、あと国に対して求めたいことについてお伺いさせてください。
知事
昨年度(令和7年度)産米の在庫がたくさん積み上がっていて、そして、そこに今年(令和8年)の新米が加わっていくと、まずそもそも倉庫の確保が大変になってくるという、現場からの声があったことと、そして米価が値崩れしていくのではないかという、不安があるということがありまして、そういうことがないようにというのを、政府に要望に行ったというのが基本的な流れであります。倉庫を確保すること、値崩れを防ぐということのためにも、(政府が)備蓄米を放出して、備蓄米不足の状態にありますので、政府が今積んである(民間流通)在庫から備蓄米を買い上げてくれれば、この二つの問題がそれぞれ解決に向かいますので、まずはそれをやってほしいという状況です。
記者
ありがとうございます。先ほど倉庫の確保が大変になってくるというお話もあったと思うのですけれども、実際に県内の倉庫の状況というのは何か捉えていらっしゃいますでしょうか。
知事
新米の収穫も始まれば(大変になってくる)というようなことなので、今すぐに困っているわけではないということのようでありますけれども、そういう意味でも早めに備蓄米の購入によって、倉庫スペースを増やすようなことを、早めにしてもらうことが大事という状況と理解しています。
記者
話題が変わりまして、本県開催が見込まれる、自動車ラリーのラリチャレについてお伺いいたします。先日の県議会の一般質問では、近く官民で実行委員会を設立する方針を示されましたけれども、新たな組織の設立の狙いと、本県開催に向けて、官民でどのように取り組んでいかれるか、お伺いできればと思います。
知事
ラリーチャレンジの開催は、岩手の豊かな自然の中でのラリーを通じて、競技に参加するドライバー、スタッフが、雄大な自然景観や道の魅力を体感し、県内外からは多くの観客が訪れることで、車ファンの拡大や交流人口の拡大による、地域活性化につながることが大いに期待でき、大変意義のあるものと受け止めております。本大会に向けて、地元自治体や民間企業と連携し、持続的に大会を運営していく体制を構築していくことが重要であるということで、実行委員会が立ち上がりますので、県としても実行委員会を中心に取り組んで、ラリーチャレンジの成功、そして、持続的な発展に取り組んでいきたいと思います。関係機関の調整により、7月13日月曜日に実行委員会の設立総会開催の予定です。
記者
ありがとうございます。2月のプレ大会では、県内外から約4,400人が来場されましたけれども、開催を通じて、本県の自動車関連産業の発信ですとか、産業振興にどのように結びつけていきたいとお考えでしょうか。
知事
岩手県は、自動車、完成車組立工場を中心に、自動車関連産業の集積がかなり進んできているのですけれども、自動車生産の場所であるということに加えて、車文化が豊かな地域だというふうにしていくことで、一つは、さっき言った交流人口、関係人口を増やしていく地域振興効果があることと、あとは車文化が豊かになることで、生産にもいい影響があると思います。車の乗り方、運転の仕方、そして、機械としての車のここがいい、あそこがいいというような楽しみ方などなど、それは車の開発でありますとか、特に雪道での運転の仕方とか、こうだといい、ああだといいとかいうようなことが、車の生産技術の進歩の方にもつながりますので、そういう豊かな車文化をつくっていきたいと思います。
記者
1点質問させてください。先日、三ツ石神社の岩に、人の手形のようなものがついているという報道が一部でありました。現時点で人為的なのか、自然的にできたのかはちょっと分かっていませんが、もし人為的なものであった場合、県名にも由来する、そういった場所で被害があったということになりますけれども、今回の、現段階で知事の受け止めであったりお考えを教えてください。
知事
一般論として、神社やお寺、宗教施設にいたずらをしてはいけませんということがあります。宗教施設のみならず、有名な観光地に対してもいたずらは善くありませんので、みんなが大事にしているものには、いたずらをしないようにしましょうということは言いたいと思います。
広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。
次回記者会見
次の定例記者会見は7月10日(金曜日)の予定です。
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